ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
全431件中、61~80件目を表示
これを簡単につまらないで終わらせるにはもったいない
原作読まずに観ましたが、まず「サスペンス要素の入った青春群青劇」として楽しみました。
ただ終わってからの違和感やモヤモヤ感が残ります。でもこれは残って当たり前だと思うのです。3重構造と言っていますが、私達にとっては4重?5重?構造ともとれる内容だからです。何故あんな演技だったのか?あの人は結局何だったのか?私は3回観ましたが色々な考察が楽しめていますし、友人の考察を聞いてかなり深い作品だと思いました。受け取り手によって変わる作品だとも思います。
俳優陣の無駄遣いと仰ってる方がいましたが、私は思いませんでした。あの構造を演じるにはかなりの演技力が必要だと思いますし、しっかり理解すれば納得の演技だったと思います。
考察してより楽しめる作品です。
青春映画として秀逸
物語は3重構造だけど、違う。これは4重構造。
この多重構造の映画を通じて若い役者をとことん揉んでやるぞという監督の気概と、揉まれている役者の懸命さ(≒青春)が画面に映り込んでいる。
あの場に若い役者たちを呼び出した演出家こそ監督こと飯塚健氏だったのでは無いだろうか。
青春映画として久々に当たりな作品だった。
最後気になる
一層目と二層目の間でうろつく
このミステリーを楽しむポイントは、オーディションの仕込みなのか本当の事件なのか分からないところにある。
実際に、間宮祥太朗演じる本多がその多くを仕組んでいたのだから、オーディションとして先生が全てを仕組んだ可能性は常にあった(観ているコチラの感覚では、まあ事件だろうなとは思うわけだが)。
山荘にいたメンバーもオーディションなのか本当の事件なのか分からないから困惑し、とりあえず様子を見ようみたいな空気になるり、そこが面白い(実は久我と田所以外は知っていたので演技だったわけだが)。
先生から犯人をさがせと指示されているにもかかわらず、コイツら犯人探しほとんどしないなと思って観ていたけれど、田所と久我以外は違うことを考え「演じて」いたわけで、本多が仕組んだプロットに犯人探しのパートがなかったのだろうと想像できる。
つまり、犯人探しをしないというところが、観ている私たちに向けた謎解きのヒントだったわけだ。
付け加えるならば、本多は良い脚本家ではなかったということにもなり、久我にはその才能があるかも?と思わせられる。
主人公であり、この作品の探偵役でもある重岡大毅演じる久我が、謎解きの時に言った。三層構造であると。
その一層目と二層目の境で観ている私たちはウロウロすることになる。
そして三層目が、ミステリーのトリックと言える部分にあたる。
コイツら全員怪しいと気付ければ探偵役になれたかもしれない。
ラストにもう一つ、久我の言う三層構造とは、久我から見た場合のみであるところが面白い。
つまり、この作品を観ている私たちの目には、久我が謎解きをするという四層目が存在する。
更に、エンディングや、作中で野外の景色が変わるところから察するに、最初からラストで演じられる舞台を私たちは観ていた可能性が浮上する。五層目である。
五層もあった入れ子式の物語構成の中、一層目と二層目の間だけでほとんど楽しめてしまうのだから満足できないはずがなかった。
原作の改変が巧みだと感じた
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は既読。
ストーリーや登場人物の設定(舞台俳優)が相まって、まるで舞台劇を観ているようだった。原作の改変が巧みだし、俯瞰した平面図で登場人物の動きを見せる手法も面白い。
肝心の謎解きシーンで、主人公がある人物を招き入れるのが腑に落ちなかったが、作劇上致し方無いことかもしれない。
原作には無いラスト・シーンが良かった。一瞬、蛇足でキレイごとじゃないかと感じたが、観ている内にみんなのその後を描いてくれたのが単純に嬉しいと云う想いが強くなった。
だが、観終わってしばらくしてから、このシーンさえも、もしかしたら仕掛けなのかもしれないと思い当たって戦慄。
ラストまでの出来事は劇中劇だったのか、それとも本当にあった出来事なのかが最後の最後で曖昧になる秀逸な展開だったと気づかされた時、映像化した本当の価値を知った。
ドキドキしないミステリー
原作を知らないから、楽しめたと思いたい。話の流れから犯人は、わかると思う。どんなトリックなのかは、ほぼ終盤までわからず。
死体がなくなるのはなぜなのか?井戸のシーンは、その中まで見せてほしかった。
ストーリーの流れは、きれいにまとまっていて、非常良かったと思う。
原作読んでみよう。
何度見ても自由に考察できる映画
どんでんがえしです。
自分は単純な人間なので、面白かった。とてもです。何重にもトリックがしかけられていた、流石に東野圭吾です。角面々の演技が素晴らしいので、観客としてすっかりとハマってしまいました。最後はそーだったんだぁ・・・。納得。スッキリして帰りました。
演劇好きだから…
予想外
面白かったです。
この人が犯人なんじゃない?って疑わしいような設定がたくさんあって頭を悩ましました。
ラストは本当に予想外で、最後まで楽しんで見ました。
こういう先が読めないストーリー好きです。
東野圭吾ファンとして
気になる俳優さん達のお芝居をじっくり堪能出来る映画だった。
原作とはまた違う色を感じたけど、作品へのリスペクトは伝わってきたし、映画のこのラストはこのキャスト8人だからこそでいいと思った。
重岡大毅さんを筆頭にこの8人のお芝居をじっくりと見る事が出来る素敵な作品だった。
何重構造かが大事
最終場面以外は面白かったです。
ミステリー初心者としては面白かったです。
主演の演技が不安でしたが始まれば気にすることなく見れました。
間宮祥太朗さんの演技が特に良かったです。首を絞め殺すシーンは見ててハラハラしました。
以下星を減らした理由
最終場面でかなりスポットが当たる方に感情移入しにくいです。急に出てきて急に語り始めたなぁと思いながら見てました。(ストーリーの都合上最後しか出れないし無下にも出来ないし仕方ないとは思います。)
主人公の言動の1つが明確に浮いてる気がします。伏線だと分かりやすくて少ししらけました。
金田一少年のオペラ座の怪人を思い出した
観ている最中は「人狼ゲームじゃん」と思っていたら、金田一少年の事件簿の初期の傑作オペラ座の怪人に似ているなと感じました。あのオペラ座の怪人のワクワク感があり、悲しげな音楽がマッチしていました。
1回の観賞では把握出来なかった疑問点が主に2つ出てきました。
・なぜ久我が雅美の居場所が分かったのか?
盗聴器が仕掛けてあったようですが、なぜ居場所が分かったのかな?
・犯人の殺害動機が薄いのではないか?
車椅子状態になった事故は突発的事故のような気がするけど、ノートの嫌がらせがあったとしても殺害まで企てるかな?
腑に落ちない部分はあったけど、東野圭吾の原作の中では、けっこう面白い作品だと思います。
しっかりサスペンスストーリーに。
予告編を観る限りあまり期待していなかったが、しっかりとサスペンスストーリーになっていた。
さすが原作者東野圭吾。舞台論と演技論も考えさせてくれる話になっている。
出演俳優では岡山天音の存在感が際立つ。彼の助演は文句なし上手い。彼がいてこそ作品が
しっかり成立していた。
重岡大毅が演じた久我の役割が分かりづらかったのは物足りない。
細かいところにひっかかる点はあるが
全431件中、61~80件目を表示