「面白いが盛り込みすぎ感は否めない」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト サカマサさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いが盛り込みすぎ感は否めない
この作品が現在、低評価に陥っているのは単純に最終決戦の直前の話で、盛り込む要素が多すぎたから。
最終決戦直前でダツゴク達が蔓延る情勢の中、デク達がヒーロー活動に邁進するのはいい話。
だが、ここからの設定が多すぎる。
個性強化&個性抑制キャラ
ダークマイトの個性:錬金
部下たちの個性のありふれ感
念動力:瞬間移動:個性発現抑止フィールド:洗脳:モンスター作成おじさん?
何故かイタリアのマフィア
何故かイタリアの貴族
何故か舞台は日本
ヒロイン、どうやってマフィア達から逃げてきた?
執事、どうやってそのバイクと共に日本来た?
マフィア達、お前らもどうやって?
という謎が謎を呼ぶ状況でした。
そしてここで1つ言えるのは、個性強化の個性をAFOが見逃すか?という疑問。
世界を飛び回っていたAFOならマフィアに漏れるぐらいの情報なら掴んでいてもおかしくない。
という疑問点も残す作品ではありました。
ただ、この中で良かったのはデク達の戦闘方法の進化と確立が存分に発揮されていたこと。
特に映像表現は流石ボンズでした。
エウレカやハガレンで培われた戦闘アクションは凄まじいものでした。
ストーリーも1人のヒロインと執事の笑顔を取り戻す為の戦い、オールマイトの信条を守る戦い、次世代として繋いでいく戦いをきっちり描いてくれていました。
「次は、君だ」
このセリフが本誌に載ったとき
「あっ、これはヴィラン側で勘違いする奴が出てくるだろうなぁ」
と、うっすら思っていた物をカタチにしてくれてスッキリしました。
最後に私が思うのは、これは最終決戦後の後日談として描くのが良かったのでは、と思ってしまいます。
復興の最中に起きるヴィラン事件と災害、そしてダークマイトのマフィアによる事件。
デクは残り火で残り少ない超パワーだけの個性を温存しつつ、仲間と共に苦難を乗り越え、最終決戦でダークマイトにみんなの個性をOFAの様に使い(瀬吕・常闇・障子:黒鞭、麗日・蛙水:浮遊、峰田?上鳴?耳郎口田:危機感知、飯田・尾白・砂糖・切島:発勁、八百万:煙幕、爆豪・轟・芦戸:変速。+援護で青山&葉隠)、最後の一撃にだけ超パワーヒロインの能力と共に使い勝利を収める。
という流れにすれば良かったと鑑賞後思いました。