「マッハ!」を凌ぐ超絶アクション、「トム・ヤム・クン!」
2006年4月18日 12:00
スタント、CG、ワイヤーを使わない生身のアクションで大きな話題を呼んだ「マッハ!」から2年。同作で一躍スターダムに駆け上がったトニー・ジャーが、このほど最新作「トム・ヤム・クン!」を完成させた。プロモーションで来日したジャーに話を聞いた。
ジャーはインタビュールームに現れるなり、記者1人1人に日本語で「オハニョー」と気さくに声をかけ、笑顔で握手を求めてくれるナイスガイだったが、今回の撮影も苦労の連続だったようだ。中でも一番苦労したシーンを問われると、敵を倒しながら4階建てのビルを一気に駆け上がる4分間の長回しシーンを挙げた。
「1カ月かけてスタントの準備をしたが、1日に2テイクしか撮影できなかったので、実際に撮影できたのは8テイクだけ。1階、2階をクリアしたのに、3階でカメラマンが息切れしたためにカットになったり、3階までクリアして、スタントマンを1階に投げ落とそうと思ったら、マットの準備ができていなくてNGになったり。でも、最もひどかったのは、最上階の4階までノーミスで行ったのに、あと少しのところでフィルムが切れた時だよ(笑)」
撮影中の苦労を面白おかしく語ったジャーだが、写真撮影でも敬愛するというジャッキー・チェンの「酔拳」のアクションを真似してみせるなど、最後までサービス精神旺盛だった。なお、次回作は「マッハ!」の続編で、アクション監督としてもデビューを飾るそうだ。「トム・ヤム・クン!」は、4月22日より全国ロードショー。