キャサリン・ヘップバーンが死去
2003年7月1日 12:00
アカデミー主演女優賞に4度も輝いた大女優キャサリン・ヘップバーンが29日午後、米コネティカット州の自宅で死去した。96歳だった。死因は老衰とみられている。ヘップバーンは近年、パーキンソン病などを患っていた。
ヘップバーンは、医師の父親と女性人権活動家の母親のもと、6人兄弟の2人目の子どもとして生まれた。大学卒業後に立ったブロードウェイで舞台女優として認められ、映画界に進出。「勝利の朝」(34)「招かれざる客」(67)「冬のライオン」(68)「黄昏」(81)で、アカデミー主演女優賞を受賞した。オスカー4度受賞の記録はいまだ破られていない。受賞も含めるとアカデミー賞へは合計12回ノミネートされており、メリル・ストリープが今年13回目のノミネートを受けるまでは過去最多だった。
「女性ナンバー1」(42)で初共演して以来、9本の映画で共演したスペンサー・トレイシーとのロマンスは有名で、トレイシーが67年に死去するまでの27年間、公私ともに親密な関係を続けていたが、トレイシーに妻子があったため結婚はしなかった。