「子ぎつねヘレン」、きつね相手の撮影に一苦労
2006年3月14日 12:00
まず、原作のどこに惹かれたのか?「目も見えない、耳も聞こえない、鳴き声を発することもできない、まさにヘレン・ケラーのような子ぎつねに対する介護の過程の、あたたかくヒューマンな視線ですね」と、河野監督は語る。
しかし、原作では主人公が獣医夫妻だったのを、映画ではみなし子同士に変更している。「『親と離れている少年』と『親と離されている子ぎつね』の境遇の微妙な設定の差が、少年が子ぎつねに自分の境遇を重ね合わせて、親代わりになることにつながると思ったので、そこをテーマに描きたかったんです」
犬や猫が主人公の映画はたくさんあるが、きつねが主人公というのは珍しい。きつね相手の撮影はどうだったのか?「きつねは非常に繊細な感受性を持った生き物で、動物の中でも一番扱いにくいそうです。実はきつねはイヌ科なのですが、ネコに極めて近いと言われているんです。また、きつねは春先にしか出産せず、成長も早いので、今回は出産時期が少しずつ異なるきつねを8匹使って撮影しました。ですから、シッポの先の白い部分や手足の黒い部分がほんの少しずつ違うんですよ。撮影は、動物相手なのでとにかく待つことが大事でしたね。子ぎつねが涙目になるシーンでは、3台のカメラを回してじっと待ち続けました」
全編、低い視点からの映像が印象的だ。「各シーンの視点が低いのは、子供の太一の視線で撮っているからです。なるべく監督の思いではなく、登場するキャラクターを前面に出したかったので、カメラもあまり動かしていません。それはテレビドラマを演出している時から心掛けていることですね」。3月18日より公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【殺しはアマチュア、しかし頭脳は最高】スパイ史上最も地味、だが最も予測不能な男が面白すぎた!
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

異常者×異常者×異常者×異常者×…
【イカれた映画が爆誕】危険な色気の“異常者”たちが無許可のミッションに挑む…ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

実は“超ネタバレ厳禁”映画
【広瀬すず×杉咲花×清原果耶】涙腺崩壊、でも、あ~…何も言えない!! とにかく早く観て!!
提供:リトルモア

社畜のハートにぶっ届く
【観たら社畜の憂鬱が吹っ飛んだ】過酷なブラック仕事を描いた至高エンタメ…スカッとすぎるんじゃ!
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観よう!【奇跡のヒット作】
提供:JCOM株式会社

衝撃の問題作
【2025年で最も期待する“過激な一作”】ついに最終章――未見の人がうらやましい。
提供:ディズニー

映画館で観ないとぜっっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画2000円は高すぎる!!?
【安く観るなら、絶対にチェック】知らないと損な“超安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI