「フランス映画だがおすすめ枠。」ぼくは君たちを憎まないことにした yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス映画だがおすすめ枠。
今年379本目(合計1,029本目/今月(2023年11月度)11本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
本映画はフランス映画です(ごく一部英語が混じります)。
もともと実話ものであるため、あることないこと入れることができずストーリーが淡々と進んでしまう点はあります(ちなみにどこかに「この映画は史実をベースにしたものです」などありましたっけ?)。
主人公の男性がとった決断についてどうか?を論じるのはなかなかむつかしく、いわゆる被害者感情というのはあるでしょうし、一方でまた極端にすぎると問題なのが「国籍による先入観から発生するできごと」なのであり、そこのバランスをうまくっとったな…という印象です。
くしくもフランスは在仏外国人大国なのであり、このような事件は結構多く、一部実話を元にしたとされる「トリとロキタ」ほか、こうした「外国人がどうこう」という問題はフランスでは(日本以上に)日常よく起きる問題であり、主人公がとった行動の是非はともかく、一つの意見としては尊重しなければ…とは思います。
しいて言えば、実際の事件をモチーフにしたものであるため、当時のフランスの報道などがどうであったのか等の説明があれば色々な見方ができたのではなかろうか…という点はあろうと思いますが、おそらく本国では常識扱いされているのだろうと思います(日本映画において、何の説明もなく進んでしまう幕末以前の歴史ものがそうであるように)。
なお、登場人物の一人のあの子は「男の子」です(名前から女の子かと思うかもしれませんが、ここでは説明があるし、息子扱いされているシーンから明確にわかる)。
とにかく迷ったらおすすめ(減点なし扱い)といったところかなというところです。
今週は…。「法廷遊戯」がどうなんだろうかなぁ…(予約済み)。