「ドッグ・バイト・ドッグ」で新境地!サム・リーが3年ぶり来日
2007年8月13日 12:00

[映画.com ニュース] 香港映画「ドッグ・バイト・ドッグ」が8月11日に初日を迎え、3年ぶりに来日した主演のサム・リーが、新宿武蔵野館で行われた舞台挨拶に駆けつけた。
昨年の第19回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、話題を呼んだ本作は、哀しい生い立ちを持つ、非情な殺し屋のパン(エディソン・チャン)と、同僚を殺され、復讐の鬼となってパンを追い詰める凶暴な刑事のワイ(サム・リー)との壮絶な死闘を描いたバイオレンス・ムービー。
「無問題2」「ピンポン」はじめ日本映画と何かと縁があるサム・リーは、日本でも人気のコミカルな魅力を封印し、シリアスな刑事役を熱演し新境地を拓いている。「脚本をもらった時には、殺し屋の方だと思った。セリフがほとんどないから、表情などを作り込まなければならない難しい役どころだと思ったんだ。けれど、監督(ソイ・チェン)から“君が殺し屋では普通だ”と言われ、刑事役を演じてみたら、こちらの方が内面を表現するのが難しくて大変だった。今回は、これまでにないぐらい脚本を読み込んで、本当に真面目にやった。おかげで撮影中はほとんど眠れなくてフラフラになったけど、監督はフラフラになった芝居を求めていたみたい(笑)」と撮影時を振り返った。
さらに、本作で共演したエディソン・チャン(「インファナル・アフェア」3部作)については、「共演はこれで3回目。今までのライトな作品と違って、シリアスな作品だったから、撮影中は役に入り込んでほとんど話さなかったけど、エディソンはかなり成熟した大人の俳優になってきて、演技も上達したと感じた」と、後輩の成長を高く評価していた。「ドッグ・バイト・ドッグ」は現在公開中。
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