米脚本家組合が11月より無期限ストライキに突入!
2007年10月22日 12:00
[映画.com ニュース] ハリウッドの映画やTVの脚本家が所属する米脚本家組合(WGA)が、5000名以上の同組合会員を対象に10月18日に行われた無記名投票の結果、90%以上の賛成をもって、今年11月1日より無期限ストライキを実行することを決めた、と発表した。
WGAのパトリック・ベローネ会長はストの理由について、「脚本家たちはストなんて起こしたくないんだが、自分たちの正当な利益を守るには、断固とした姿勢で用意周到に、団結した行動を取らねばならない。今も巨大化しつつあるこの国際的産業において、できうる限りの経済的成功を得られるような契約を結ぶことが目的だよ」と語る。
WGAは7月から、米映画テレビジョン製作者連合との交渉を続けていたが、両者は合意に至らなかったようだ。WGAは、俳優たちと同等に、インターネット配信や他の新たなメディアによってもたらされるDVDセールスや映画製作での正当な報酬を受け取る権利を主張しているという。
しかし、同連合会長ニック・カウンターは、WGAの今回のスト決意に驚くことはなく、「WGAとは妥当な合意に至るよう交渉していく」と語った。製作者側は、ストライキに備えてTVドラマ制作や映画製作を急ピッチで進め、脚本をストックし始めていたという。
なお、脚本家によるストライキは1988年にも決行されたが、22週間続いたそのストで5億ドル(当時)もの損害を被っている。