「憎まないけれど」ぼくは君たちを憎まないことにした NECTARさんの映画レビュー(感想・評価)
憎まないけれど
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このタイトルって、事件が起こってから現実を受け入れる前に決めた自分への戒めの言葉だったんですね。
確かに、なにかトラブルがあった直後って、意外と人間その事を受け入れられずに冷静だったりするんですよね。
その時に、自分の為だけでなく、子供のためにも憎まないようにしなければならない。と、その後に悲しさが波のように溢れ込んでくる前に決めた事はとても素晴らしい。
けど、やはり、少し時間が経ってくると、悲しみの大波の辛さに悶え苦しみます。
だから、この物語はハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもなく、その後に悲しみが襲ってきて、それに耐えながら生きていく…という、なんともやるせない気持ちで終わるしかないのですね…。
そして、前に自分が決めた戒めを守り通す主人公は、やはり強い人間なのだろう。けど、やはり波に負けてしまうシーンも人間ぽくて好きだ。
この映画、考えてみたら幸せに終わることなんて、そうそう無い事に最後は気付かされました。
いい作品だった、と、個人的には思いますネ。
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