「役者はウソをついて観客を楽しませるもの」ある閉ざされた雪の山荘で kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
役者はウソをついて観客を楽しませるもの
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血痕はあれど死体がない。などといった殺人事件。警察を呼ぼうにも演出家から与えられたオーディションであることが縛りになってしまい4日間を過ごすことになった劇団員たち。唯一「水滸」という劇団の部外者である久我(重岡)だけが浮いている気もするが、ミステリーを解決する探偵のごとく活躍していく。
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」が用意されてるところといい、完全密室の舞台劇を観ている雰囲気にさせてくれる。最も気になる点は各部屋に設置されているビデオカメラだろうか。演出家が本当に見ているのか?という疑問がつきまとうのです。
整合性がとれているのかどうか、探偵役となった久我の言う通りだとしても引っ掛かる部分はあるし、殺人事件を起こそうと企てた者がそのまま仲間として幸せになれるのか・・・という点も。まぁ、嘘をつきながら役者の天分を発揮していくのだろうけど。
三層構造という丁寧な説明は理解しやすいけど、それならさらに裏をかいて別荘がそのまま舞台大道具となっていれば意外な四層構造となったのになぁ・・・惜しい。
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