在英の米国女性とレバノン男性の物語に、仏教の影響が?
2005年10月11日 12:00

「愛をつづる詩」は、イギリスに住むアメリカ出身の女性と、イギリスに働きにやってきたレバノン人の男性によるラブストーリー。2人の間にある、それぞれの文化、宗教、価値観などの違いをともに乗り越えようとする姿を描いている本作だが、製作のきっかけを聞いてみると「色々あるけど、最大の理由は01年の9・11のテロだったわね。あのテロの後の1週間後には、世界の流れとは逆の方向、要するに憎しみから愛の方向に向かって何かできないか、と思ってストーリーを書き始めたわ」
また、今回のテーマとも言えるグローバリゼーションによって引き起こされた世界の分裂については「ある部分ではグローバリゼーションも民主的で素晴らしい道具だけど、スターバックスのような多国籍企業が、全てを『スタンダード化』してしまい、その影響でそれぞれの地域が持つ素晴らしい文化や言語が失われていく危険があると思うのです」とし、宗教については「私は好奇心が強くて何でも疑問に思ってしまい、なかなか信仰心が持てないから、自分でも無神論者だと思うわ。だから『宗教って何なんだろう?』って思うのよ。でも今回の作品でひとつ確かなのは、この作品が仏教に影響を受けているということね。仏教徒は劇中に出てこないけど、無常さに関してははっきりと現れていると思うわ」
「愛をつづる詩」は10月15日より、シャンテシネほかにて全国順次公開。
関連ニュース




「CHANEL and Cinema TOKYO LIGHTS」ティルダ・スウィントンが語る、“つながり”の重要性とフィルムメイカーとしてのキャリア
2024年12月30日 16:30
取材 国内イベント


映画.com注目特集をチェック

てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ

むちゃくちゃすぎておもろい
【この“刺激作”、超オススメ!】“中毒者”爆増中! 世界記録樹立の爆裂ヒット作!!
提供:JCOM株式会社

エグい怖い、そしてむちゃ楽しい――
【ホラー映画史上歴代No.1】まずは映像をごらんください――超人気シリーズ、極限の完結編!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート