僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクストのレビュー・感想・評価
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原作が好きな小学生向けのアニメ
私は合わなかったです。
原作を知識だけで知っている、映画を見るぐらいのタイプは
全てのキャラクターが活躍する > 物語や展開の質
だと本当に「このシーンはいらないんじゃないか?」と思う箇所が多かったんですが、原作好きの友人は「平和で皆も活躍する姿見れて嬉しい!」と大喜びだったので、ターゲット層が違うのでしょう。
夏休みに公開するヒロアカ映画的にはこれでいいかと。
本作の方がめちゃくちゃドラマチックに最終回を迎え、テレビ版のアニメもめちゃくちゃ熱いところをやってる最中で、映画だけで見ても楽しめる、そして原作のストーリーを荒らさないように作るのにはこのくらいの展開で仕方ないのではないかと。
オリキャラが執事で片目とかもう鉄板のイケメン設定でこの人の恋物語がなかったら、爆発シーンだらけでちょっと物足りなかった気がするけどまあ峯田がセリフあったから良しとします(謎の峯田推しw
低評価レビューに感情を左右されないで 気になるなら絶対に観て
大丈夫、面白いから。
観に行かなくて後悔しないで。
さすがに過小評価されすぎだと思う。
気になっているなら絶対に観に行ってほしい。
ファンでない方もぜひ観てほしい。
観ていない方にもこれだけは言いたくてネタバレあり表記にしていません。
【本題(以降ネタバレあり)】
終始楽しめました!
ファンの方は絶対!そうでない方も観て!
【ストーリー】
ヒロアカが好きな方は楽しめると思います。初見にも子供にも分かりやすく、熱くなれるストーリーです。もちろん予想の斜め上をいく展開もあるので楽しみにしていてください。最終決戦前なので派手にドンパチできないかと思いきや、かなり派手に戦っていたので面白かった…!
【冒頭シーン】
デクたちの活躍〜OPは本当に最高でした。正直これだけでもお金払って観に行く価値があります。7th"浮遊"+エアフォースで移動するシーンはまさに圧巻でした。戦闘後にジュリオが現れてからOPに入るシーンは鳥肌が止まらなかったです。OPは本当に気合いが入っていました。個人的に好きなOP"ひたむき"のようなアメコミを意識されている映像だったので、大満足しました。特にサビ前のデクが走るシーンがカッコよかったです。OP"ホムンクルス"は4DXの方がより楽しめると思うので、そちらでのご視聴もおススメです。
※YouTubeの方で公開されているのでぜひ見てほしいです
【クライマックス】
勝利確定演出劇伴「You Say Run」のオマージュ曲が流れてクライマックスか!?と思いきや、その後に真のクライマックスが…!毎回恒例中村さんの作画は本当にカッコよかった…"2人の英雄"と"ワールド・ヒーローズ・ミッション"の中村さんの作画は少しシュールですが(笑)、今回は特にシュールさを感じず迫力が凄かったです。ヒロアカの集大成である映画"ヒーローズ・ライジング"のクライマックスの作画もを上回っていると思います。クライマックスは劇伴と作画を含めて全てが最高でした。
【作画】
もちろんクライマックス以外の作画も良く、全体的にクオリティが高かったです。クライマックスの前の「You Say Run」のオマージュ曲が流れているシーンは見応えがありました。さすがはアクションのボンズさん、期待を大きく超えてきました。錬金で作られた兵隊とヤオモモが創造した機械で戦うシーンもかなり気合いが入っていたと思います。
【オリジン組】
オリジン組(デク、爆豪、轟)のキャラが好きな方は確実に楽しめます。主要キャラということもあり、他のキャラよりも派手に活躍します。この3人が好きなら、クライマックスのシーンは必ず好きになると思います。自分はこの3人はかなり好きなキャラなので、鳥肌が止まりませんでした…
【歴代継承者個性】
黒鞭以外のOFA継承者個性は初の映画参戦なので、新鮮でした。特に3rd"発勁"は映画映えするので楽しみにしていてほしいです。ヒロアカ映画は毎回大ヒットするほどの人気なので、これから映画5作目が発表される可能性もありますが、デク(もしかしたら爆豪も)が最大火力を出せる映画は、もうおそらく来ないと思われます。なので映画館でデクの最大火力の活躍を見納めするのも良いかもしれません。
【アンナとジュリオ】
アンナとジュリオは本当に良いキャラをしているので前作でロディを好きになった方はハマると思います。特にジュリオはこの映画の中でも特に深掘りされているキャラなので魅力的に感じました。アンナの演技について少し不満を感じている方もいるようですが、芸能界の中では上手い方では?と思います。
【ダークマイト】
ダークマイトが面白すぎてずっと笑いそうになっていました…wマスキュラーのような類の、共感してしまうような過去がなくthe 敵という感じのキャラクターなので気持ちよく倒されてくれます。小説の方でしか明かされていない過去もあるので、映画を観たついでに小説のご購入もおススメ。
【ゴリーニ・ファミリー】
ゴリーニ・ファミリーの中でもデボラはかなり魅力的でした(ビジュアルも含め)。デボラの個性にかかったキャラの夢の中には、ファンにしか分からないような小ネタがたくさんありますので、探してみてください。ダークマイト以外のゴリーニ・ファミリーのメンバーも気持ちよく倒されてくれます。ただパウロは流石に可愛そうすぎた…
【気になった点】
・爆豪のキャラクター
→アニオリと原作はよく少し違うキャラになりがち。「今までごめん」より後の時系列なのに以前のようなツンツンキャラに戻っている感じがしました。それにせっかくの"出久"呼びがないのは疑問に思いました。ただ堀越先生描き下ろし漫画では以前のようなツンツンキャラだった…
・戦闘
→ヒーローみんなの出番を見せたいからなのか、第1弾のキービジュアルにいた飯田やお茶子の活躍が少なかったのは少し残念でした。基本的にオリジン組とジュリオとアンナがメインなので、メインキービジュアルのキャラをもう少し絞っても良かったと思います。(A組でメインビジュアルにいないキャラが数人しかいなくて可哀想でしたし…)
・ストーリー
→分かりやすいですが、ワールドヒーローズミッションのような奥深さ、裏メッセージ性がほしかったです。
・デボラの夢の中
→デクやお茶子などの原作で語られているキャラの願いがここで実現すると良かったなと思いました。(例 デク…母親からヒーローの夢を肯定される。 お茶子…両親が笑顔。お金に困らず、楽しそうに暮らしている。)
・ジュリオとアンナ
→この2人は魅力的ではありますが、ロディのような共感性がほしかったです。デクのような魅力的ではあるけど、共感しにくくて人間臭さが少ないキャラです。これは個人的な感想ではありますが。
・ダークマイト
→小説でしか明かされていない過去を知っているかどうかでかなり印象が変わるので、映像化すべきだったと思います。小説の方がダークマイトに感情移入しやすいです。
・オリジナリティ
→旧Twitterなどで話題になっていた通り、あまり「ヒロアカらしさ」というものは感じませんでした。そこが新鮮であり、良いところでも悪いところでもありますが。
【オマケ】
ただ個人的に好きな映画なので、7回(2D…5回、4DX2D…2回)ほど視聴させていただきました。これからも観に行く予定です。ヒロアカをあまり知らない友人も「面白かった」と感想を話してくれました。ファンの方も、そうでない方も、ぜひこの夏はヒロアカ"ユアネクスト"を映画館で楽しんでみませんか?
良い作品!ただし最後が...
俺の見てきたアニメ映画で1番酷い
素晴らしいが、今やる話ではなかったと思う。
アニメ本編を見てるだけの人の感想です。原作勢にとって的外れだったらごめんなさい。
誤解のないように言っておくが、映画自体は素晴らしい映画だと思う。
ヴィラン側の背景が見えないという批判があるが、彼らはそもそも背景もへったくれもないただの犯罪集団の暴走形態なので、描かれないのは当然。誰しもがAFOのように壮大な背景を持ってるわけではない。
ジュリオ、アンナも王道の恋物語が展開され、特にジュリオの献身は必見。
ストーリー、作画、A組の一致団結、出久爆豪轟の共闘と見どころしかない作品ではある。
ではなぜここまで評価が落ちたか。私も肩透かし感がなかったわけではないので真剣に考えた。
おそらく「今じゃなかった」んだろうと思う。
今回のラスボスは、「オールマイトに心酔し、曲解し、都合よく力を欲したただの小物」だが、現在のヒロアカアニメ本編は「オールマイトという平和の象徴からの卒業期」に入っているような気がする。
デクは雄英全寮制化の段階ですでにオールマイトを追うだけの男ではなくなり、今現在はオールマイトだけでないOFA歴代継承者の全てを背負って立ち上がっている。
今残っている他ヒーローたちは(雄英生含む)、オールマイトがおらず、多くのヒーローが挫折した中、AFO死柄木という最強最悪のヴィランへ命をかけて立ち向かっている。
一般市民は、平和の象徴を担ぎ上げる舞台の観客者だけであることをやめ、手と手を取り合って自らの足で必死に生きようとしている。
つまり現在のヒロアカは「平和の象徴がいらない世界」を頑張って作ろうとしているように見える。
この「一般市民」には我々、現実世界の視聴者も含まれると思う。我々もなんとなくどこかで「オールマイトはもういないこと」を受け入れ、「オールマイトがいないから、出久を始めとしたみんなで戦うしかないんだ」と理解しているのではないだろうか?
そんな中で「オールマイトの次は俺」「俺が次の平和の象徴」と言われても、さすがに今さら感がすごいのは仕方がない。そのフェーズは、もう終わったんじゃないだろうか。と思った。
例えばオールマイト引退の直後の話で(AFOとの戦いの直後)、この映画を出して、オールマイトを失い混乱する中にダークマイトが現れ、一般市民の期待からダークマイトが脚光を浴び、本当にオールマイトの代わりになろうとする。そんな中で緑谷出久はダークマイトとオールマイトの違いから反逆。自らもともにオールマイトからの卒業を意識して、偽オールマイトを乗り越えていく。
そんな話だったら、もっと映画の評価は高かったような気がする。
人々がまだオールマイトを必要としてる時に、オールマイトの代わりが現れれば、ダークマイトはもっと大きな敵に感じたんじゃないだろうか?
素晴らしい映画だが、時代が合わなかった。
と私は感じた。
キャラが活かしきれていない
冒頭のデクのカッコ良さからのOPは最高にワクワクしたし、全体を通して戦闘シーンは流石のクオリティ。
ミリオの登場も頼もしく要所要所に魅力的なシーンはあるものの、脚本はあまりにもツッコミどころが多すぎる、、
その中でも特にヴィランのキャラ付けが弱すぎる。
話の流れも無理矢理感が強く、観ればみるほどただのぽっと出のうっすいヴィランという印象だった。
突然現れ、直ぐに覆面を外し(ならなんで顔隠してた?)、オールマイトに似ていることによるドラマも無く、深い思想も無くただただ力ずくで迷惑を掛けまくる小者集団でした。
せっかくオールマイトに顔を似せてるなら、表向き社会の為になる行動をとり大衆の支持を集めつつ裏では凶悪な思想を実現する為暗躍(ダークマイト本人はそれが社会の為に必要で犠牲も厭わない的なスタンスで)してる方が良かったと思う。
ストーリー的にもあれだけ社会が疲弊しきった状況でオールマイトの見た目でヴィランを薙ぎ払ってくれる人物が現れれば「オールマイトの再来」として歓迎され、大衆がダークマイトを信用しきって策にハマっていく流れになっても違和感が無い。
デク達やヒーロー側も表向きは社会貢献をしていて大衆の指示を得ているダークマイトに対し当然偽物だと胡散臭く感じていながらも表立って否定も出来ない状況のなかで、A組だけがダークマイト達の裏の顔を知る事で事件に巻き込まれていく、、とか、コテコテのテンプレではあるがこの方がオールマイトに顔を似せたことに意味を持たせられると思う。
本編では自分が新たな象徴になるとか言っておきながら登場早々大衆を危険に晒し、大量誘拐を行うなど顔を似せてる意味まるで無しだが、上記の流れならむしろ進んでダークマイトの甘言に乗せられる人が大量にいても不思議ではないから展開上無理が無くなると思う。
また敵幹部についても、8人もいるのだからA組メンバーで数人のチームで分かれて各個撃破しても良かったのでは?
結局ほとんどデク爆轟だけで片付けてしまい、その他のA組は避難誘導とザコ狩りといういつも通りの微妙な役回り、、せっかく最後の映画なのだからいつもは見られない組み合わせでA組全員が活躍するところを見たかった。
ダークマイトがわざわざ大衆を誘拐してまで有能な手駒(適合者)を集めようとしてるのに、少しの失敗でそれを切り捨ててしまっているのにも違和感があった。2万分の8でしょ?!適合しても素直に従ってくれる保証もないのに??(ギンジには裏切られてますやん)もったいなくない??
ダークマイトの冷酷さを表現したかったのかもしれないけど、うーん、、、
また敵の中で能力被りがいるのも気になりました。
浮かす個性と念動力は分ける必要あった?
ダークマイトも兵隊錬成出来るのにダークマイトが作った兵隊より弱い兵隊を作る個性の幹部は必要あった?(結果1番雑に退場させられいなくなっても全く同じ役割をダークマイトがやっていた)
などなど、前作が非常に良かったので期待していたぶんガッカリな部分が多い印象。
冒頭のデクのカッコイイとこだけは見る価値ありだと思います。
そこまで悪くない映画。むしろ…
評価の低いレビューもあったので構えて観ましたが、そこまで悪くなかったと思いました。
確かに、描写に欠けるシーンもあり、短いシーンから読み取る場面もあったと思いますが、上映時間の縛りもあるので、そこは仕方ないところと感じました。
アンナの声が…というレビューも見られましたが、自分はそこまで悪いとも思いませんでした。
最終戦前のストーリーになるので、話の幅にも縛りがあったと思います。この作品は壮大なストーリー!とはいきませんが、この映画の終わりから最終戦に繋がるのかと考えると、簡潔に良くまとめられていたのではないでしょうか。
アクションシーンは迫力があり、映画館で観てこそ楽しめる作品かなと思います。
見どころ多め
絶対に劇場で観た方が良い
とにかく作画と劇伴が良い
恐らくTV画面で見たら魅力が半減する作品
終盤の有名アニメーターが絵コンテから手掛けた戦闘シーンと徐々にテンションが盛り上がっていく劇伴は一見の価値あり
脚本に関して
アニメオリジナル脚本は原作を超えることはないと思っているので正直期待していなかったし、実際キャラ解釈の面で粗も多かった
ただ特殊上映目当てで何回か観ている内に、A組とオリジナルキャラ達が頑張っているところを鑑賞する映画として受けとめるようになった
話自体はそこまで破綻していないので、キャラにあまり思い入れがない方が楽しめるのかもしれない
とにかく戦闘シーンが多いからエンタメ性が高く、4DXが一番魅力を感じられた
歴代ヒロアカ映画の中で、最も座席が動いているはず
おなじみのヒーロー達の必殺技を2時間フルで体感できるのでかなり満足度が高かった
完全にテーマパークのアトラクション
時間があればもう一回観に行きたい
全然好き
応援上映に相応しい爽快なヒロアカ
ヒロアカとオールマイトが大好きな私が正直に言いますとヒロアカ史上最低最悪のヴィランです。
だってオールマイトに成り代わろうとするなんてヒロアカファンなら誰しもが『大きく出たもんだ』と感じてしまうこと。
ならオールマイトばりにかっこいいヴィランなのかといったら全っっっっっ然違う。オールマイトオタクが己がチートになれるアンナの個性を見つけて誘拐して世界に対して承認欲求をゴリゴリに充たしにくる。
悪党レベルで言うなら三流です。
悪党には悪党の信念がある。突き通したい想いがある。だがダークマイトにはない。ただオールマイトになりたいと駄々を捏ねているだけなんですよ。
最終決戦を前に精神的にも成長したデク達がチート能力で暴れる駄々っ子ダークマイトを『バカを言うな!』と捻じ伏せにくる爽快なストーリーです。
ダークマイトの言動にムカついたという方が居たらそれは正常な反応です。お前如きがオールマイトを語るなと画面のデク達とシンクロ出来てしまう。ヒロアカ史上最低最悪で1番頭にくるヴィラン。
ヴィランとしてはある意味100点満点なのではないでしょうか。
アンナの個性に適合しなければオールマイトの目に止まることもなくマフィア止まりだった男がオールマイトを困らせるまでになったという点では凄いねーくらい。
見所はデク率いるA組達が成長し、それぞれの役割をテキパキと行う姿に彼らの成長とこれからのオールマイトの代わりは彼らなんだと安心感を与えてくれる。
なんとも頼りになる存在になった彼らを映画のスクリーンいっぱいに堪能出来る。勿論、現役ヒーローたちの格好良さも存分に見れます!
アンナは個性と洗脳のおかげでほぼお人形ですが彼女の人と触れ合うことの叶わなかった孤独はヒロインに相応しい儚さを持っている。唯一触れ合えるジュリオに惹かれてしまうのは当然。
そしてジュリオは孤児で彼女への個性相殺の個性がなければ彼もまた孤独であったと境遇。
寂しさを抱えた彼らの共依存とも言える関係性。
何よりジュリオのビジュアルと性格と口調は性癖のオンパレードのようにコレでもかと詰め込みすぎて女子にはたまらないのではないでしょうか。
腹立つヴィランに格好良いデク達がコレでもかと拳を叩き込んでいく姿はヒロアカ史上もっとも応援上映に相応しい映画だと思います!!
いけー!そこだー!やっちまえー!
と思わず子供から大人まで皆で声を上げたくなるエンターテインメント溢れる爽快さを是非、大画面で味わっていただきたいです。
アニメや完結した漫画の展開と比べたら物足りないかも知れませんが、気持ちよくヴィランを倒すハラハラすることもなく安心してデク達を応援出来ると言う点では満点です。ありがとう!
応援上映があったら確実に行きます!
ヒロアカ史上最悪のヴィラン
本当にこれがヒロアカ最後の映画になってしまうのか……?
戦闘シーンは流石のクオリティ。
これまでの映画と比べても、群を抜いてエフェクト演出に凝っていたように思う。
多少のやりすぎ感を覚えなくもないが、前作の「分身シャドーボクシング」ほど行き過ぎてはおらず、ご愛嬌の範疇に収まるレベル。
今まで映画未登場だったキャラの出番もあった。
事件解決のMVPは間違いなくミリオ。
各声優の方々の演技も文句なし。
ジュリオ役の宮野真守さんはキャライメージにピッタリとハマっており、ダークマイト役/オールマイト役の三宅健太さんも、絶妙な演じ分けを見事に表現していた。
アンナ役の方に関しても、個人的には頑張っていたと思う。ゲスト声優としては及第点だったのではないだろうか(アニメ映画におけるゲスト声優への期待値が低すぎるだけかもしれないが)。
主題歌も良かった。
「ホムンクルス」の疾走感を活かしたOPには、大いにワクワクを掻き立てられた。
そう、OPの時点では。
ダークマイト。個性、錬金。
個性についてだけでも、ヤオモモの完全上位互換だとか、鋼の錬金術師だとか、映画1作目のヴィランと丸被りだとか、思うところはいくつもあるが、最大の問題はそこではない。
キャラクターとしての芯に、一貫性がなさすぎる。
壁中にオールマイトの写真を貼り付け、己の顔を変えるほどオールマイトに憧れている割には、オールマイトに「次はお前じゃない」と言われても、激昂するでもなく取り乱すでもなく「それならそれで別にいいっすよw」くらいのノリで終わる。
そのくせ顔を剥がされると「俺の顔がぁぁ!」と嘆き叫ぶ。
個人の力を至上として掲げ、ファミリーの部下をあっさりと切り捨て、「強さを以て次代の象徴になる」と標榜するが、作中で行うのは自分の更なるパワーアップではなく手下を増やすこと。
デクのことを「オールマイトが次を託した人間」だと見定めるも、嫉妬や怒りはなく、積極的に倒そうともしない。
つまりオールマイトなど本当はどうでもよく、ただ力を誇示したいだけなのかと思えば、「オールマイトの歴史は破壊すべき」的な理屈で雄英高校を襲撃しようとする。
信念や覚悟といったものを全く持たず、行動理念がブレブレのため、「オールマイトを継承したい」のか、「オールマイトを否定したい」のか、「オールマイトにこだわっている」のか「こだわっていない」のか、「どっちなんだい!」と叫びたくなるほどに、彼のスタンスが全く分からなかった。
これなら例えば、
「オールマイトを好きすぎるあまり、憧れの人に自分だけを見てもらうために、オールマイトの大切なものを破壊したい」
だとか、
「オールマイトなど実はどうでもよく、彼の知名度を利用して成し遂げたい真の目的がある」
だとか、
「オールマイトに恨みがあり、彼の姿で悪行を重ねることで、その名声を貶めたい」
だとか、いくらでも他にキャラ付けの方向性があったのではないか?と思ってしまう。
終始、私には「オールマイトそっくりの敵VSデクという構図を演出するためだけの適当な舞台装置」という以外に、ダークマイトというキャラクターを読み解けなかった。
あれだけ大々的に宣伝で持ち上げた今回の映画の目玉としては、余りにもお粗末だったと言わざるを得ない。
死柄木や治崎廻、ステインといった本編のヴィランとは比べるまでもなく、ナインやフレクトと比較しても格下の、ヒロアカ史上最悪品質のヴィランだったのではないだろうか。
ちなみに、お粗末と言えばダークマイトの素顔もお粗末すぎるモブ顔だった。どうしてもう少しそれらしいキャラデザにしなかったのか……。
ダークマイト以外についても、
・アンナがジュリオを好きになるのは理解できるが、ジュリオがアンナに好意を抱く理由については描かれない。顔なのか?
・ジュリオは「アンナの個性を抑えられないから殺すしかない」と言うが、どう考えても他にいくらでも手段がある(せめてプロヒーローであるイレイザーヘッドの存在くらいは調べて当然では?)
・ラストシーン、「お前は自由だ」と告げて立ち去ろうとするジュリオをアンナが引き止めるシーンがあるが、それまでの描写ではアンナがジュリオの人生を縛り付けていたのであり、2人の立ち位置が逆である
・幹部っぽい雰囲気で悠々と待ち構えておきながら、ロクに戦闘もせず退場する、存在意義の分からないコスプレヴィラン
・1度ジュリオに催眠を破られたにも関わらず、なんの対策も打たずに同じ轍を踏む、間抜けすぎる女幹部ヴィラン
・ダークマイト初見時、驚く様子もなく無反応のオールマイト(なにか因縁や心当たりがあるのか?と思いきや何も無い)
・「この先、個性が無効化される」と知っていながら、なんの対策もなく突入する葉隠さん(どうでもいいが、葉隠さんにはなぜか「さん」を付けたくなる)
などなど、ツッコミどころの枚挙に暇がない。
総評として、ヒロアカ映画4作目である本作は、
・派手で迫力のある戦闘シーン
・本編で描かれないキャラクターの共闘
・プロヒーロー勢、ミリオといった映画初登場キャラの活躍シーン
といった加点要素がありつつも、肝心のシナリオについては「ぽっと出の敵をサクッと倒すだけ」のおざなりなものであり、少なくとも私にとって、これは期待していたヒロアカ映画ではなかった。
ユアネクスト、「次は、君じゃない」。
オールスター感
ありがとうヒーロー達
連載物の劇場版として、ヒーロー達の活躍を
観ながら原作の最終回に思いを巡らし
涙が止まりませんでした。
ゲスト声優さんがいたって良いんです。
お祭りなのですから😉
堀越先生、ヒーロー達へ
元気と勇気をありがとう!
全164件中、21~40件目を表示