デビッド・リンチの「ツイン・ピークス」DVD第2集、今秋発売!
2007年7月24日 12:00
[映画.com ニュース] デビッド・リンチ監督の5年ぶりの新作「インランド・エンパイア」が7月21日より公開された。折しも今年は、リンチの長編デビュー作「イレイザーヘッド」から30年。パリのカルティエ現代美術財団でリンチの個展が開かれたり、エッセイ集が出版されたりと、まさに「リンチ・イヤー」とも呼ぶべき年。そして、そんな年を締めくくるに相応しいのが、往年のカルトシリーズ「ツイン・ピークス」のDVD「ゴールド・ボックス」の発売だ。
FBIのクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)がアメリカ北西部の町ツイン・ピークスで起こった女子高校生ローラの殺人事件を追う、90年代初めに全米で放映されたリンチ監督によるTVドラマ「ツイン・ピークス」は、コーヒー、ドーナツ、チェリー・パイをこよなく愛するクーパーをはじめとするユニークなキャラクター設定、謎が謎を呼ぶ展開もあって全世界で空前のブームを巻き起こした。“ハマる海外ドラマ”の元祖であった。
同ドラマのファーストシーズンDVD発売から5年の時を経て、今秋11月9日、これまで“日本未発売”だったセカンドシーズンDVD(Part1・Part2、各3枚組)が、また同ドラマの全エピソード(序章と本編29章)を、リンチ監督自ら監修してそれを完全リマスターした「ツイン・ピークス ゴールド・ボックス」(10枚組)が発売される。特に、後者は映像特典約4時間収録で、ファンは見逃せないコレクターズ・アイテムになりそうだ。
そして「インランド・エンパイア」や「ツイン・ピークス」を見る上で、格好の副読本としたいのが、リンチ・マニアで知られる評論家、滝本誠氏の「コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが」(洋泉社)だ。リンチ作品はもちろん、リンチ・ヒロインからアート、コーヒーに至るまで、リンチの全てを網羅した博覧強記のエッセイ集になっている。