ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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完全に好みの問題
この作品はサスペンスミステリーとのことで、主だった軸が「サスペンス」と「ミステリー」で構成されているという認識を持っています。見た感想としては「サスペンス」もあり、「ミステリー」もあり、「人間ドラマ」のような要素もあり、贅沢な内容になっているとは思いました。作品を見ているときは「これからどんな展開になっているんだろう」、「どういう種明かしなんだろう」と期待しながら見ることができました。
しかし、完全に好みの問題だと思いますが、要素が多かったからか「圧倒される何か」を感じることはありませんでした。ミステリー愛好家ではないからかもしれません。
結末から色々な解釈を想像できる
小説と、映画でのラストで違いを明確にわけ、かつ映画としてこのラストを持ってきたのが、最大のトリックというか、違いを出して正解だったと思う
小説をそのままに映画化するのだとしたら、もう少し細やかな説明や描写がなければならない、だから映画であえてこのラストは、凄く腑におちたし、余韻を残せたと思う
3人の酸素に来た女子は良いんだけどなぁ
その昔、読んだ東野圭吾の映画化ですか。
内容はなんとなくは覚えていましたが、犯人が誰かかは?さっぱりでしたので改めて鑑賞。
さて、出演者達のギャラを除き思いっきり低予算のこの映画ですが、ちょいとムリが多すぎたような感じです。
【以下。思いっきりネタバレ注意】
1番の疑問は、結局は、雅美の為にした殺人は全てウソだったわけだが、そうであるならば、殺されたはずの3人は一生、街を歩けなくなる、いや、大好きな舞台に立てなくなるのでは?
という事。それはムリやろ。
原作もそうだったかな??
プロの仕事だわ。
トリックがどーした、こーしたってストーリーじゃないね。
才人の長所、短所、特徴に相性を正しく組み合わせて、勘違いされやすい人達の善性を前に押し出したラスト。
プロの仕事だわ~。
スッゴイ!
追記
相性がいいのにそりが合わなかったり
相性が合わないのに惹かれてしまう人だったり
相性がいいのに恋愛対象にならなかったり
相性がいいのに考え方が違ったり
相性関係なしにひたむきな才能に心惹かれたり
悪女に勘違いされやすい人、絶望していても本当は前向きな人、繊細すぎる人、本当に相性が悪い人がいる人達などなど勘違いされやすい人ばかり。原作未読なので元キャラは知りませんが原作にはカップルがいたとか?カップルになりそうな人達がいないのでオリジナルなのかな?だったら脚本家ってスゴイな~
殺人事件なのか演技なのかずっと考えてた。
東野圭吾が原作なので結構楽しめそうと思いながら着席。
ん、バスに乗ってる奴らが目隠し?そのまま下車。何だそれ?何のためのルールなのか不明。
バスを降りた6人は同じ劇団の役者で主役のオーディションの為に貸別荘にやって来た。そこで出会った重岡大毅演じるフリーの役者久我和幸。初対面じゃないのね。待って、何で同じ劇団の奴じゃないのよ?脇役じゃなくて主役のオーディションだよ。モヤッ!
そのオーディション、4日も泊まり込みで?しかも先生はそこに居ない。主役は探偵なのでこれから起きる事件にどう対応するかで決まるんだって。まるで脚本家のオーディションじゃねえかよ!モヤッ!7人で会話してんだけど演技の練習は一切無し。眠くなった、と思っていたら1人が行方不明に。やっと事件がスタートして眠気が消えた。居なくなっただけなのか殺されたのか、モヤモヤしながらあと2人居なくなる。自分的には最初から怪しいと思っていたのは間宮翔太郎演じる本多雄一だったんだけど、他の皆んなもずっと怪しかった。ある意味楽しめたのかもね。何だか分からないままラストへ。ストーリーとしてオチは良かったんだけど、全体的にモヤモヤ退屈で残念でした。
しっかりサスペンスストーリーに。
予告編を観る限りあまり期待していなかったが、しっかりとサスペンスストーリーになっていた。
さすが原作者東野圭吾。舞台論と演技論も考えさせてくれる話になっている。
出演俳優では岡山天音の存在感が際立つ。彼の助演は文句なし上手い。彼がいてこそ作品が
しっかり成立していた。
重岡大毅が演じた久我の役割が分かりづらかったのは物足りない。
これは?あれは?の多層思考に閉ざされることの面白さ
評価が真っ二つに分かれている
これこそ鑑賞者に解釈を委ねられた作品の醍醐味!
もうそれだけでゾクゾクする。
"さあ、お前はどっちだ?"と試されているよう。
原作読了後、3回鑑賞
観れば観るほど深みがでてくる本作
『サスペンスエンターテインメント』と銘打つ通り、原作へのリスペクトは忘れず、時代を合わせ映画というエンタメに手入れされている。
噛んで噛んで自分で思考することに面白さがある。噛むほど甘くなるお米のよう。
これって?あれって?自分の脳内で組み立てて、意味が生まれた瞬間の爽快感を味わう作品、かな。
事件が実際に起きたのか、すべてがフィクションで劇団水滸の舞台を観劇していたのか。
このわかりやすい結末を差し出さないところ、私はかなり好き。
絶望も希望も100/0なんてことないし。人間って人生って、そうじゃん?
そうすると人間劇としても面白い。
疑う余地、を残していること。受け取り方が自由だからこそ、賛否両論、もう一回観て確かめてみるかと思える。それが意図な気すらしてくる。
「アイマスクしたままバス降りれんのか?」「なんか臭い言い回しだな?」
これらの違和感もすべて、こんなの現実じゃありえん→わざとらしく浮きだたせている→やはりすべてフィクション?舞台演出?と解釈の余白を生んでいる。自然になじませず変なのと思わせることで層として浮き上がる。
二回観てほしい、という意味が分かる。
上澄みだけ掬って一回で面白くないと思うのは相当勿体ない。
観るたび、考えるたびに正解のない多層構造に迷い込み、
自分がどの階層に閉じ込められるか、が楽しい。
あと個人的には、今をときめく主役級俳優陣がこんなに揃って、サブキャストもなし、シンプルに演技合戦してるってだけで単純にワクワクした。拮抗してないと、この並列感は出ない。これだけ華のあるメンバーが質実剛健な作品作りしてるの、なんか、いいよね。このなんかいいよね、ってなんだかんだ一番強い気がする。みんな好きになったな。今後の活躍気にかけると思う。
原作からずっと引っかかっていた久我については、今回映画で重岡さんの演技を観て、この作品のピュアの部分を担っているんだな、と私の中では腹落ちした。彼が放っている言葉にできない空気、瑞々しさ、が、捨てきれない希望、人間の愚かさの底に消えない純真、みたいな説明できない部分。筋とかなんだとか思考パートでなく、感覚で腑に落ちた。彼の存在が作品自体の救いの光の一筋を担っているのかなと。これは感覚なので言語化がうまくできない。感じろ、のやつ。
映画を観終えた後も考える楽しみ、原作と反復する楽しみ、あれこれ言う楽しみがある。楽しいの持続性&キャストを好きになった→これらも加点して総合エンタメ評価として5☆
未読視聴→原作読む→再視聴が100倍面白い!
友達に誘われたので、原作読んでから見に行った方がいいのか迷ってレビューを確認したら高評価と微妙な人の温度差がすごい。
原作読まずに行った方がいいという意見多数なので未読で見に行った所まぁそこそこ面白いんだけどそこまで高評価か?と思う程で辛口東野氏が褒めてたという記事を思い出し、ちょっと本読んでみようと思った。
映画見たばっかりなので、まぁ本がスルスル頭に入ってくる。原作と多少の設定の変化はあるものの大筋は変わらないので映画で端折られた心理描写を知るとストンと腹に落ちて2度目見に行こうか迷った。今まで映画館で同じ映画を2度見たいって思った事なんてない深堀りしない人生を歩んで来たので、チケット代の高くなったこの時代に結末の解ったミステリー映画を二度も見るなんて…と葛藤のあげく欲望に負けて一人で二度目の視聴。
そうすると、ゾクゾクする程面白い。元々演技を深く見るタイプではないのだが、それぞれの役者さんの表情、セリフ、行動全てに目を光らせて見ていたら30秒巻き戻させてくれと思う事度々。一度目視聴の時の結末もそれなりに「あぁ、そういうことね」と思ったが、二度目の時は5分に一回は「あああああぁぁぁ…そういうことかぁ…そういうことだったのねぇ…」と微妙に感じた事が役者さんの演技だと知る。例えるなら、数学のテストの大問で(1)(2)は解けたのに(3)はなんとか解けたつもりが違ってて、テスト返って来たときに先生の説明聞いて「あぁ…そういうことかぁ…」のやられた感と納得感。行く前に見たレビューのイマイチ的な感想も凄く理解出来たし、ベタ褒めのレビューも凄く理解出来た。最初に原作読んでたら一度目と二度目の感想の落差に出会う事はないので、未読で視聴→原作→再視聴が本当におすすめ。こんなに映画見て誰かに感想伝えたい事ってなかったので初めてレビューを投稿してしまうくらい面白い映画でした。
主演の重岡さんについて。これは経費で落ちませんってドラマが大好きだったんだけど、初め重岡さんだけはキャスティングミスかなと思ってたのに、終わってみたら最初はミスキャストって思ってごめんねって思うくらい彼で良かったのを思い出した。たまに出会う私の大好きな作品に出演してるのに今回気づいたので過去作品追ってみようと思います。
監督さん、俳優の皆様、伏線探しの楽しさを教えてくれてありがとう。
面白い!先が読めないだけでなく、見る人に判断を委ねる部分も。
まず、原作を読む前に見てよかった。
初見では先の展開が読めず、「どういうこと?」「誰?」「果たして殺人は起きてる?」とと考えているうちにストーリーが進み、最後にどんでん返し。
まずお話が面白い。推理小説の映画の大正解。
そんなわけないだろ、という部分すら緻密ない計算や伏線にも思える仕組みや演出に見えるのもすごい。
登場する全てに意味があるのだと思う、きっと何回見返しても楽しめる映画だ。
見る側に判断を委ねる部分もあって、それを楽しいギミックと思えるか、興醒めするかは見る人次第だと思う。
私は、すべてを楽しめたし、またもう一度見返したいし、原作を読んでまた見たい。
個人的には、今年初めて見た映画だけど今年イチの映画をもう見てしまったとすら思えた。
「わからない」≠「おもしろくない」
び、微妙…
東野圭吾さんの小説は昔に何冊か読んだことがあり、面白かった記憶があります。
なので本作は未読ですが、期待して見に行きました
結果、かなり微妙…
まず、閉ざされた山荘といういかにもな舞台が用意されているので、てっきり人の死にパニックになったり、緊張感のある疑心暗鬼の謎解き合戦でもあるのかと思っていましたが、全然そんなことはなく…
全くと言っていいほど謎解きしません!
なんで…
種明かしのシーンも、まぁこの人犯人だよね!って感じだし…
自分を半身不随にした相手を殺そうとしてたのに、ごめんなさい(泣)で許すってどんだけしょぼい殺意なんだよ…
(そもそも、ながらスマホしてるんだから自業自得感ある)
あと、2人にネタばらししなかった理由何?
蚊帳の外感凄い
これなら、全員知ってて全員演技でした!か、2人のキャラ削除でよくない?と思った
あとあと、時折出てきた見取り図のカットは何?
わざわざ何度も入れてきたんだから、部屋の構造や誰がどの部屋にいるとかがキーになるのかと思ってたんだけど、何も無い…
ただの尺稼ぎだったのかな?
それとも、舞台劇って伏線?
舞台劇見ないからピンと来ないんだよね〜
最後のシーンは、これはどこからどこまでがフィクションか曖昧にしてどう考えるかはあなた次第です!笑って感じ?
仲直りエンドはしょうもな過ぎだと思うから、全てフィクション説押すけど…
でもそれなら、カーテンコールの後、車椅子から立ち上がって出ていく方が綺麗なんだよな〜
細かいところにひっかかる点はあるが
違和感だらけの設定
タイトルと原作東野圭吾に釣られて観賞してみました。
そんなオーディションなんてある?
違和感だらけの設定でずっとつまらなかったので☆1個にしようかと思ったくらいですが、最後の最後での四重構造目でなんとか☆2個になりました。
原作未読ですがこれは映像化は難しくて、小説で読んだらもう少し面白かったんじゃないかなと予想します。
山荘のほぼワンシチュエーションですから、映像的にも面白味がないです。
青春
ラストに大どんでん返しですごく面白かったし感動した。さすが東野圭吾...
「2か月前から行きたかったです」
舞台劇なら評価できたかも
劇団の最終オーディションという舞台設定で繰り広げられるミステリーですが、あまり映画向けではなかったかもですね。
劇中の様々なカラクリよりも、久我がなぜあの場にいたのか? 久我が感動したはずの雅美がなぜ三次オーディションで落ちたのか? と言った根本的な疑問が何も解決しておらず、ラストシーンを見ると四重構造と解釈するのが自然なのでしょうが、そうすると雅美が事故で下半身付随となったこともウソ? となると、盛り上がりにかけた2時間がなんだったの? ということになります。
まあ、大仰な演技も四重構造と解釈すれば、舞台的になるので理解できなくもないです。
冒頭のアイマスクの存在意義や海を見て驚くセリフなど、初っ端からダメな演出の芝居を見せられたのも、大きいかもしれません。
舞台劇なら気にならないディティールを作り込みすぎたが故に不自然な映画になったのかもしれません。
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