ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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ネタは直ぐに解るが・・・
物語の構成からネタ、犯人像と言うのは、割合容易に判断できます。
3部構成だとネタ晴らしで言っていますが、実際はそれほど深くは無かった気がします。
ただ、演者のレベルは非常に高く、役者だなと感じさせてくれました。間宮さんの静かな演技には引き込まれますし、葵さんの爆発的な演技と好対照だったと思います。
【”滑車と歯車の差”を乗り越える為に演劇の仲間がした事。尚、この感想は私個人のモノであり、実際には違う観方もあるかもしれないという事を、敢えて申し添えます。】
◆感想
・劇団”水滸”のメンバー7名とオーディションに合格した久我(重岡大毅)は、瀟洒な貸別荘で数日過ごす。
そして、貸別荘に入ると演出者から”この数日の皆の行動で、次回の講演の主役を決める”と言うテロップが壁に映される。
部屋には、アガサクリスティーの「そして、誰もいなくなった」が人数分揃えられている。
ー という仕掛けで、鑑賞側は”これは密室殺人だね!”と、最初のトラップに嵌るのである。-
・そして、最初に笠原(堀田真由)がピアノをヘッドフォンをしながら聞いている時に、何者かに背後からヘッドフォンのコードで首を絞められ、”失踪”する。
更に、元村(西野七瀬)が自室にいる時に何者かに花瓶で頭を殴られ、同じく”失踪”する。
そして、雨宮(戸塚純貴)も何者かに首を絞められ”失踪”する。このシーンは、ビデオに撮られている。
皆で、別荘の裏にある井戸を見るが死体はない。
ー ここまで観て、“アレ、これはトリッキーな仕掛けではないか”と気付く。-
■物語は過去に遡り、雅美(森川葵)が、劇のメンバーから外れ合格したメンバーの名が書かれている紙を破り捨てるシーンが映される。
そして、笠原、元村、雨宮が、彼女を元気づけようと彼女の家を”面白半分に”訪ねるシーンが映され、熱湯が顔に掛かった雨宮を横目で見ながら、雅美に電話を掛ける元村。
だが、その電話を街中で受けた雅美は車に撥ねられ、下半身不随になる。
□雅美と劇団”水滸”の顔である本多(間宮祥太朗)との関係性が上手く描かれていないため、本多が雅美の為に行った行為の動機が弱く感じる点が、少し残念である。
・本多が雅美を思い遣り、彼女を殺人犯にしないように笠原、元村、雨宮を説得し、”殺される役を全力で演じろ!”と指示する姿を見て鑑賞側は、第二のトリッキーな仕掛けに嵌るのである。
・そして、本多の行為をマジックミラーの奥に隠れて、別荘内に据えられたカメラで見た雅美は、彼ら彼女らの死を一度は信じるのだが、雅美の前に悄然と現れる”殺された筈”の、笠原、元村、雨宮の姿を見て、彼女は自らの首に刃を当てようとする。
だが、本多が必死にそれを制し”生きろ!生きるんだ!”と叫び、雅美は力なく刃を床に落とすのである。
■その一部始終を見ていた久我は、一度はバラバラになってしまった劇団”水滸”のメンバー7名の心をもう一度、一つにするために、彼が見た事を基に、車椅子の雅美を主人公にした脚本を書き上げ、見事な舞台劇にするのである。
勿論、久我もメンバーに入っているのである。
ー 第三の善性溢れるトリッキーな仕掛けである。-
<今作は、色々な所に仕掛けがしてあり、面白く鑑賞した。
観る側に三重構造のトリックを仕掛けた今作。
ナカナカでありました。
尚、上記感想は私個人のモノであり、実際には違う観方もあるかもしれないという事は、最後に申し添えます。>
そして、誰もいなくならない(笑)
とある別荘に集められた若者たち。
実は劇団の俳優達で、4日間過ごす中で起きる出来事に上手く立ち振る舞わなくては、つまりこれが次回公演のオーディションになっているのである…
結論から言うと、交通事故で下半身不随になった看板女優を主演にするために作られた設定・ストーリー……ってオチです。
なるほどとは思いましたが、起点となる本筋には直接絡まない中条あやみさんと岡山天音さんにも、何らかの伏線を張って登場人物たる必然性を感じさせて欲しかったです。
カーテンコールの後かスタッフロール後に凄い大オチが来るかもと少し期待してましたが、何も起こりませんでした(笑)
美しすぎる
原作は未読、テレビCM以外の事前情報は無しで鑑賞しました。
舞台のオーディションを隠れ蓑にした復讐劇。
閉鎖空間が舞台なので、映画館での鑑賞に向いている。
普通の青年役の重岡大毅は上手い、劇団員達との距離感と、探偵役として個人的に1番大事だと思っている声も良かった。
対峙する間宮との対比の相性も良い。
男性陣のバランスは良かった。
気になる事があったので、原作の登場人物について調べてみたが、女性陣は全員がきれい過ぎてそぐわないところが多々。
西野七瀬と堀田真由は良しとしても、森川葵があの役ではオーディションに落とされる理由が明確にはわからない(原作では才能はあるが容姿が…という設定)、中条あやみもあの役には華があり過ぎる。
男性陣は配役のバランスも良かっただけにそこが残念だった。
全体的に綺麗にまとまりすぎていて、惜しかったな…という印象でした。
※原作小説読み始めました。
閉ざされていない、雪降ってない山荘で
原作未読。
東野圭吾なだけにストーリーは楽しめる。犯人が身内というのは何となく予想ができるが、その経緯などは人間を描いていてよかった。
とはいえ、雪に閉ざされているわけでもなく、逃げようと思えばいつでも逃げられる。舞台の主演というだけで、明らかに殺されるリスクを受け入れるとは思えない。
更に、殺されたメンバーから、犯人や動機もわかりそうな気もする。せめて雪で物理的に逃げられない環境なら、もう少し緊迫感が出たかもしれない。
ラストに驚いた
原作を読まずに鑑賞しました。
予想と違う展開で楽しめたのが良かったです。
チラシをみて、最初から8人が一緒でこれから裏切りなどで事件が発生するのかと思っていたから予想が外れたのは少し悔しかったです笑
本当に殺人事件が起きたと思ったから殺されていなかったと知りとても驚きました。
井戸に服の破片が着いていたり本物の血が使われていたところで本当だと思っていたから細かいところまですごいなと思いました。
ラストのセリフと舞台なセリフの繋がりがいいなと思ったのと主題歌も映画とあっていると思いました。
お芝居のお芝居?
役者さんが演じる、お芝居のお芝居?でした🤭
観る前は本当に雪山の過酷な状況の中で何かをするのかな?と思っていましたが、その雪山という設定も演技で☺️最後はそうきたかー😲という感じでした☺️
さすがは東野圭吾さん!だけど不可解な設定が‥
中条あやみちゃん目当て&結構いい若手キャストだなーと思って何の前情報もなく参照、最初引き込まれず流し見していたが、途中から面白くなり、最後は個人的にはある程度納得。
ただ、3重のトリック?は映画をよく見る人にはすぐに分かる作り(もしかしたら原作を大分カットする必要がある為に分かりやすくなってしまったのかも)も最後納得しながらも大きな疑問点
・実は3重のトリックではなく、4重?と言う点がスッキリしない。
主人公の久我に東郷から招待状が行っているところで本来はオーディションなのは確定しているが、ボイスの東郷の指示が全て2重目のトリックであるなら、ラストの舞台の作が久我になってる所が整合性がとれない。しかし、「君達を見ている」とあるということは東郷がみているはずだが、どう考えて東郷は見ていないのでこの辺の設定が分からないので、
一番合点が行く個人的設定は
・東郷の本来の意図としてはオーディションではなく決定キャスト達が親睦を深める意味の合宿の様なもので本来1日くらいの予定で違う内容の招待状だった(それを本多が聞きつけて内容をかえて利用した)、もしくは招待状自体が全てフェイクで山荘も全て本多が用意した(久我がオーディションに残っていることを団員は知っている中で本多は久我にも招待状を出した)
・ここに2重目のトリックを乗せて結果3重目も乗せた
・そしてどちらにせよ全員オーディションに受かって次回作公演を行った、結果を出した久我は次次回作の脚本を書いて監督に提案し監督が採用、キャストとして雅美を推した
という感じかと思っているが、微妙な事してきたのがラストのポスターで雅美が車椅子乗ってないのよね(ただ椅子に座りなおしただけかもだが)、仮に4重トリックで全てが劇中ドラマであれば、ラストのカーテンコールで車椅子から立ってたら全部舞台劇中ドラマだったかリハビリ成功して舞台に雅美が戻って主演とったが確定で、個人的には星一つ増えるんだけど、わざと曖昧にしたのかなーと思いながら見終わりました。
所々気になるけど(森川葵ちゃん好きだけど、ラストのあたりのわざとらしい感じの演技とか中条あやみちゃんの無駄遣いとか)、
ラストにわかった東野圭吾さん原作ということで「流石こんな感じに端折られてもちゃんとおもろい」と納得しました。
素直に見ていける人は好きかも!
伏線回収の快感! 衝撃のどんでん返しミステリー
映画公開時には見逃していた「ある閉ざされた雪の山荘で」を、今回Amazon Primeで鑑賞しました。
まず、それぞれの登場人物の立場が丁寧に描かれていたのが良かったです。メインキャストだけでなく、脇役たちもそれぞれの人生や葛藤を抱えており、物語に深みを与えていました。
『ネタバレあり』
ラストのどんでん返しには驚きました。まさか全員が共犯者だったとは!
しかも、誰も殺人を犯していないという意外な結末は、拍子抜けするほど爽快でした。確かに、殺人は決して幸せを生まないですよね。
一方で、映画としては全体的に少しチープな印象を受けました。映画館で鑑賞していたら、もっと物足りなく感じたかもしれません。
俳優陣は有名ですが…
原作も読みました。
映画楽しみにしていましたが、描写されていない部分、言われない台詞、変わってしまった内容などがあり、原作ほどに面白さを感じることができませんでした。原作を読まずに観ていたら変わっていたかな…?
登場人物が多いので、映画の中で全てをまとめるには時間が足りなすぎるのではないかと感じました。三重のトリックを明かす部分、もう少し丁寧に進めても良かったのではないかなと残念。久我の長台詞でトリック見破っていきますがもう少し他の人の反応やセリフがあっても良かったかな、なぜあそこだけ急足で進めたのかなと思ってしまいました。
配役は有名どころばかりで期待度が高かったですしイベントなども多かった為作品に期待しすぎてしまっていたかもしれません。
それでも、途中途中にあった笑えるシーンは良かったかもしれないです。型にはまった堅苦しい作品にはならなかったかなと思います。赤い紐がハートになるシーンなんてもちろんなかったですし。
また、森川葵役の子の事故の仕方が原作と違いました。
電話している時に車の事故ってちょっと無理矢理すぎないかなと思いましたけど…
でも最後はハッピーエンドで良かったです。
もう一度観るか?と聞かれたら、観ます。
なるほどな。
なるほどな!と言う感じです。
小説として読んでたら、え?!え?!みたくなっておもしろく感じる作品だったのかなーとも思うのですが、映画化として映像としてみると、ええ?!というより
展開が進むたびに、なるほど、なるほど、みたく冷静に見てしまったせいなのか、感情の浮き沈みがあまりなく、面白い!!!!!と言うところまではいかずに見終わってしまいました。
なるほどっ、と言う感じでした、
設定の展開などはすごいと思いました。
つまらなくは無いので、豪華なわかてはいゆうさんたちがたくさんでていて、みなさん縁起がうまいため、見てよかったです。
逆恨み
犯人探しはミステリーの醍醐味なのに、まさかのアリバイ無しによる特定とは…。殺人も「本当にあったの?」と思いながら話が進んでいくし。
3重(4重?)構造というところが面白かったが、殺人の動機が共感できなさすぎる。下半身不随になったのは、どう考えても轢いた車が悪いだろうに。逆恨みもいいところ。
どなたか書かれていましたが、本で読んだ方が良さそうな作品ですね。
まあまあ予想通り、、
期待しすぎてしまったのか、あまり衝撃もなく驚きもなく、。
想像の範疇で淡々と話が進んでいった感じだなぁ。先生も結局なんだったんだろう、
本で読んだらまた違うのかなって思ったので本も読んでみたい!
最後のシーンで車いすからすくっと立って歩きだしていれば100点
映画館で見ようと思っていたが見れず、楽しみにしていた作品だったがどこか期待外れ。
たぶん車椅子の首謀者の復讐計画が逆恨み過ぎて感情移入できないからなのだがこれが復讐に値する仕打ちをされたゆえの計画ならそれはそれで被害者が実は生きていたという展開に納得がいかずどちらにせよ感情移入できなかったと思う。ゆえにここは思い切って全部劇中劇でしたという禁忌を犯したほうがぜっっっっったいいいオチになったと思う。むしろこの作品の流れでしかその禁忌を犯せないとすら思えるだけに残念。いらないチープなお涙頂戴話が作品を悪くした。原作がどうだったのかは知らないが交渉してでも変えるべき。最後のシーンで車椅子からすくっと立って歩きだしていれば100点だったし、記憶に残る映画になってただろう
役者さんが素晴らしい
ある閉ざされ山荘で起こる殺人事件を舞台に事件が繰り広げられる。
舞台役者が集まってオーディションの最終選考に集められた。その中では、雪山に取り残されたという設定を基に誰もそこから出ることが許されない。
ストーリーとしては、単調で途中でそういう展開になりそうだなと予測がついてしまったけど、役者さんが魅せる力が素晴らしかった。
最後の場面とまさにリンクしたような素晴らしい演技で良かったです!
ダルいのよ、とにかく
まぁ、オチはそんなとこだよね。
作品自体が、劇中で言うところの何重構造にしたったるでー!感強すぎて、観てるこっちも深読みするから大方予想通りで騙されないのよね。
要はドンデン返しがくど過ぎ。
それよりなにより、そこまでの過程が退屈過ぎてダルいのよ。
小説はどう読ませてるのか知らんけど、もっと鮮やかに騙してくれないかなー、
知らんけど
そしてエンディング曲をバーターすんな!
そんな感じ
ちょっと気になるところが
いつも
原作本を買う→積む→映画を観る→数年後に思い出して原作本を読む
ってことをしています。
しかし今回は珍しく先に原作本を読みました、先月!!
だいぶ記憶があやふやで自信がないまま…観ました…本当はもっと早く観るつもりでした…
原作でも好きなキャラが、想像通りの目力で良かったです、間宮さんって言うんですね、今後の為にメモをしておきます。
原作でその下りはいるか?というところがカットされていたので、やっぱいらないのか、となった。
監視方法も映画の方が現実的だなぁと思った。設定が現代(なんなら来週)だし。原作の舞台設定でも携帯電話はないにしてもカメラはあるだろうに、車椅子の人に穴って…と思った覚えがある。人殺したいほど恨んでいる人の執念の表現だろうか。ただこの穴は正直自信がなくなってきてる。原作ではそうだった気がする。穴だった記憶がぼんやりある。
全体的に、尺の都合なのか色々端折ってるなという印象。
外での下りとかシンプル(ダイニングに置かれた凶器)になっちゃったなぁ。庭でラジオ体操してた人が庭の井戸を見に行く程度で敷地内外を気にするもんかしらと思いました。
あと物的証拠(隠しカメラ)出されて白状するのは早過ぎないかな…確かに物的証拠は大事だろうけど…推理の醍醐味なくなってない…?とは思いました。
あとお前ら「出てきてください」って言われてすんなり出てきたけどどこにいたんだよその説明は?
そして久我は本当に選考に残ってたんですね、選考結果の紙には6人までしか書いてなかったから…ここの説明あんのかなと思ってた…
あとあの日記に日付ありましたが、あの事故があったのって冬ですよね、選考期間が一年以上あるとも思えないし、冬の三次選考→事故、下半身付随→合宿オーディション(3月頭)って、そんな早く退院出来るものなんですかね…
原作の記憶も薄れながらの鑑賞でした。最後は当事者がハッピーエンドと言うならそうなんでしょう。
とりあえずこのレビューアップしたら間宮さんフォローします。
満足感は十分
この作品を単体で評価するのであれば高得点は付けづらいが満足感が十分あって、少なくとも見たことを後悔はしてない、という評価である。
確かに東野圭吾原作でガリレオシリーズと比較すると見劣りするのは確かだが、それは高望みしすぎな気もする。
本多が犯人と分かったあたりで、これで終わり?と一瞬落胆しかけたが、そこからの逆転はさすが東野圭吾原作の力があるなと感じた。
演技も特段上手いわけではないが、取り立てて批難するほどでもなく、全体通して違和感なく見ることが出来た。
強いて言えば、最後に起きた事件を舞台化するところがやや分かりにくい節があったが、明言すると野暮なので致し方ない演出だったと思う。
東野作品ということで。
他の映画ログアプリが終わったっぽいので、急遽こちらに変更しました。「ある閉ざされた雪の山荘で」は、引っかかっていて見たかった作品。トリック多めで飽きさせず、最後は東野作品らしく?安堵して終わる。なかなかの作品でした😊 それにしても今までのレビュー、引っ越せないのかなー
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