平山あやがノーメイクでガン患者を熱演した「Mayu/ココロの星」
2007年7月30日 12:00
[映画.com ニュース] 21歳で乳ガンを宣告され、家族や友人、恋人たちに支えられながら病に立ち向かう北海道在住の女性、大原まゆの自伝「おっぱいの詩」を映画化した「Mayu/ココロの星」。その完成記者会見が7月27日、東京・丸の内の東京會舘で行われ、主演の平山あや、監督の松浦雅子、原作者の大原まゆが映画に対する思いを語った。
平山は「今回の役は、私にとって新しい挑戦だった。この映画を見て、誰もが日々を頑張って生きていこうと思っていただければ」と語り、ノーメイクで挑んだ闘病シーンについても「演じるのは苦しかったけれど、精一杯頑張れました。この役を演じられたことを嬉しく思う」と笑顔を見せた。監督の松浦は「ワンシーンワンシーンに、普通の生活の中の愛しさをしみじみと感じ取れるような作品になっていると思う」と、満足な様子で作品の出来を語った。
また、原作者の大原は「今日は、原作者としての立場からではなく、現在闘病中の患者のひとりとして語ります」と切り出し、「今までの病気を描いた映画などは、主人公が死なないと終わらないことに納得がいかなかった。“生きる”ということをありのままに描いてほしかった」と、当初は本作がドキュメンタリーではなくエンターテインメントとして描かれることの不安があったことを語ったものの、「誰の視点から見ても感情移入できるようなリアルな作品に仕上げてくれたので、今ではとても嬉しく思っています」と凛とした表情で結んだ。「Mayu/ココロの星」は9月15日より北海道にて先行公開、9月29日より全国公開。