S・サランドンがウォシャウスキー兄弟「スピードレーサー」驚異の映像を語る
2007年8月30日 12:00
[映画.com ニュース] 「マトリックス」のアンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟が、日本で67~68年に製作されたTVアニメ「マッハGoGoGo」の実写版「スピードレーサー」で、革命的な映像マジックを披露しているという。同作で主人公スピード・レーサーの母親役で出演しているオスカー女優スーザン・サランドンが、ポール・ハギス監督の新作「In the Valley of Elah」のプレス会見の場で、ベルリンの撮影現場で体験した驚異の映像術について漏らした。
「彼ら(ウォシャウスキー兄弟)は、私たちが見たことのないような、最高にイカした装置を使って、アニメみたいに画面の手前と奥の両方でピントが合っている映像を作ったり、さらに2次元の映像と3次元の映像をミックスさせたり、とにかく驚異的な映像マジックを駆使しているの。私たち俳優は、彼らが作る背景のビジュアルに負けないように演技しなきゃならないのよ」
サランドンが語るように、ウォシャウスキー兄弟が生み出した映像マジックの見どころは背景のビジュアルにあるようだ。彼女の証言によると、同兄弟は、背景映像のために200から300人もの人々が同時に作業できる部屋を用意していたという。サランドンの出番はそれほど多くないらしいが、作業する彼らにパンケーキを焼いて朝食を出したりして忙しい毎日だったという。
「スピードレーサー」は08年5月全米公開予定。驚異の映像マジックのベールがはがされるのは、もう少し先になりそうだ。