アカデミー賞候補「おくりびと」、本木雅弘が会見し「平静保てない」
2009年1月23日 12:00

[映画.com ニュース] 1月22日に発表された第81回米アカデミー賞の外国語映画部門にノミネートされた「おくりびと」の主演・本木雅弘と滝田洋二郎監督が、23日、東京・築地の松竹本社にて会見を開き、喜びを語った。
開口一番「十二分に満足でコメントのしようがありません」と挨拶した本木は、「昨夜から作品に携わった人々の興奮が伝わってきて、呆然として平静が保てなくなってきている」と驚きを隠せない様子で、「よくぞここまで大きくなってくれたと、巣立った我が子を誇らしく思う気持ち」と語った。また、本作に父親役で出演し、昨年10月に他界した峰岸徹さんについても言及し、「天の上で微笑んでくれているのかなと思う」と話した。
一方、滝田監督は「まだ実感がわかないが、作品に関わったスタッフ、キャスト、日本映画の力を認めてくれたことをうれしく思う」と現在の心境を述べ、来月22日(日本時間23日)に米ロサンゼルスで開催されるアカデミー賞授賞式には、本木とともに渡米して参加予定だが、「何も考えずに行く。街の雰囲気を楽しみに、観客のつもりで見届けようと思う」と笑った。また、本作が世界で受け入れられた理由については、「(納棺師という)題材の珍しさや、日本的な美しさを含め、死を扱っているけど、生きることへの戸惑いや希望を温かく見つめている作品だからでは」と分析した。
「おくりびと」は、昨年9月13日の公開から現在も全国55スクリーンでロングラン上映中で、24日には公開20週目に突入。すでに国内観客動員255万人、興収30億円を記録している。
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