アンジェリーナ・ジョリーがイーストウッド監督に仕事をおねだり
2008年10月10日 12:00
[映画.com ニュース] アンジェリーナ・ジョリーとクリント・イーストウッド。ニューヨーク映画祭に出品されたスリラー「チェンジリング」(09年公開)の主演女優と監督が、10月7日、米MTVニュースのカメラに仲良く収まった。
ジョリーはインタビューで、自分自身の出演作を見るのが好きではないと告白。「(スクリーンで)自分を見るのが好きじゃないの。『ウォンテッド』だって楽しい映画だって聞いているけど、まだ見ていない。もし見ても動揺せずにいられるなら、そうしたいとは思うわ。でも、この映画(『チェンジリング』)は見たわよ。誇りに思うし、本当に美しい映画だわ」
1928年のロサンゼルスを舞台にした同作で彼女が演じるのは、幼い息子が行方不明になってしまう母親クリスティーン・コリンズ。ところが、ロサンゼルス警察から彼女のもとに連れ戻されてきた男の子はまったくの別人だったというミステリアスな実話だ。
「脚本を読んで、出来るだけ自分は関わりたくないと思った。だって、私の子供にあんなことが起こるなんて考えたくもなかったから。でも、こんなシーンは見たくないと思ったと同時に、なかなか忘れることができなかったの。そして、私はこれを伝えるべきだと気づいたのよ」と難しい母親役をこなしたジョリー。「私は母であり、女優でもあるの。物語を伝えるのが好きだし、他人と何かつながるような情感を表現したいと思う。この映画で、他の母親たちがどんな反応をするか非常に興味深いわ」
イーストウッド監督の次回作は、「ヒューマン・ファクター」(09年全米公開)。南アフリカ共和国初の黒人大統領ネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)にフォーカスを当て、95年のラグビーワールドカップの、ホスト国の熱狂をとらえた感動のスポーツ映画だ。
イーストウッド作品に出るのが“夢”だったというジョリーはその次回作にも、「全シーンでエキストラ出演したい(笑)」と猛アピール。「マンデラ役でも演じるかい?(笑)」とユーモアで返したイーストウッド監督に、「もう一度、監督してほしいの。お仕事ちょうだい!」とおねだりした。