貫地谷しほり、チェコアニメ「屋根裏のポムネンカ」の声優でご満悦
2009年3月19日 12:00
「屋根裏のポムネンカ」は、チェコアニメの巨匠イジー・バルタ監督の24年ぶりの長編作。屋根裏部屋に住むおてんばな人形の女の子ポムネンカが、悪の親玉にさらわれたことから始まる冒険を描き、貫地谷はポムネンカ役の日本語吹替えを行った。
「ずっと声の仕事がしたかったけど、なかなか縁がなかった。やっと出会えたのがこんなに素晴らしい作品で、とてもうれしい」と、瞳を輝かせて念願だった声優業の感想を語った貫地谷。完成した吹替え版は「初めての演技を見る時のように、まだ(自分の声を)客観的に聞くことができない」とのことだが、「これからも何度もやりたい」と声の仕事に意欲的で、本作については「想像力がかきたてられる作品。登場する人形たちもかわいらしく、温かい気持ちになれます」とPRした。
チェコの人形アニメといえば、イジー・トルンカやヘルミーナ・ティールロバー、カレル・ゼマン、ヤン・シュバンクマイエルなど多くの作家を輩出し、その独自の世界にファンも多い。来日して会見に登壇したバルタ監督は、「チェコでは5~6歳になると親から人形劇のセットを贈られる習慣があり、私も小さい頃から人形で遊んでいた」と、チェコで多くの人形アニメが生まれている背景に国民的な伝統があることを明かした。そして、人形アニメの魅力については「人形アニメは人間が自らの手で触れ、命を吹き込むことができる。人形には魂が込められていると思う」とコメント。「最近ではデジタル技術が発達し、それらが悪いとは言わないが、私は一生、人形アニメをやっていきたい」と変わらぬ思いを語った。
「屋根裏のポムネンカ」は8月公開。