スト決行の米脚本家組合が、業界紙バラエティの誤報を非難
2007年10月29日 12:00
[映画.com ニュース] 今月末の契約が切れ次第、米映画テレビジョン製作者連合に対し無期限ストライキを実行することを決めていた米脚本家組合(WGA)が、米紙バラエティに掲載された記事をめぐって同紙に非難を浴びせた。
その記事は「WGAがストを断念」と題されたもので、WGAがストに消極的になっているという内容を謳っている。これに対し、WGA会長のパトリック・ベローネ氏は「根拠のない、明らかに間違っている記事だ」として非難している。ベローネ氏によると、この記事を書いた記者デイブ・マクナリー氏は、自身の分析をもとに記事を書いたという。「我々はバラエティ紙の編集部にはっきりさせたい。記事はあくまで記者の独断で書かれた事実無根なものであり、1面記事として掲載されるべきではなかった」と、ベローネ氏は断固とした態度で非難を展開した。
今後の動向が気になるWGAのスト問題だが、これに対し来年6月に米映画テレビジョン製作者連合との契約が切れる米映画俳優組合(SAG)は、WGAと共にストは行わないという方針を明らかにした。これは「ストライキはしない」というSAGと製作者連合との共同契約に基づいた決定で、これまで通り映画への出演やオーディションを続けていくという。