劇場公開日 2024年1月12日

「映画になると微妙」ある閉ざされた雪の山荘で kkrさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0映画になると微妙

2024年5月30日
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原作は読まずに鑑賞。
しかしながら、評論子は東野圭吾のファンであり、小説を何本も読んでいる。

この物語は、恐らく活字の中で輝ける物語であり、映画になると面白さが半減以下になると思う。そもそも、東野圭吾ワールドと映画との相性が悪いのではないかと邪推しているところである。
東野圭吾の作品は、活字の中から情景を想像し、複数に織り交ぜられた伏線を溜めていき、最後に謎が一気に解けていく爽快感が共通してある。
この映画でも、伏線が溜まっていき、最後に謎が一気に放出された感があったが、「なるほどね。」レベルの感じだった。おそらく小説を読んで得られるアハ体験よりもかなり弱いものである。
また、伏線のようで全然関係ないシーンもあった(バラバラに置かれていた靴が何故か整頓されていた)。あれは何だったのだろうか。ミステリーは、情景の意図が最後まで分からなければモヤモヤするだけである。

総じて、面白いかと言われれば「普通」という感想で、とりわけ面白い映画でもなかった。

kkr