ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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脚本と演出が凄い! そして役者陣に拍手
東野圭吾さんの作品ということで興味を持たれる方が多いでしょうが、原作は今の風潮では許されないような美醜ネタや、東野さん舞台演劇に詳しくないですよね?(←今は詳しいかもしれませんが執筆された当時は)と思う部分が多々あり、主役の久我もけっこう嫌なヤツでした(笑)
さて、映画の方ですが、原作と違いすぎます。
まず主役の久我がけっこういいヤツです(笑)
東野さんファンはミステリーやサスペンスを求めて観に行かれるのかもしれませんが、私はこの作品は群像劇だなと感じました。白夜行、手紙、秘密、などの東野さん作品が好きな方や、舞台演劇が好きな方に とても刺さる作品だと思います。そして原作を読んだり 2回3回と見るほどに、役者陣がどれだけ演技の中で演技をしているのか、この演出は何なのか、考察や感想を語り合いたくなってしまう映画です。
若手俳優の実力が発揮された作品
歩きスマホを完全否定はしないけど、左右はよく見ましょう。
今年22本目(合計1,114本目/今月(2024年1月度)22本目)。
歩きスマホ、マナー違反だとされるし、場所(地下鉄の駅など落下事故が起きうるもの)では明確に禁止に近い「非常によくない行為」とはされるけど、テレワークの浸透に伴って(常識的な範囲で)いつ会社から電話がかかるかわからないし、それは仕方がないと思うけど、取るときにはやはり左右を見極めて、ですね。
何かどうでもよいことのように見えますが、上記ヒントかな…。
いわゆる「ミステリーもの」(ホラーものとは違う。一定の設定が与えられた中で事件の真犯人を特定するタイプ)は、アニメでは毎年名探偵コナンなりの枠がありますが、年に400本くらい見に行く私でも2023年の秋冬はそんなになかった気がして、本作は楽しみにして見に行きました。
確かに「やや説得力が足りない」「トリックとして成り立つのか」、あるいはメタ的にいえば「可能性の「ない」人物を消すと事実上答えが出しうる」等の他の方の意見はもっともでそこが厳しいかな…といったところです。ただ、この手の映画は実際にリアル日本で犯罪に用いられることがあるので「あまりに」本格的にすることもまた(憲法の認める表現の自由はもちろん尊重した上で)はばかられる事項で、それはそれで「リアル日本における犯罪の抑止」という観点からは仕方がないんじゃないか…と思います。
ただ、一方でやはり「裏の裏のトリック」あたりからは本当にヒント描写がなかったはずでややフェアではないかな…といったところはあります。この辺、どこまでというのは難しいですよね(海外ものだともう少し増えるが、海外文化を日本文化でどこまで常識とみなせるか等の論点が出てまた荒れる)。
なお、エレクトーンなりピアノなり「鍵盤楽器」の経験がある方は(私もそう)、ほんの少しだけ有利です(詳細省略。ネタバレになるため)。
確かに難はあるものの「ミステリーもの好きなら大きくハズレではない」「アクアマン一強と思える今週の枠では対抗以上には入りうる」ということで大きくは引けないところです。
おそらく原作小説をそのまま映画化したものでしょうから原作小説を知っているとネタバレも何もあったものではなく、またああだのこうだの書き始めると結局ネタバレと同じになってしまうので、さっそく採点いきましょう。
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(減点0.3/民法93条、94条1項2項に対する配慮が足りない) ※ ネタバレ防止のため条文番号でみ記載
および、ミステリー(謎解き)ものなので不法行為とのクロス論点ですが、93条、94条がちらっと絡みます(まぁ、そんなガチガチにどの映画でも六法を頭に叩き込んでみる人も「ひねくれている」とは思いますが…)。
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捉え方は人それぞれ
低評価が多いように感じたためどうかなと不安でしたが、結論、面白かったです。
事件発生→考察→解説の流れがゆっくりなので、登場人物の姿をじっくりと追うことができて良かったです。最近流行り(?)の考察もののドラマ類があまり自分の肌には合わなかったため、こちらはそういった考察の煽りも少なく、見やすかったです。逆にガッツリ考察したい!という方は少々物足りなさを感じるのではないかと思います。
終わり方も個人的には良かったです。どこからどこまでが演技であり、芝居なのかという部分の解釈は人それぞれだと思うので、それによっては腑に落ちないという方もいるかもしれません。私は自分の好きなように解釈しすぎているのかもしれません笑
岡山天音さんは今回のような癖のある役にバシっとはめてきますねー。さすがでした。欲を言えば、森川葵さんの出番が少なめだったので、もう少し観たかったなーと。
これを簡単につまらないで終わらせるにはもったいない
原作読まずに観ましたが、まず「サスペンス要素の入った青春群青劇」として楽しみました。
ただ終わってからの違和感やモヤモヤ感が残ります。でもこれは残って当たり前だと思うのです。3重構造と言っていますが、私達にとっては4重?5重?構造ともとれる内容だからです。何故あんな演技だったのか?あの人は結局何だったのか?私は3回観ましたが色々な考察が楽しめていますし、友人の考察を聞いてかなり深い作品だと思いました。受け取り手によって変わる作品だとも思います。
俳優陣の無駄遣いと仰ってる方がいましたが、私は思いませんでした。あの構造を演じるにはかなりの演技力が必要だと思いますし、しっかり理解すれば納得の演技だったと思います。
考察してより楽しめる作品です。
何度見ても自由に考察できる映画
演劇好きだから…
東野圭吾ファンとして
気になる俳優さん達のお芝居をじっくり堪能出来る映画だった。
原作とはまた違う色を感じたけど、作品へのリスペクトは伝わってきたし、映画のこのラストはこのキャスト8人だからこそでいいと思った。
重岡大毅さんを筆頭にこの8人のお芝居をじっくりと見る事が出来る素敵な作品だった。
何重構造かが大事
しっかりサスペンスストーリーに。
予告編を観る限りあまり期待していなかったが、しっかりとサスペンスストーリーになっていた。
さすが原作者東野圭吾。舞台論と演技論も考えさせてくれる話になっている。
出演俳優では岡山天音の存在感が際立つ。彼の助演は文句なし上手い。彼がいてこそ作品が
しっかり成立していた。
重岡大毅が演じた久我の役割が分かりづらかったのは物足りない。
細かいところにひっかかる点はあるが
見方による
個人的には面白かった。
だが、見方による。
ミステリを観に行った客にはただのつまらない映画であり、睡眠時間だろう。この映画はミステリではない。その点を踏まえて、宣伝の仕方を間違えたように思う。ミステリ風の設定や二重三重のトリックは舞台装置に過ぎず、この映画で描きたいのは登場人物の感情に他ならない。
そしてもう一つ問題がある。
前述した通りミステリではない映画であるため、推理をしようと躍起になっていると単純過ぎて肩透かしを喰らう。逆に考察をしないでぼんやりと見た方が楽しめる映画だ。その癖して、結末は自由にお考えくださいという締め方をしている。
この映画を楽しもうと思ったら、上映中はただぼんやりと出来事を受け止め、エンドロール後に全てを受け止めて考察せねばならない。重岡大毅、あるいは俳優・女優に釣られた観客、あるいはミステリだと聞いて観に来た客には酷だろうと思った。ターゲット層がよくわからない。
演者は良くやっている。若干印象に残らない者もいたが。主題歌も悪くない。歌詞が映画に合わせてきた感じがして良い。
全体的に、演者頼りで誰をターゲットに何を描きたかったのかがぼんやりしていた。これが良くなかったように思う。
が、個人的には楽しめた。ミステリ部分に期待をしていなかったからだと思う。
最初に戻って確認したい
既に何度か鑑賞させて頂きました。
1度目は正直そこまでハマらないかと思っていましたが、2回目を観てから気付けば数回と観てしまっています。
犯人判明は唐突感があったため、もう少し主人公がそこに辿り着くまでの流れを知りたかったです。
ラストの展開から本作全体をどう捉えるかによって面白さが大分変わってくると思います。
個人的には考察が捗る締め方で凄く好きでした。
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