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韓国で500万人を泣かせた映画「マラソン」

2005年6月28日 12:00

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日本の観客も泣かせます!
日本の観客も泣かせます!
自閉症という障害のため5歳程度の知能しかもたない20歳の青年が、母親の愛情に支えられながら、42.195キロのフルマラソンを完走する……。この実話をもとにした感動の物語「マラソン」のチョン・ユンチョル監督が、日本公開に先駆けて来日し、マスコミの取材に応じた。
韓国では500万人を超える動員を記録し、映画史上に残る大ヒットとなった本作だが、監督は今回が長編デビュー作。本作を撮ろうしたきっかけを「母キョンスクのモデルとなった方の手記や、それをもとにしたドキュメンタリーに感動し、映画にしてもドラマティックになると思ったから」と語る。「当初はこの3分の1くらいの動員数しか予想していなかった」と予想外の大ヒットに喜ぶ一方、「ハリウッドには『レインマン』や『フォレスト・ガンプ』『アイ・アム・サム』といった障害を扱った映画があるのに、韓国にはほとんどないので、その点は本作を作ろうと思ったマーケティング戦略のひとつでもあります」と、冷静な分析も。
そうして完成した映画は、過去の障害をもつ主人公を描いた名作たちにも負けない感動作になった。障害者を描く上で注意したことは何か聞くと、監督は「(主人公のモデルとなった)ペ・ヒョンジュンさんと実際に1年間一緒にマラソンをしたり、多くの自閉症の方々と会いました。彼らは第一印象は、“とても子供らしい”ということです。そうした子供らしさを率直に描くことが大切で、故意に笑わせようとしたり、あざ笑ったりするようにはしたくなかった。主演のチョ・スンウさんにも、ありのままで、子供を演じるような気持ちでやってほしいと頼みました」と答えた。
マラソン」は7月2日より、丸の内ルーブルほかにて全国ロードショー。

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