アカデミー賞授賞式、次回からは2月に実施?
2002年7月9日 12:00
アカデミー賞といえば、言わずと知れたアメリカ映画界における最大のビッグイベントであるが、近年さまざまな批判にさらされている。最大の批判は、各映画会社のキャンペーンの激化で、ノミネート発表からアカデミー賞当日までの約3カ月の間、各社は多額の宣伝費を投じ自社作品を宣伝する。その結果、テレビCMや業界紙は、キャンペーン広告で埋め尽くされることになり、政治選挙と同様、賞の行方はスタジオの資金力の勝負になりつつある。この批判への回答のため、映画科学アカデミーでは、アカデミー賞の開催時期を繰り上げるかどうかの議論が行われている。通常3月下旬の授賞式開催を1カ月繰り上げるという案が現在検討中で、キャンペーン期間が短くなればスタジオ側も宣伝費を節約できることから、資金力のないインディペンデント系スタジオからは歓迎の声が聞かれている。ただし問題となるのは、キャンペーン期間中に行われる他の映画賞の行方である。アメリカでは、1月のゴールデングローブ賞から、3月下旬のアカデミー賞の間に、DGA(全米監督組合)やSAG(全米俳優組合)など各組合が主催する映画賞などが5つ以上あり、こうした映画賞における受賞結果がアカデミー賞の行方を大きく左右すると言われている。インディペンデント系スタジオは、こうした映画賞で自作の認知度をあげていくという地道なキャンペーン方法を取っているが、アカデミー賞が繰り上げとなると、他の映画賞が中止となるか、あるいは延期となって、こうした戦略が取れなくなる可能性がある。この議論はしばらく続きそうだ。
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