「応援上映に相応しい爽快なヒロアカ」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト 晩子さんの映画レビュー(感想・評価)
応援上映に相応しい爽快なヒロアカ
ヒロアカとオールマイトが大好きな私が正直に言いますとヒロアカ史上最低最悪のヴィランです。
だってオールマイトに成り代わろうとするなんてヒロアカファンなら誰しもが『大きく出たもんだ』と感じてしまうこと。
ならオールマイトばりにかっこいいヴィランなのかといったら全っっっっっ然違う。オールマイトオタクが己がチートになれるアンナの個性を見つけて誘拐して世界に対して承認欲求をゴリゴリに充たしにくる。
悪党レベルで言うなら三流です。
悪党には悪党の信念がある。突き通したい想いがある。だがダークマイトにはない。ただオールマイトになりたいと駄々を捏ねているだけなんですよ。
最終決戦を前に精神的にも成長したデク達がチート能力で暴れる駄々っ子ダークマイトを『バカを言うな!』と捻じ伏せにくる爽快なストーリーです。
ダークマイトの言動にムカついたという方が居たらそれは正常な反応です。お前如きがオールマイトを語るなと画面のデク達とシンクロ出来てしまう。ヒロアカ史上最低最悪で1番頭にくるヴィラン。
ヴィランとしてはある意味100点満点なのではないでしょうか。
アンナの個性に適合しなければオールマイトの目に止まることもなくマフィア止まりだった男がオールマイトを困らせるまでになったという点では凄いねーくらい。
見所はデク率いるA組達が成長し、それぞれの役割をテキパキと行う姿に彼らの成長とこれからのオールマイトの代わりは彼らなんだと安心感を与えてくれる。
なんとも頼りになる存在になった彼らを映画のスクリーンいっぱいに堪能出来る。勿論、現役ヒーローたちの格好良さも存分に見れます!
アンナは個性と洗脳のおかげでほぼお人形ですが彼女の人と触れ合うことの叶わなかった孤独はヒロインに相応しい儚さを持っている。唯一触れ合えるジュリオに惹かれてしまうのは当然。
そしてジュリオは孤児で彼女への個性相殺の個性がなければ彼もまた孤独であったと境遇。
寂しさを抱えた彼らの共依存とも言える関係性。
何よりジュリオのビジュアルと性格と口調は性癖のオンパレードのようにコレでもかと詰め込みすぎて女子にはたまらないのではないでしょうか。
腹立つヴィランに格好良いデク達がコレでもかと拳を叩き込んでいく姿はヒロアカ史上もっとも応援上映に相応しい映画だと思います!!
いけー!そこだー!やっちまえー!
と思わず子供から大人まで皆で声を上げたくなるエンターテインメント溢れる爽快さを是非、大画面で味わっていただきたいです。
アニメや完結した漫画の展開と比べたら物足りないかも知れませんが、気持ちよくヴィランを倒すハラハラすることもなく安心してデク達を応援出来ると言う点では満点です。ありがとう!
応援上映があったら確実に行きます!