「太宰治 が描いたかなしい物語」未帰還の友に 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)
太宰治 が描いたかなしい物語
未帰還の友に
大阪十三にある映画館「第七芸術劇場」にて鑑賞 2024年1月6日
パンフレット入手
太宰治 1909年(明治42年 )6月19日-1948年(昭和23年)6月13日)青森県五所川原市うまれ
没後75年、隠れた名作を初映画化 本作は太宰の作品としては珍しくストレートに反戦をテーマにしている。
昭和18年(1943年)
小説家の先生(窪塚俊介)を慕う学生たち。中でも、鶴田(土師野隆之介)に特別に友情を感じるようになる。
一時先生と酒を交わす時間が取れる。
二人の常連の居酒屋「おでん屋菊屋」の娘・マサ子(清水萌茄)はムーランルージュ新宿座の舞台に立っていた、鶴田との恋は手紙のやりとりで続いていた。
鶴田は先生に「あのひととなら、本当に結婚してもいいとおもうてたですよ」と伝える。
井の頭公園でデートをし、お互いの愛情を確認した。
出征が決まった鶴田は苦しみながらも彼女との別れを決心し、先生にそのことを告げるのだった
出征先の鶴田から、手紙が届く
「おでん屋菊屋」が閉店していた。娘のマサ子は足のケガをしていて、行方不明となった
鶴田から手紙が届かなくなった・・・
舞台挨拶に窪塚俊介(先生役)、福間雄三監督が登壇された
「先生」とはすなわち「太宰治」のことなので、どちらにしようかと迷っていたそうです。
太宰の原作を読んでもらえると、理解が深まりますとのことでした
「戦争映画」に該当するけれど、リアルな表現をしない作品となった
ほのがなしい残酷な恋愛物語に、おもわず涙してしまいました。
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