米脚本家組合ストライキ続報。人気TVトーク番組に影響大か?
2007年11月7日 12:00
[映画.com ニュース] 11月5日より米脚本家組合(WGA)がストライキに突入した。WGAと米製作者連合(AMPTP)は10月末日のデッドラインぎりぎりまで交渉を続けたが、結局話し合いは平行線をたどり、ストライキ突入となった。
最大の争点となっているコンテンツのストリーミング再生における二次使用料について、双方の解釈には大きな開きがあることから、ストは数週間から数カ月かかるのではないかと見られている。映画スタジオはストに備え、08年を乗り切るだけの脚本のストックを用意しているので、映画製作ですぐさま支障をきたすことはなさそうだが、TV界はそうはいかない。
まず最初に影響が出るのは、ジェイ・レノやデビッド・レターマンら人気コメディアンが司会を務めるTVトーク番組で、これらの番組はWGAに所属している構成作家が台本を執筆しているので、ストの間は主要ライター抜きで乗り切らなくてはならない。また、TVシリーズに関しても、それぞれ脚本のストックを用意してあるものの、秋のシーズンが開始したばかりの今、シーズン終了までの全エピソードを用意してある番組はほとんどないため、いずれ支障が出てくるのは確実。ストが長引くにつれて、脚本家の力をあまり必要としないリアリティ番組が増加するものと見られている。
ちなみに88年に起きたWGAのストは22週間続いた。