「ラスト・サムライ」の脚本をめぐり、製作者が提訴される
2004年1月13日 12:00

「ラスト・サムライ」の脚本を執筆したと主張する男が、クレジット表記を求めて訴えを起こした。マイケル・アラン・エディというこの脚本家は、「ラスト・サムライ」のベースとなった「West of the Rising Sun」を12年前に執筆。しかし、完成した映画のクレジットに彼の名前はなく、脚本家として登録されているのはジョン・ローガン、マーシャル・ハースコビッツ、エドワード・ズウィック監督の3名のみ。「こんな不正を許すわけにはいかない」と、エディはワーナー映画や「ラスト・サムライ」の製作に関わったすべての製作会社、およびクレジットされた脚本家3名までを訴えた。しかし、ズウィック監督はエディの執筆した脚本をボツにしたと主張。さらに「クレジット表記を決定したのは、監督でもスタジオでもない。すべてはWGAが決めたものだ」と迷惑顔だ。WGAとは全米脚本家協会のことで、複数の脚本家が執筆に関わることが珍しくないハリウッドで、脚本のクレジット表記の仲裁役を務めている。クレジットを要求する脚本家が現れると、WGAの委員会は実際に撮影に使われた脚本と、本人が執筆したバージョンとを比較し、表記に値するだけの貢献をしたかどうかを判断する。WGAがエディの訴えを却下したため、エディはWGAも訴えている。
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