「ハリウッドは安全なセックスを描くべし」。英専門誌が警鐘
2005年10月11日 12:00
ハリウッド映画がセックスやドラッグの危険性を伝えていないと、オーストラリアの研究機関が警鐘を鳴らした。イギリスのロイヤル・ソサエティ・オブ・メディスン誌に発表された論文によると、過去20年間にヒットしたハリウッド映画(PG-13指定とR指定の映画のみを調査)のうち、コンドームを使用したセックスを描いているのは「プリティ・ウーマン」のみだという。「HIV伝染や性感染症の拡大、望まれない妊娠など、コンドームを使用しないセックスがもたらす結果を描いているものはひとつもない」と、研究チームのリーダーであるシドニー大学教授はコメント。「映画業界は安全なセックスを奨励するとともに、危険なセックスや不法なドラッグ使用がもたらす現実をきちんと描くべきだ」