色男の座がピンチ?「グレイズ・アナトミー」パトリック・デンプシー
2008年7月2日 12:00
[映画.com ニュース] 05年に米ABCで放送開始以来、「ER 緊急救命室」を凌ぐ高視聴率を獲得している医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」。本作のシーズン3がリリースされるにあたり、有能な外科医デレク・シェパード役を演じるパトリック・デンプシーに話を聞いた。
シアトルの大病院を舞台に、若きインターン医師たちの友情と恋愛、生命と向き合う葛藤を描いた本作は、エミー賞11部門にノミネートされるなど高く評価されている。その人気の理由を、デンプシーは「病院というシリアスな場所を舞台にしながら、ソープオペラの要素も取り入れ、いろんなタイプの登場人物を配置しているところが魅力だと思う。女性の視点で医療ドラマを描いているところも新鮮だよね」と分析。
デンプシーは、同業者の妻アディソン(ケイト・ウォルシュ)がいながらインターンのメレディス(エレン・ポンピオ)と恋に落ちるセクシーな外科医を演じるが、「役作りのために会った脳神経外科医のうちの1人が、長髪でロックスターみたいな雰囲気だった。外見からはとてもそんな職業には見えなくて驚いたよ。彼の気楽でナチュラルな雰囲気を取り入れつつ、自分の能力に自信を持ったキャラクターにしたいと思ったんだ。外科医と言えどデレクは人間味に溢れた男で、僕自身の性格にも近いと思うよ」とのこと。
シーズン3は、医師たちの人間関係がより複雑になり、ドラマがダイナミックに展開していくという。エリック・デーン演じる外科医マークがレギュラー入りし、色男ナンバーワンの座の行方も気になるところだ。「彼がシャツを脱いだら、いよいよ僕の立場は危ないね(笑)。エリックの存在は、僕にとってはうれしいよ。彼が加わったおかけで、ドラマに男同士の友情という面も加わったからね」
俳優としてのデビューは早かったものの、しばらく不遇の時代が続いたデンプシーにとって、本作は大きなステップとなった。「『グレイズ・アナトミー』は、僕のキャリアの第2章の始まりだと思うし、とても重要な時期にこのドラマにめぐり合えて本当に感謝している。いい役と出会えず辛い時期もあったけれど、この作品の成功によって僕の人生はガラリと変わった。こういった幸運は誰もがつかめるものじゃないよね」
「グレイズ・アナトミー」シーズン3は、7月2日DVDレンタル開始。