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青森県・岩手県出身者だけを爆笑させる、不思議なオカマ映画

2008年9月11日 12:00

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字幕つきで上映して欲しい
字幕つきで上映して欲しい
(C)2008 東本三郎

[映画.com ニュース] 青森県、および岩手県出身者だけを爆笑させる、不思議な映画がある。現在、東京都写真美術館で上映中の「男たちの詩」というオムニバス映画のうちの1本、「スパゲッティナポリタン」(兼重淳監督、吹越満宮本大誠主演)がそれだ。

主人公は2人のオカマ(ニューハーフ)。2人は、時に相手を激しくののしり、時に熱烈な愛の言葉をささやくのだが、これが、何を話しているのかさっぱり意味不明。というのも、片方が訛りのキツい津軽弁、もう片方は同様に南部弁しか話さないのである。

映画を見た人のうち、東京など東北以南の出身者は「話してる内容の2割ぐらいは分かる。それでも面白い」という意見が一般的だが、これが青森県・岩手県出身者となると、「ツボにハマった。腹を抱えて笑った」「爆笑した。故郷の友人たちと一緒に見たい」という感想になる。

そもそも、青森県のうち青森市、弘前市を中心とする旧津軽藩と、八戸市、および岩手県東部あたりの旧南部藩は、かつて藩政時代に対立し、今でもライバル意識が強い。こうした土地の文化的背景を、オカマの愛憎劇に置きかえたアイディアは秀逸だ。

青森県・岩手県出身の皆さん、お見逃しなく。

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