マッドチェスターの立役者、トニー・ウィルソン死去
2007年8月16日 12:00
[eiga.com 音楽ニュース] イギリスのロックバンド、ジョイ・ディビジョン(ニュー・オーダーの前身)やハッピー・マンデーズらを世に送り出したファクトリー・レコーズの創立者の1人、トニー・ウィルソンが8月10日、心臓発作のため亡くなった。享年57歳だった。
80年代終わりから90年代初頭にかけて、イギリスの音楽シーンを席巻したマッドチェスター・ムーブメントの聖地として有名なクラブ、ハシエンダを始めたのもこのウィルソンで、“ミスター・マンチェスター”との異名もとった彼の姿は映画「24アワー・パーティ・ピープル」でも描かれている。
ウィルソンは昨年、腎臓ガンとの診断を下され、ひと月3500ポンド(約80万円)が必要な投薬治療を進めていたが、NHS(National Health Service/国民保険サービス)がこの費用負担を拒否。その後は、ハッピー・マンデーズの元マネージャーや、彼が親しくしていたさまざまなバンドの音楽仲間、友人らが彼の治療費用を工面していたという。