ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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映像化する作品ではない。
題名のとおり、閉ざされた場所で起こる殺人事件です。ミステリでは古典的な設定です。東野圭吾はそれを踏まえ、古典的設定を逆手に展開した小説です。しかし、これを映像化するとなるとかなり困難です。まずは、本格ミステリぽく重々しい雰囲気で引き込まなければなりません。いわくありげな登場人物、歴史ある建物となりますが、そうなるとあまりにも現実感がなくなります。そうなると今時の若者という登場となります。重圧はなくなり軽い始まりとなります。そして「そして誰もいなくなった」のように屋敷で主催者の声が流れます。これをわかりやすくする為に、壁に文字が映し出されます。そして声はどこかのアニメで聴いた事のある声優。これで雰囲気はテレビドラマレベルに落ち緊張感がありません。そして殺人が起こります。ここも映像化により不自然さがあからさまです。更には第2、第3の殺人シーンでは犯人がまるわかりの映像です。ラストは舞台のシーンとなりますが、原作未読者はなんでこうなるの?となります。原作をもっとアレンジすべきでした。
最後まで楽しめた
始まりは何てことないミステリーの映画。7人の演者と貸し別荘という限られた空間で過ごす4日間の中で起こる事件について描かれています。
正直、全ての真相が分かった時に「こんなものか」と思いました。しかし最後にステージ上で輝く8人を見た時にこの物語は最初から最後までが舞台の演目ではないかと思った瞬間とても面白く、今までの演出が全く違ったように見えました。
とても面白かったです。
先生の設定も禁止事項も聞く割に先生のお題は無視……
原作未読。
予告がスーパー面白そうだったので時間を見つけてすぐに鑑賞したが、肩透かし。
ミステリー目当てで見に行ったけど、個人的に『面白ければ』そうじゃなくても満足するタイプだったんだけど……大分モヤモヤ。
特に『舞台設定!』(大塚さん特有のイケボ)
って先生がわざわざ言ってるのに誰も(あの4人は仕方ないにしても)演技しないのはなんなん?
それを見られて主役決まるって事理解してる?
しないなら帰ればいいのに……。
あと一人消えたからと言って『毎晩一人づつ消える』
みたいなふんわりとした流れもなんなん?
殺人と決まった訳でもないのに手にロープ結んで『アリバイ』作ろうとするし……。
せめて法則性を先生が言うとか、2日目以降の話では……?
あと井戸の蓋開けて皆で『うわぁ……』って……。
『うわぁ……』じゃなくてさ、何らかの方法で下まで照らすかして覗きなよ!
あといきなり外様の人がなんか探偵に覚醒するし……。
あと最後のアリバイ立証もビデオテープって……。
ビデオテープで証拠を確認して推理を組み立てていくんならわかるけど……。
それが決めてってちょっと……。
あとイヤホンが抜けてなかったから違和感って……いや、だからなんやねんって感じ。
死体も無いのに無理くり絞殺されたとは言い切れないでしょ……。
某コナンみたいに眠らされたのかもしれないし……。
先生のそういう設定も注意も聞く癖に先生のお題は無視……なんなん?
そういう話の導線がいちいち杜撰だったのが気になった感。
ただ、先生と寝て、役を横取りしたようではなかったようなので☆1.5!
繊細な心理描写と雑なタネ明かし
原作は未履修です。
冒頭主人公たちがお互いに疑いあったり、思い思いに動き合う部分は、瞳の動きやちょっとした軽口からその背景が垣間見えるように描かれていてとても面白かった。
起きる事件の数々も、不気味なシーンが描かれていて(特に花瓶の血)丁寧に丁寧にミステリーを描いているのが伝わり、没頭することが出来た。この繊細さは最近の邦画には無いものと言えるだろう。
しかし、犯人の独白が始まってから突然背景の説明説明、ある種自分語りタイムに突然入ってしまってそこから拍子抜けしてしまった。
あの繊細さはどこへ…と言った気持ちである。
邦画の稚拙さが無くてとても期待できたのに…惜しかった。
もう少しやり合うのかと
原作未読です。
楽しめたし、面白かったのだけれど。
全体的になんか薄味。
ストーリーは予告はもう少し殺し合うのかと思っていたがそうでもなく、少し物足りない。個人的にはやり合った上で犯人を捕まえるのが好み。
ラストの解釈が2パターンあるのかと思う。
「山荘の話も全て劇だったパターン」か「最後だけ劇のパターン」、普通に考えれば後者なのかなと。
だとすると、山荘内の話がイマイチ過ぎる。
まず動機が弱すぎるで、下半身不随の事故はどう解釈しても全責任が電話だけではないし、あれで殺す殺す殺すとなるか?
山荘で2人目がいなくなったときに、本当の殺人があったかもとなったら死体探すと思うなどいろいろツメが甘い。
キャラクターは一人劇団外から呼ばれた主人公が事件を解決するが、なぜ解けたのか説得力がない。名探偵でもないし、なんだろう。
見やすさ◎
ストーリー○
キャラクター○
没入感◎
個人的好み○
謎解き
東野圭吾さんの作品だから、謎解きを中心としたものかと思ったら、どちらかと言うと、若い俳優達の複雑な人間関係のほつれを解いて行くストーリーでした。でも、俳優さん達は好きな人ばかりなので、楽しんで観ました。
久我和幸
東野圭吾さんの原作を映画に。
次回の劇団水滸の舞台作品の主演を
決める為に水滸劇団員+久我和幸が
閉ざされた山荘で起きる事件を解決していく
密室空間ミステリー。
全員、劇団員だから視聴者側も演技が本当か
嘘か分からなくなる。
演出家、東郷の課題に彼らの中であった過去
の内紛を紛れさせ揺さぶりをかけていく。
どんでん返しに次ぐ、どんでん返しの展開。
突っ込み処が多々あるが、森川葵さんの演技が
良かった。ブチキレる姿が。そこから一気に
加速した。
あとは、戸塚純貴さんが二人の争いに
巻き込まれるシーンも。
何故か笑ってしまうのは、あのベッドでの
ロープのハートマーク。
衝撃のラストでしたが、まさかこのように
纏めてくるとは思ってなかった。
この映画を観たくなる個性派8人の俳優さんの方々を鑑賞するのも、面白いと思います。
終わりに近づく程、面白くなっていく作品。
原作も読んでみたくなりました。
間延び感があります。演出上の課題かな?
原作は読んでいません。その上での視聴です。
それなりにストーリーは面白いです。狙ったようなどんでん返しあります。けど、ちょっと狙いすぎかな? 3重構造を解読・解説する第3者が現れなかったら、麻倉雅美(森川葵)さん と 本多雄一(間宮祥太朗)さんが、まったく救われませんね。そう考えると、ちょっと違和感がありました。
展開が間延びしている感が大です。緊張と緊張の間の時間が長すぎのような気がしました。90分ぐらいまで短縮させたら、もう少し展開にスピード感があって良かったかも。あと、シャウトな台詞が嘘くさいです。演出上に課題有りの気がしました。
余談
久我和幸(重岡大毅)さんが、どうしても、イノッチにしかみえなかったのですが、実はこの方は「ジャニーズWEST」のメンバーだったのですね。ちょっと寄せているのかな?
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
雰囲気はいいけど…
各所のレビューが低くて期待値低めに行ったからむしろ楽しめた
雰囲気はとてもよいが雰囲気だけだった()
そもそもなぜ久我が呼ばれたのか。これ重視しない人もいるのかもしれないけどただ脚本を進めるためだけの便利キャラになってしまってる感が否めない。
森川葵が恨むに至る経緯があまりにマヌケすぎるのもハマらなかった。(立ち止まったところに車ドーンって…)
あと、前半間宮祥太朗と戸塚純貴以外の演技が酷かった…
つまんない
設定が文章なら想像して成り立つのかな。
とにもかくにも沸き立つなんじゃそりゃ感。あの程度で3人も殺すかね森川さん。
重ちゃんの演技がさすがに精鋭揃いの役者の中では全く魅力がなかった。
キャラが良いだけにキャラに合った演技しかはまんないのかしら。
その他の6人はさすが。
それだけに脚本のへっぽこさが際立つ。
謎解きではなくあっと驚く仕掛けにしたかったのかもやけど死体も無いし死んでないんやろなーとあるいはみんなグルなんかなーとか。まあ死んでない時点でシリアスさも何もなくなってまさかの森川さん登場。
トイレどないしてたんや、、、、
見方による
個人的には面白かった。
だが、見方による。
ミステリを観に行った客にはただのつまらない映画であり、睡眠時間だろう。この映画はミステリではない。その点を踏まえて、宣伝の仕方を間違えたように思う。ミステリ風の設定や二重三重のトリックは舞台装置に過ぎず、この映画で描きたいのは登場人物の感情に他ならない。
そしてもう一つ問題がある。
前述した通りミステリではない映画であるため、推理をしようと躍起になっていると単純過ぎて肩透かしを喰らう。逆に考察をしないでぼんやりと見た方が楽しめる映画だ。その癖して、結末は自由にお考えくださいという締め方をしている。
この映画を楽しもうと思ったら、上映中はただぼんやりと出来事を受け止め、エンドロール後に全てを受け止めて考察せねばならない。重岡大毅、あるいは俳優・女優に釣られた観客、あるいはミステリだと聞いて観に来た客には酷だろうと思った。ターゲット層がよくわからない。
演者は良くやっている。若干印象に残らない者もいたが。主題歌も悪くない。歌詞が映画に合わせてきた感じがして良い。
全体的に、演者頼りで誰をターゲットに何を描きたかったのかがぼんやりしていた。これが良くなかったように思う。
が、個人的には楽しめた。ミステリ部分に期待をしていなかったからだと思う。
"演技か事件か"に全てが込められている
実力派キャスト皆がとても良かった。映画を見てから原作を読んだが、映画は"演技か事件か" "全員役者、全員容疑者"を全面に押し出し、登場人物たちの演技こそが見どころという作りに振り切っていてとても良かった。2回目を見るとより楽しめた。
つまらなかった訳では無いけど面白かった訳でもない。
東野圭吾の原作と言う期待感とミステリーが観たいと言う思いから鑑賞してきました。
で…
話としては丸くおさまった筈なのに
見終わった後の自分の爽快感は全く無しでした。
主人公の謎解きが始まると少しテンポが良くなるので何とか最後まで観ていられますが、それ以外は大して驚くことも感情移入することも無いような冗長な場面がタラタラ続いた。
そのせいか自分は早い段階でダラけてしまいました。
犯行の痕跡を見つけるたび役者さん達がいちいち大袈裟に怯えるのにもちょっと白けてしまった。
どうも自分にはいまいち合わない作品だったようです。
練られたストーリーなのに・・・
雪山大好きな俺なので、予告編の“雪の山荘”というだけで惹かれてしまった。
しかし、観始めた途端「なんだ、雪山じゃない」というところでまずガッカリ(笑)
まあ、それは大きなことではないが、観終わって「ちょっと惜しいな」と感じる作品だった。
【物語】
ある劇団の次回作メインキャストオーディションに合格した男女7人の役者が、人里離れたペンションに向かった。彼らは劇団の演出家からここで主役を決める3泊4日のオーディションを行うと聞かされていた。
建物に入ると演出家の声と壁に説明が流れる。設定としてこの地が大雪に見舞われ、山荘は孤立している状態であるため、外部との通信はオーディション終了まで禁止。これから事件が起きる。事件を解明した者が主役の探偵に抜擢されると説明される。
そして、2日目の朝、3日目の朝、4日目の朝と連続して一人ずつ参加者が消えて行く。その度に演出家の声で殺人が起きたと説明される。これは本当に芝居(設定)なのか、現実の殺人事件なのだろうかという疑心が役者たちの間に生まれていく。
【感想】
多重構造となっているストーリー展開は非常に凝っていて、良く練られていると思う。エンドロールで「東野圭吾」の名前を見て、「ああ、さすが」と思った。
ということで、筋立てに不満は全く無い。
しかし、映画としてはイマイチと感じてしまった。
一番の不満は種明かしのくだりだ。“犯人”がある参加者に「犯人はあなただ」と言われるまでは良いのだが、あまりに簡単に犯人の自白が始まる。 もう少し、「俺じゃない」という言い訳、否定が欲しいところだが、あまりにあっさりペラペラしゃべる。
最後まで見ると、その違和感にはある理由が隠されていることが分かるが、そのさらに深い謎解きに関しても、「あらあらあら」とばかりに、あっさりと説明してくれちゃう。
ある意味、とても分かり易い謎解きなのだけど、あっさりし過ぎ。
観る方がもう1回考える、疑問が湧くという間も与えられずに解答がどんどん説明されるので、「あー、そうだったのか!」という感動が無い。
問題集の問題を読んで、「さあどう解こう?」と考え始めたのに、考える時間も与えずに先生が一方的に答えを説明してしまったと言う感じ。
これは脚本・演出の力不足だと思う。加えて主演重岡の演技力(例えば、同じセリフでも間の取りかた、セリフの緩急等)の影響も大きいかと思う。
東野圭吾作品の特徴は、多重構造になった謎解きの巧妙さに加えて事件の裏に隠された犯人および事件関係者の心情、平たく言えば人情に心打たれるところにあると思う。例えば“新参者”シリーズではドラマも映画もとても良く出来ているので心動かされたが、本作にも“心情”の部分が用意されているにも関わらず、全く心動かされず。
本作も、もっといい作品になり得る素材だったと思うだけに惜しい気がしてならない。
いろいろ残念でした
最後で明かされる真相がとても納得できる内容ではありません。まさか東野圭吾の原作があのままのはずがないので、原作を縮めて脚本を作るに当たって抜かしてはいけない描写を省いてしまったのでしょうか。あと、動きが少ない劇なので登場人物の魅力(人気俳優という意味ではありません)で引っ張るべきところが、主役を筆頭にキャラが立ってなくて誰にも感情移入ができない。森川葵さんだけは良かったです。
不注意からの逆恨みすぎるよ
疑似俯瞰の間取り図に意味があったのね。
ラスト10分に、ん?ってなったけど、まぁ若者よ頑張って‥‥オツカレ
主人公の久我の最終選考理由が結局謎だったり、演出家の存在、冒頭のアイマスク市民バスとツッコミどころが多かった。
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