ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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そして誰もいなくならなかった
雪で閉ざされた山荘に集った若い数人の男女。殺人が起こり、一人一人…。
ミステリーの常套手段である“クローズド・サークル”。若い出演者や劇団員の設定が『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』を彷彿。実際にそんな“事件”もあった。
しかし、東野圭吾がそんなよくあるミステリーを書くだろうか…? 一捻りあり。
山荘に集った若い劇団員たち。
ここで行われるのは殺人事件ではなく、次回公演の最終オーディション。
そのオーディション内容というのが…
山荘が雪で閉ざされ、外部とは一切遮断。その中で殺人事件が起こり、犯人を探し出せ…という設定。
実際は雪など降っていない。オーディション中、敷地外へ出る事やスマホなどで外部と連絡取るのも禁止。違反者はその時点で落選。
設定も事件も架空だが、即興(リアル)で演じ続けながら、謎を解く。
題して、“ある閉ざされた雪の山荘で”。
殺人ミステリーによくある設定を、本当に“設定”にしたのがユニーク。
劇団“水滸”の団員。
雨宮。リーダー格。
本多。看板俳優。
田所。少々卑屈な性格。
温子。姉御肌。
貴子。優等生風。
由梨江。劇団出資者の娘。
と、もう一人。久我。外部の者で、水滸に憧れ、オーディションで最終選考の中から見事選ばれ、最終オーディションに参加。
皆、一癖二癖あり。堂々と口調のキツい温子や読めない言動の田所は勿論、新参者の久我も、真面目な本多も貴子も、何か陰あり。
久我以外、苦楽を共にした仲間であり、ライバル。
何気ないやり取りの中にも、火花が散る…。
このまま若き劇団員たちの群像劇でもいいが、本作は東野ミステリー。“何か”起きる事を期待してしまう。
あくまでもそういう“設定”で、何も起きないと思っていたら…。
一人が居なくなる。設定か、それとも…?
また一人居なくなる。血糊…? いや、本物の血痕が…。
これはオーディションじゃないのか…?
絶えず山荘内には演出家の状況設定を告げる声。
また一人居なくなる。
皆で一斉に嘘を演じ続けている“舞台”なのか、本当に殺人事件が起きたのか…?
設定を逆手に取って真偽が分からぬ事件が起きる…という二重構造。
思わぬ人物が探偵の才を見せ、推理し、遂に犯人に辿り着く。
ミステリーあるある、犯人独白タイム。二重構造ではなく、三重構造であった。
いなくなった3人には共通点あり。
水滸にはもう一人団員がいた。実力トップの雅美。が、このオーディションには参加せず。以前の別のオーディションで落ち、不正を感じ嫌になり、辞めた。さらにその事で3人と揉め、その時…。
芝居か、本当の事件か。この“ある閉ざされた雪の山荘で”の全貌は…
第一の構造。“殺人事件”という設定。
第二の構造。本当に事件が起きる。実行役と黒幕が。
第三の構造。ここが全ての真相。本当に殺人は起きていなかった。実行役と3人が裏で…。全ては元仲間への…。
ミステリーの常套手法をなぞりつつ、ユニークな設定・構成で。
演技に懸ける若き団員たちのドラマや友情も織り込む。
だけど、今一つ物足りなかったかなぁ…。
三重構造はそれなりにミステリーの醍醐味あるが、結果的に殺人が起きない殺人ミステリー。ハラハラドキドキはない。
“雪に閉ざされた山荘”も設定なだけであって実際は雪など降っておらず、孤立感も閉塞感もナシ。
重岡大毅、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗…。今をときめく若手の豪華アンサンブルは魅力だが、劇中さながら皮肉と言うか、演技力に差が…。岡山・堀田・戸塚は個性を放ち、間宮も存在感発揮するが…。憑依型と呼ばれる森川は今回はちとオーバー気味。“主演”はもうちょっと…。美女たちの目の保養には良し。
何か全体的にとっても薄味。
最後はいい話で終わるが、東野印本格ミステリーを期待すると…。
だって、“そして誰もいなくならなかった”。
❇️『演技なのか?本当の感情なのか?』
ある閉ざされた雪の山荘で
❇️『演技なのか?本当の感情なのか?』
🇯🇵ある高級別荘。
役者7人達が主役をかけた四日間の宿泊である高級別荘に集まる。演出家が設定を指示して生活が始まる。仲間が一人ずつ居なくなり、演出なのか殺人なのか?混乱する役者達が疑心暗鬼になっていく!
◉61点。
★彡役者達が生活している会話が、もはや役者なので、正直どうでも良くなってくる化学反応が退屈になってくる構造でした。⤵︎
しかし結末はやっぱり知りたいので、最後まで見てしまう感じですね。
ストーリーは良く考えられていて流石でした。ラストもまとまっていて良かった。
🟢残念な感想。
1️⃣全員が胡散臭い役者なので、誰を信用して見れば良いのか判らず、定まらなかったのが残念。
2️⃣もう少し人間らしく、そして遊びの緩めた演出があればもっとキャラクターを好きになれた様な気がします。残念な点。
🫵👁️🫂👩🏻🦽➡️🌨️🕋📹🚬🕳️🚪🛏️❤️🩹
この連続殺人事件は最初から仕組まれていたのか? 見ている最中にはいろいろなハテナマークがよぎるが、 観終わってみればそうだったのかというそういう作品。 中条あやみってスタイルいいな。
動画配信で映画「ある閉ざされた雪の山荘で」を見た。
2024年製作/109分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年1月12日
重岡大毅
中条あやみ
岡山天音
西野七瀬
堀田真由
戸塚純貴
森川葵
間宮祥太朗
原作は東野圭吾のベストセラー小説。
劇団に所属する7人の役者たちに、
新作舞台の主演の座を争う最終オーディションへの招待状が届く。
オーディションは4日間の合宿で行われ、
参加者たちは「大雪で閉ざされた山荘」という
架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件のシナリオを演じることに。
1日目に殺人事件が起こり、
女性の役者(堀田真由)が行方不明に。
次の日にも女性の役者(西野七瀬)が行方不明に。
壁には血痕が。
3日目には男性の役者(戸塚純貴)が殺された。
この連続殺人事件は最初から仕組まれていたのか?
見ている最中にはいろいろなハテナマークがよぎるが、
観終わってみればそうだったのかというそういう作品。
中条あやみってスタイルいいな。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
閉ざされていない、雪降ってない山荘で
原作未読。
東野圭吾なだけにストーリーは楽しめる。犯人が身内というのは何となく予想ができるが、その経緯などは人間を描いていてよかった。
とはいえ、雪に閉ざされているわけでもなく、逃げようと思えばいつでも逃げられる。舞台の主演というだけで、明らかに殺されるリスクを受け入れるとは思えない。
更に、殺されたメンバーから、犯人や動機もわかりそうな気もする。せめて雪で物理的に逃げられない環境なら、もう少し緊迫感が出たかもしれない。
ラストに驚いた
原作を読まずに鑑賞しました。
予想と違う展開で楽しめたのが良かったです。
チラシをみて、最初から8人が一緒でこれから裏切りなどで事件が発生するのかと思っていたから予想が外れたのは少し悔しかったです笑
本当に殺人事件が起きたと思ったから殺されていなかったと知りとても驚きました。
井戸に服の破片が着いていたり本物の血が使われていたところで本当だと思っていたから細かいところまですごいなと思いました。
ラストのセリフと舞台なセリフの繋がりがいいなと思ったのと主題歌も映画とあっていると思いました。
若手俳優さん揃い踏みがよかった…!
お芝居のお芝居?
役者さんが演じる、お芝居のお芝居?でした🤭
観る前は本当に雪山の過酷な状況の中で何かをするのかな?と思っていましたが、その雪山という設定も演技で☺️最後はそうきたかー😲という感じでした☺️
前半がタルい。でも終盤の盛り返しがエグい、と思った。 でもホントに...
意外に面白かった
さすがは東野圭吾さん!だけど不可解な設定が‥
中条あやみちゃん目当て&結構いい若手キャストだなーと思って何の前情報もなく参照、最初引き込まれず流し見していたが、途中から面白くなり、最後は個人的にはある程度納得。
ただ、3重のトリック?は映画をよく見る人にはすぐに分かる作り(もしかしたら原作を大分カットする必要がある為に分かりやすくなってしまったのかも)も最後納得しながらも大きな疑問点
・実は3重のトリックではなく、4重?と言う点がスッキリしない。
主人公の久我に東郷から招待状が行っているところで本来はオーディションなのは確定しているが、ボイスの東郷の指示が全て2重目のトリックであるなら、ラストの舞台の作が久我になってる所が整合性がとれない。しかし、「君達を見ている」とあるということは東郷がみているはずだが、どう考えて東郷は見ていないのでこの辺の設定が分からないので、
一番合点が行く個人的設定は
・東郷の本来の意図としてはオーディションではなく決定キャスト達が親睦を深める意味の合宿の様なもので本来1日くらいの予定で違う内容の招待状だった(それを本多が聞きつけて内容をかえて利用した)、もしくは招待状自体が全てフェイクで山荘も全て本多が用意した(久我がオーディションに残っていることを団員は知っている中で本多は久我にも招待状を出した)
・ここに2重目のトリックを乗せて結果3重目も乗せた
・そしてどちらにせよ全員オーディションに受かって次回作公演を行った、結果を出した久我は次次回作の脚本を書いて監督に提案し監督が採用、キャストとして雅美を推した
という感じかと思っているが、微妙な事してきたのがラストのポスターで雅美が車椅子乗ってないのよね(ただ椅子に座りなおしただけかもだが)、仮に4重トリックで全てが劇中ドラマであれば、ラストのカーテンコールで車椅子から立ってたら全部舞台劇中ドラマだったかリハビリ成功して舞台に雅美が戻って主演とったが確定で、個人的には星一つ増えるんだけど、わざと曖昧にしたのかなーと思いながら見終わりました。
所々気になるけど(森川葵ちゃん好きだけど、ラストのあたりのわざとらしい感じの演技とか中条あやみちゃんの無駄遣いとか)、
ラストにわかった東野圭吾さん原作ということで「流石こんな感じに端折られてもちゃんとおもろい」と納得しました。
素直に見ていける人は好きかも!
伏線回収の快感! 衝撃のどんでん返しミステリー
映画公開時には見逃していた「ある閉ざされた雪の山荘で」を、今回Amazon Primeで鑑賞しました。
まず、それぞれの登場人物の立場が丁寧に描かれていたのが良かったです。メインキャストだけでなく、脇役たちもそれぞれの人生や葛藤を抱えており、物語に深みを与えていました。
『ネタバレあり』
ラストのどんでん返しには驚きました。まさか全員が共犯者だったとは!
しかも、誰も殺人を犯していないという意外な結末は、拍子抜けするほど爽快でした。確かに、殺人は決して幸せを生まないですよね。
一方で、映画としては全体的に少しチープな印象を受けました。映画館で鑑賞していたら、もっと物足りなく感じたかもしれません。
俳優陣は有名ですが…
原作も読みました。
映画楽しみにしていましたが、描写されていない部分、言われない台詞、変わってしまった内容などがあり、原作ほどに面白さを感じることができませんでした。原作を読まずに観ていたら変わっていたかな…?
登場人物が多いので、映画の中で全てをまとめるには時間が足りなすぎるのではないかと感じました。三重のトリックを明かす部分、もう少し丁寧に進めても良かったのではないかなと残念。久我の長台詞でトリック見破っていきますがもう少し他の人の反応やセリフがあっても良かったかな、なぜあそこだけ急足で進めたのかなと思ってしまいました。
配役は有名どころばかりで期待度が高かったですしイベントなども多かった為作品に期待しすぎてしまっていたかもしれません。
それでも、途中途中にあった笑えるシーンは良かったかもしれないです。型にはまった堅苦しい作品にはならなかったかなと思います。赤い紐がハートになるシーンなんてもちろんなかったですし。
また、森川葵役の子の事故の仕方が原作と違いました。
電話している時に車の事故ってちょっと無理矢理すぎないかなと思いましたけど…
でも最後はハッピーエンドで良かったです。
もう一度観るか?と聞かれたら、観ます。
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