「盛り上がりに水を差す映画感想文」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト urさんの映画レビュー(感想・評価)
盛り上がりに水を差す映画感想文
A組がちゃんとヒーロー活動してたのが嬉しかった。
出番は人気キャラ三人と比べれば全然ないけど、それはもうお約束なので諦めている。デクの成長が目に見えてわかる演出は良かったかな。オープニングもカッコよかった。
デクとジュリオの掛け合いの小気味よさ。
オリジナルキャラなので、かなり警戒してたけど、そこは本職の方なので特に気にすることなく観られたのが良かった。ただちょこちょこ、え?デクそういうこと言うんだ?と思うところはあった。
夢のシーンは知ってる人には少々エグい演出だった。あり得ない過去、でもあったかもしれない未来というのは悲しくて寂しいな。
ダークマイトの小物感は嫌いじゃない。
声優さんのおかげでオールマイトとの対比がよく出来ていた。
むしろ問題はその配下にある気がする。
最終戦前に出てくる敵にしてはショボすぎる。序盤からボスの小物臭が酷かったので配下にはある程度期待してたのに。映画だから仕方ないかもしれないけど、この作品ってヒーローとヴィランの対比が非常に重要なので、もっとこう…なんとかならなかったのかな。期待し過ぎたのかな。
人気キャラ二人の共闘の蛇足感。
あのショボい敵に対してこの二人をあてるの?という感想。能力被ってるし、過剰戦力じゃない?信頼とか熱い思いとか全然伝わってこなかったけど、人気キャラだし好評なのかな?まあ制作者側にこの二人が好きな人でもいるんでしょう。特典にこじつけエピソードあったけど、なおさらなんでこの敵にこの二人やねん!とツッコミどころ満載。敵に魅力がないので、それと一生懸命戦ってる二人が滑稽に思えて残念だった。地頭が良い設定が全く活かせてない。ついで感のある轟の扱いも相変わらず酷いし。出せばいいってもんじゃない。前作の一対一の戦いのほうがまだマシだった。
アクションはすごい。
相変わらずアクションに力を入れてる。これぞヒロアカ、これぞボンズ。最終場面では、なんか色々あって敵を勢いでやっつけました!感がすごかったけど、アニメーションの力って凄い。まあいっか、戦闘凄かったしな〜って誤魔化されてしまった。
ジュリオとアンナのための映画。
ストーリー面で唯一評価出来たのがこの二人の話。普通にロマンス映画みたいだった。二人だけで完結させているところが映画キャラとしては評価出来る。ロミジュリオマージュは意外と良かったんじゃないかな。ゲスト声優に関してだけど、私は特に気にならなかった。これは好みの問題だと思う。
これ原作追ってる人は皆思ってる気がするんだけど、何で公開時期が今なの?
アニメ七期始まる前にやるやつじゃない?アニメで爆豪死んでるのに?最終話前にやること?公開時期で評価が変わりそうなので勿体ないと思った。時系列的にデクと爆豪の和解後って聞いてたけど、爆豪はデクのこと名前で呼ばないし、これはあえて?他は呼んでたから気になった。まあヒーロースーツ着てるからセーフかな?連載中のアニメや映画は難しいね。
色々と言ったけど、映画の総評としては、良くも悪くも夏休みの映画という感じ。
作品ファンの中でも評価は割れそう。デクファンには嬉しい演出は多いと思うけど、解釈違いを起こす可能性も否めない。これもいつものことか。準公式として割り切りましょう。
親が子供と一緒に安心して観られる映画として☆3つ。
原作より勧善懲悪で分かりやすいんじゃないかな。
感想は以上。
最終回、楽しみですね。