井筒監督と杉本彩が完全デジタル修復版上映会で「ゴッドファーザー」を礼賛
2008年10月3日 12:00

[映画.com ニュース] 1972年の公開以来、世界中の映画ファンから愛され続けているフランシス・フォード・コッポラ監督の不朽の名作「ゴッドファーザー」が、コッポラ自身による全面監修のもと、完全デジタル修復(リストア)され、「ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション」として蘇った。この完全デジタル修復版のDVD&ブルーレイ発売を記念して10月2日、東京・新宿の新宿バルト9にて「GF×GQ コッポラNight」と題されたブルーレイ上映会が催され、「ゴッドファーザー」の大ファンだという井筒和幸監督、タレントの杉本彩がトークショーを行った。
「ゴッドファーザー」は、アメリカに渡ったイタリア移民一族の光と影をマーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロらの名演とともに描いた映画史上屈指の名作。イタリアンマフィアの女を意識して、濃いピンクのドレスを着てきたという杉本は「自分が見る年代によって、楽しみ方が違う作品。20代の頃に見た時はひとつの素晴らしい作品として楽しんだが、年齢を重ねてから見ると一人一人のキャラクターの深いところが理解できるようになるし、見るごとにその良さが分かってくる」と本作を絶賛。また、72年の公開初日に大阪・心斎橋の映画館に駆けつけたという井筒監督は「『ゴッドファーザー』が、そこらのB級マフィア映画とは格段に違うということは分かっていたが、実際に2時間40分を一気に見てみると、圧倒されて、またすぐに見たくなった」と当時を懐かしそうに振り返っていた。
劇中の好きなシーンを聞かれると、杉本は「パート1後半の抗争後にビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が、息子を亡くすなどの悲劇があったにもかかわらず、自分の哀しみを飲み込んで、ファミリーの未来のために愛のある決断をするシーンにグッときます。やっぱり、あの寛容さと許す心が本当の男らしさって気がしますね」とビトーにぞっこんの様子。一方の井筒監督は、「ニューヨークの街角で襲撃されたビトーが入院してる病院に、マイケル(アル・パチーノ)が見舞いに行くでしょ。あの暗くて静かな院内をマイケルがたった1人で歩いている時に看護婦が一瞬パーッと画面を横切るんですけど、劇場ではみんな敵が来たと思ったのかワーッと悲鳴を上げてましたよね(笑)。あそこの音の使い方が良かった。あと、何と言ってもオープニングが鳥肌もんです。職業柄、この名作のカット割りを覚えたくて何度も見てるんですけど、いつもオープニングシーンで引き込まれてしまって、カット割りなんかどうでもよくなってしまう。とにかく革命的な映画。リアルタイムで見ることが出来て幸せ」と賛辞を送っていた。
「ゴッドファーザー コッポラ・リストレーションDVD BOX」は10月3日より発売。
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