ショーン・ペンがオスカー受賞スピーチで妻に感謝しなかった理由とは?
2009年2月27日 12:00
[映画.com ニュース] 米国史上初めて、同性愛者であることを公表した上で公職に就いた活動家ハービー・ミルクを演じた「ミルク」(ガス・バン・サント監督)で見事2度目のアカデミー主演男優賞に輝いたショーン・ペン。受賞スピーチでは、同性婚に反対する者を公然と非難し、「全ての人に平等な権利を」と力強く訴えて満場の喝采を浴びたが、その一方でゴシップのネタも提供してしまったようだ。
こういった場のスピーチでは、両親や配偶者に感謝を捧げるのがもはや慣習であり、一種の“義務”ともなっている。ペンは今回の授賞式に、一度は離婚の危機に瀕しながらも昨年復縁した妻ロビン・ライト・ペンを伴っており、目に涙を浮かべた彼女が見守る中での登壇となったが、結局スピーチではいっさい妻に言及しなかった。
そのため夫妻の危機説が再浮上したようだが、取材に対してペンははっきりとそれを否定するコメントを出している。それによれば、妻ロビン・ライトに対する感謝の念は「絶対的なもの」であり、「今回は映画に関わった人々に限定したかった」とのこと。もっとも、非常に落ち着いて見えた彼のスピーチだが、やはりそれなりに舞い上がっていたようで、「自分の言ったことはあまり覚えていない。あとからみんなに言われて思い出したようなもの」だったらしい。
「ミルク」はゴールデンウィーク日本公開。