「ゲストキャラに魅力を感じない+α」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト あめさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲストキャラに魅力を感じない+α
とにかく映画の酷評を行うので、閲覧する際はご注意ください。
ヒロアカの映画を全て見返してから初日に見に行ったが、歴代の中でも圧倒的につまらない作品だった。
気になるところは大量にあるが、特にジュリオの設定が適当。魅力が感じられない。
・アンナに対して初めて出会った時から優しいのは何故?
何かアンナに思い入れがあるから優しいとかなら理解できるが、特にその描写は無い。
強いていうなら雇われたことでジュリオの生活の質が一気に向上したから感謝している、くらいの描写しかない。
治安の悪い所で育ったという設定があるなら、雇われたばかりのジュリオはもっと性格に難がある方がしっくりくるはず。
何故苦しんでまで個性を使いアンナを助けようとするのかが理解出来ず、感情移入ができなかった。
・ジュリオがアンナの個性適用者である事が今まで一回も判明しなかったのはなぜ?
適応者ならアンナに触れることで個性を変化させることが出来る設定だったはず。
今までの生活の中でアンナに触れることがなかったのか?
アンナに触れる時はジュリオも常に個性を使っていたのか?
どちらもありえないと思う。
個性への解決方法にしては納得感がなかった。
・締めのシーンでジュリオがアンナから離れようとした理由が分からない
個性が無くなったことを全世界に公表する訳では無いから、アンナは今後も個性を狙われ、襲撃される可能性が高いはず。
アンナのことを思うなら、今後も仕えるor仕えずとも一緒にいてアンナを守ると発言するのが正しい。
突然アンナの事を見捨てた様に感じ、締めのシーンなのに非常に不快だった。
ジュリオ以外のキャラクターも酷い。
ダークマイトはただの小物。
そもそも目指す理想が分かりにくい。
前のボスを倒す描写もただ拳銃により発砲しただけというチープさ。もっと盛大に裏切っていてほしかった。
敵幹部のヴィランも妙に人数が多くて覚えきれない。ダンジョンを作るヴィランとかは絶対に不要だった。
デクが弱く描かれすぎ。
本編であれほど鍛えている描写があるのにパイプから直ぐに落下したのにはガッカリ。
個性が使えなくなった後、敵から襲われた時、「今個性使えないから…」と一緒に狙われているジュリオを守れない言い訳をする。
そこは個性を使えない状況でも助けるための行動を何かしら模索し、行動するのがヒーローじゃないのか。
オリジン組以外の1Aの描写の格差が強い。
常闇くんに至っては恐らく他1Aが全員で戦っていたのと同等の数のモンスターを相手していた。
常闇くんが強すぎるのか、他1Aが弱すぎるのか。
全体的にシナリオの雑さが目立つ印象だった。
期待していただけにとても残念。