ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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金田一少年のオペラ座の怪人を思い出した
観ている最中は「人狼ゲームじゃん」と思っていたら、金田一少年の事件簿の初期の傑作オペラ座の怪人に似ているなと感じました。あのオペラ座の怪人のワクワク感があり、悲しげな音楽がマッチしていました。
1回の観賞では把握出来なかった疑問点が主に2つ出てきました。
・なぜ久我が雅美の居場所が分かったのか?
盗聴器が仕掛けてあったようですが、なぜ居場所が分かったのかな?
・犯人の殺害動機が薄いのではないか?
車椅子状態になった事故は突発的事故のような気がするけど、ノートの嫌がらせがあったとしても殺害まで企てるかな?
腑に落ちない部分はあったけど、東野圭吾の原作の中では、けっこう面白い作品だと思います。
演技か、事件か。現実か、舞台か。
原作を読まずに映画を観ました。細かい部分に違和感を感じていたので、結末を知って納得しました。
確かに映画っぽい壮大なストーリーではないのかもしれないけど個人的には面白かったです。
優しい嘘だったなかな。
そして、映画の結末が分かった上で、原作を読みました。原作を読んでから改めて映画を振り返ると映画の本編は果たして現実で起きたことだったのか、舞台の上のお話しを見せられていただけなのか、1番原作と映画とキャラクターが異なる久我和幸はただの実直な青年だったのか。。。色んなことを疑いたくなりました。
行間を読まなければならない部分が多いからこそ、人によって様々な感想が出てくる映画かなと思います。でも、先生の声が明らかに声優さんの声?なのが先生が実際に登場したりしないのが明白でネタバレ感あったのはちょっと残念だった。
流石東野圭吾さんの作品!!
30年以上前の東野圭吾さん原作の作品
良いミステリー作品やったと思う。
最後までだれることなく観れたし
観ていて騙された!とも思えた。
あと映画観た後知ったんやけど原作が
30年以上前の作品と知ってびっくりした。
映画は2024年設定やったしそれが全然違和感
なかったしね。監督が凄いのかな?
エンディングが原作と違う映画オリジナルの
エンディングらしいけど僕はこのオチ
好きやわ。というかこのオチが一番
奇麗だと思う。
全体的な感想として良い意味で予想外れた。
裏切られたと思えたしこの作品を観れて
良かったと思えた。
ただ、洋画みたいにど派手なアクションとか
ものすごい爆発とかはないんで
別に映画館で観なくてもよくね?とは
ちょっと思った。面白い作品なんだけどねー
自分達は観客
映画を見た後の満足感が大きかった。
理由は場面作りが面白かったから。
山荘での場面が、話的には3重構造、観客側では4重構造とも捉えられる感じが良かった。
ずっと山荘での出来事として見てたけど、最後まで見て思い返すと、音の感じや夜の部屋移動の表現が平面でセットっぽい。
全編通して実は全てが明かされた後の舞台上の芝居だったのかも…。話に入り込んでリアルな情景が浮かんだような状態(の演出)だったのでは?
エンディングを見ながらそんな風に考えていたら楽しくなりました。
全員演技も上手くて、エンドロールを見て西野七瀬さん、森川葵さんだと気付く。
ただオーディションとは??それでも残るって決めたのに、何も知らない人も割と普通に過ごしてない?
犯人探してるの久我さんだけだったな…序盤の演技への熱意とは…
パンフレットは既に売り切れ。役者のコメントが見たいなぁ。ひとまず原作小説でも読んでみようと思います。
面白かったです
面白くない、ストーリーが分からない等のレビューがあったので、不安に思いながら観に行きましたが、良く出来た、とても面白いストーリーでした。最後まで楽しく観ることが出来ました。隠されていた本当の企てを知っていたのは、誰と誰で、いつから加担していたのか? それを考えるとワクワクしました。状況設定にちょっと無理があったり、殺人犯(と言っていいのか、わかりませんが・・・)を見抜いた根拠が、名探偵コナンくんが、近所で起こったちょっとした殺人を見抜いた時ぐらいの感じで、弱い気がしましたので、もしかしたら、そのネタ明かし役だった重岡くんも、直接の当事者ではない中条さんや岡山くんも含めて、騙された森川さん以外の全員が、最初から、企てを知っていて、途中のアリバイ作りや、アクシデント発生も、ちょっと雑な台本通りで、それって無理があると思いながらも、全てを演じきっていたのかも・・・ 知っているけど知らないふりをしないといけない難しい設定にも関わらず、若手の俳優さん皆さんが、それぞれ個性を活かしていて、見ごたえがありました。最後の終わり方も、ひねりが効いていて良かったと思いますが、途中で、いくつか笑いを取りに行っているとしか思えない小ネタがあり、その分、減点しました。笑いはいらないので、最初から最後まで、シリアスにまとめたほうが物語の緊張感が高まるのでは?と思いました。
そんなに悪くない
結局、全てが舞台の上の出来事だったとすれば、違和感的なものも全て納得。
例えば、最初の目隠し。意味あるんかなと思ったけど、舞台なら、バスの去って行く音と目隠しされて取り残された6人で説明可能。
途中の強引な展開や役者の演技なんかも、舞台なんだからって感じで。
だとすれば、最後は森川葵に立ち上がって貰って、それすらも、舞台上の設定ということにして欲しかった気もする。
まあ、私的には十分楽しめました。
何度も観たくなる映画
原作を読んでから、映画館へ向かいました。原作を読んでいたにもかかわらず、二重三重のトリックに頭をフル回転で整理しながら観ていました。
もう一回物語を知った上でゆっくり観なくては。
俯瞰で部屋を見せてくれるアイデアがすごく助かります。
”本多の選択”
麻倉雅美の殺したいほどの憎しみをどうしてやれただろう。
自分の人生を奪った憎しみから、奴らを殺してやりたいという望みを聞いて。
自分は雅美のために何かをしてやりたい。しかし、殺すことは解決になるのだろうか。
もう死んでしまいたい。自分をこんな風にした奴らを許せない。殺してしまいたい。
自分にできることを考える。自分のすべきことは彼女らを殺すことなのだろうか。
ただ、自分は生きていてほしい。人を殺した犯罪者としてではなく、生きていてほしい。
しかし、彼女は生きようとしない。今のままでは。
どうしてやれるだろう。
雅美の前で、彼女らを一度殺して見せる。
雅美からすれば、殺したと思わせておいて本当は生きているなんて、許せない。
自分を騙した。自分を弄んだ。ふざけている。
もし、久我によって事件の全容が語られなければ、本多はどうしていたのだろうか。
雅美には、彼女らが死んだということにして隠し通していこうと考えていたのだろうか。
そんなことは不可能ではないか。本多がどのような筋書きを描いていたのかがきになる。
よく映像化した、、!!
原作既読してます。
あの叙述トリックを映像化するのは、そう簡単では無いだろうと思ったけど、観てみてびっくり。
よく映像化した!と思わざるを得ない作品でした。
原作から省かれたシーンや、設定があるので、微妙に説得力にかける部分や、いきなり出てきた状況、小物等が?????と思わせる事はありましたが、それでも、よく映像化したな〜チャレンジャーだな〜って思いました。
文章だけのトリックを、情報量が増える映像に落とし込む事は、そう簡単にできるものではないですからね。
あっぱれ!という気分です。
普通のミステリーやサスペンスとはまた違ったジャンルの映画だと思っています。
でも、これ!って確定できる様なジャンルは、残念ながら思いつきません。
謎解きがメインの様に見えますが、ある種の青春群像劇みたいだな、とも思いました。(でもちょっと違う。)
三重構造の作品、と最後久我が言っていましたが、私は四重構造だと思ってます。
でも人に寄って捉え方が変わるかも。
鑑賞後に誰かと答え合わせしたくなる作品。
四重構造だと私が思うのは、希望も含まれている気がします。
四重構造であってほしいんです。
演者さんはさすが!と言う人達ばかりで、久我は徹底して最後まで部外者だし、最後に中心グループの中にいたと思われた貴子や田所が突然部外者になるところは、ステージからいきなり落とされた様なショックがありました。
そのイライラが田所を通して感じられるのが本当に良かった。
そして何と言っても、森川葵さんが素晴らしかった。
彼女は途中までずっと傍観者なんですが、自分の番になるとずっと「舞台」の上に立っているかの様な演技をする。
彼女のおかげで、四重構造はあり得るかもと後押ししてもらった気分です。
「彼女」は舞台女優ですから、ああなりますよね。すごい。
鑑賞後、特典見て、パンフレット読んで、やっぱり四重構造だな、って思いました。
舞台として考えると、あの展開の早さは納得するし、誰が書いたものなのか、と考えると、あれが現状の最高であったと思います。
東郷先生じゃないんで。
これはするめ映画な気がするので、構造を理解した上でもう一度観たいです。
きっと各々の視点やセリフ、見落としてきたものがたくさんあった気がします。
あ!と驚く様な派手さも伏線も無いけど、一人一人の立場を知った上で見ると、また異なる感想が生まれそうです。
見終わってからが楽しめる映画だと思います。
ネタバレありにしましたがあくまで自分の感想です。
監督による原作以上の仕掛けがあったんですね。
最後の劇の部分と途中の見取り図上で動いているところが現実で、車椅子に乗っている方は劇の演出により本当にあの交通事故にあったわけではないんですよね。
見終わったあとも色々考えさせられていい映画だと思いました。
ジェイコブス•ラダーを思い出しました。
謎が気になって仕方がない!
原作未読です。
ここでの評価が少し低めなので、正直どうかなぁと思っていましたが、なんでそんなに評価低いの!?と思うくらい面白い映画でした!
山荘に連れられた7人、主催者からの謎にどう答えるか!?と思ったらまさか本物の殺人…!?という話
まずキャラが個性的で、それぞれの役者勢も皆演技が素晴らしかったです。
久我くんのヘラヘラした感じといきなり現れた謎の人物感が恐ろしくてドキドキしたり、本多さんのまともでワイルドなところ怪しくないからこそ逆にそう見えたり……
その他のキャラも皆怪しかったのですが、自分には全く分からず……早く真相が知りたいと思って続きを真剣に見ていたら最後のシーンを迎えていてあっという間でした!!
現実と舞台との違いもあって面白かったです。
現実だとモノは個性的で、舞台だと抽象的だったり……
舞台パンフの謎ポーズ等……
勿体ないという意見もありましたが寧ろ私はそれぞれの個性が発揮した舞台だったと思います。
またいつか原作を読んだ上でも鑑賞してみたいです。
ワイスピ 記録達成⁉︎
目隠しをしたまま乗ったバスを降りたのは、海岸沿いのバス停。そこから徒歩で別荘に着く。閉ざされた雪どころか、山荘ですらない。映画のタイトルと全く違う。今から行われるオーディション合宿のあくまで設定。
普通なら交通も遮断され孤立した山荘で事件が起こるのだが、違反したらオーディション失格という、逃げることか可能なのに逃げない俳優たちの物語。
以降 ネタバレあります。
でも異様なオーディション。トップの演出家がいない。監視カメラからのリモート指示。
次々と人がいなくなり、殺人をも匂わす残された映像。そんな状況、殺人鬼がいるかもしれないのに、逃げることが可能なのに、何よりも優先されるオーディションって何なんだ。
そんな状況下でも選ばれたい主役の地位。異常な人間関係。なんか昨今起きている何かの事件を示唆してしまう。
残された人は捜査っぽいことはするが何も分からず4日間が終了。見ている人に今まで提示された内容から推理してもらう意図はない。
以降 より核心に触れる内容があります。
劇団に所属していたが今は車イスの女性。今の状況に挫折する。その原因に劇団員が関係する。でも悪質な電話にいくら動揺していたとしても、事故の直接的な原因は彼女本人ともいえる。
事実を知る共犯者は機転を利かせ、最初から仕込んでいた。計画は計画だけなら罪にはならない。そして今回の出来事が舞台化されて映画は幕となる。
さらに現実世界でも舞台化される。でもキャストは変わる。今回の映画と同じキャストでも見たい。
…………
後半のみ出演だけの森川葵さん。今まであまり俳優として印象なかったが(スミマセン)、熱演すごかった。彼女森川葵はやっぱり「ワイスピ森川」だわ。新たなる記録達成というより、記憶に残った作品となった。
あれ?面白かったけどなぁ、、
WEST.重岡くんの演技は教場Ⅱで見たことがあって、そのときもいい演技をするなぁと思っていたが今回も好演していた。
田所に急に当たりが強くなるところは毎回笑えたし、関西人だけあってシリアスとコメディの使い分けが上手い。
間宮祥太朗に戸塚純喜、岡山天音と実力派たちが脇を固め、三者三様のヒロインたちが華を添えていてバランスも良かった。
森川葵の演技がどうしても浮いてしまった印象だが、役どころ的にセーフか。
雅美の話が出た時点で、その子が何らかの事情で亡くなったか演技をやめることになったかで、その原因となった人物を殺すために審査を装って集められたのだろうなと推測はできた。
彼氏か片想いか、いずれにしても首謀者は男だろうからその時点で容疑者は4人。
あの手この手で審査という部分に信憑性を持たせて山荘から誰も出て行かないように誘導していた本多が一番怪しいが、嘘のない人に見えたので信じたい気持ちが強かった。
二日目のアリバイで容疑者から消えたことでホッとしてしまったが、これがミスリードだった。
結局私の推察は近からず遠からずだったが、本多の告白のあとの展開は予想外だった。
真の首謀者は雅美本人であったこと、殺人はフェイクだったこと。
雅美のセリフ運びがあまりにも舞台調でキツイな…と思ったところで舞台上の場面に切り替わり、あぁそういうことかと納得させる演出はよかった。
最後まで疑問だったのは、結局久我が選ばれた理由はなんだったのか。雅美が覚えてたと言っていたので、光るものがあったのか…
久我がその場にいる違和感が終始拭えなかったので、いっそのこと雅美の演技に感化されて才能が開花し、その場にいる全員に強烈な印象を残していたぐらいの設定が欲しかった。
それともう一つ、8人はどうやってこの脚本を劇団で舞台化するところまで持ち込んだのだろうか、と考えてしまった。
先生にはどこまで真実を話したのだろうか。
有名な劇団で無名の脚本家と未経験の演出家の舞台をやれるのかな…等と関係のない方向に疑問が浮かんでしまった。
原作では舞台のくだりはないと知って納得した。
多少の疑問は残りつつ、映画としては最後まで面白く観れたので、低評価の嵐に少し驚いている。
設定に違和感がかなりあるが、ミステリーの構造としては面白い。
ミステリーとしての構造はすごく面白かった。
台詞回しのナチュラルさも今っぽくて新鮮でした。若手揃ってて個人的には好きな映画です。森川葵さんの演技もとても好きです。
ただ、設定にかなり無理がある。
閉ざされた空間で自分たちを演じる、みたいな設定で4日間あるけど、演技するわけでもなく普通にただ過ごすだけってのがかなり違和感がある。目隠ししてやってくるのも変。バス停見れば場所わかるし、スマホでgpsログ見れば今時場所はわかるのだから何のため?って思った。この辺りは最後まで何も回収されない。
あと、別に3日かけて殺さなくても、1日で殺せば良くない?
さらには、隠れてた女性はトイレや風呂はどうするの?
隠れてた3人はどこにいたの?ご飯は?
細かいとこ、かなり違和感あるので、そこが気になりだすと最後まで気になってしまう。
途中で、花瓶で殴られているときに、叫び声を上げないのは不自然じゃない?ネタバラシで、ただの演技でした、ってことではあるんだけど、監視カメラで見ている側も違和感なかったのか?花瓶も割れないの?
あと、下半身付随になった経緯も、確かにあの3人はあまり気持ちのいい関わり方ではなかったけど、それ自体は原因じゃなくて、単にスマホしながら歩いてた自分の問題だよね。逆恨みもいいところ。役者で役を掴むために色々やること自体は、それが卑怯であろうが、殺されるような理由にはならんよね。
これが本当に殺されてたら、流石に酷いなとは思った。
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