主演俳優のギャラはゼロ!話題のドキュメンタリー「選挙」その後
2007年9月13日 12:00

[映画.com ニュース] 川崎市の市議補選で、初めて選挙に挑んだ候補者の、初々しくも滑稽な選挙活動の模様をドキュメンタリーで描いた異色映画「選挙」が話題を呼んでいる。この選挙の候補者であり、映画の主演でもある通称“山さん”こと山内和彦氏がeiga.com編集部を訪れ、映画の裏側をざっくばらんに語ってくれた。
映画が話題になるにつれて忙しく宣伝活動に駆り出された山さんだが、実はこの映画で得るギャラは全くのゼロ。どれだけ観客動員が増えようが、 DVD(年末に発売予定)が売れようが、懐には一銭も入らないそうだ。山さんはベルリン国際映画祭やソウル映画祭など海外の映画祭にも参加しているが、その渡航費も基本的に自腹だそうで、今さらながら「きちんと契約しておけばよかった」と苦笑い。
ベルリン映画祭に出品されたことで、映画は話題となり、日本でも現在ロングラン中。しかし映画に「出演」する関係者たちの反応は様々だったようで、選挙事務所のスタッフの中には、「私のシーンはカットしてよ」と山さんや監督に詰め寄る人もいたり、「ふざけるな!」とお叱りをいただいたりと大変だったとか。一方で、川口順子(よりこ)議員は自身のブログで「ばんざい、映画に出たぞ!」と喜びを語り、小泉純一郎元総理もある席で、 映画の山さんのことを尋ねたりと、政界内部での反響も大きかったようだ。
見事市議に当選した山さんだが、1年半の任期を終えた今は、主夫として3カ月になる愛息・悠喜くんの育児に専念しているそうだ。実は昨年9月の時点で、次の市議選には再出馬しない意向を地元組織に伝えていたと言う。その後、政局は激変し、今年4月に行われた市議選挙では代わりに出た自民候補が落選し、川崎市議会での第1党を失った。山さん再出馬でも微妙な情勢だっただけに、主夫転向は大正解(?)。ただ、これで政治の世界から足を洗うわけではなく、チャンスがあれば再挑戦の意思もあるようだ。 近い将来、また「山内和彦でございます!」と握手して回る姿が見られるかもしれない?
映画「選挙」は渋谷UPLINK Xにて公開中。
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