ムーミンパパの思い出のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
僕がこの物語を読んだのは今から50年以上前の事である。
王様から頂いた「海泡石の電車」が「ムーミン谷の冬」でサロメちゃんが間借りしていた電車である。
ムーミンの大きなテーマが冒険なんだよね。ワクワクして読んだ。
原作にものすごく忠実だけど一つだけ重要な事が抜けている。
リトルミーは突然登場しないって事と、ここではスナフキンではなくて、ヨクサルって事かなぁ。
因みに、尻尾の逸話は原作には無かったと思うが。
ムーミンは哲学的でポリティカルでもある。
『ムーミン 南の島でバカンス』とのギャップ
序盤で、ムーミントロールの尻尾の毛がなくなったところは不注意だったが、あれほど気にするものなのだな。でも、ムーミンママもスノークのお嬢さんも心配してくれたし、レントゲン撮影結果は、純粋な心が写ったとか言っていたから、何が問題だったのか、よくわからない。ムーミンママは、呪いの薬をつくって飲ませたり、ムーミンパパの冒険譚を肯定していたので、現実主義でもないようだ。スナフキンやスニフの父親が出てきて、特にスニフの父親が人間というのは驚く。ミムラの娘と同じ顔が出てきて、罰を受けていたり、リトルミイが出てきたりというところの世代は大丈夫なのかと思った。
2015年公開の『ムーミン 南の島でバカンス』では、ムーミンママは、ムーミンパパと喧嘩になっていたようだったけれど、その設定との齟齬があるように感じた。
ムーミンが好きなら間違いない佳作
落ち込んだムーミンを元気づけるために、ムーミンパパが若き日の冒険の話しをするというストーリー。
ムーミンパパがお馴染みのスナフキンやリトルミィの親と仲間になり、ムーミン谷にたどり着くまでの冒険が語られる。
ニョロニョロとの出会いが興味深かった。
全体的に暗めの画作りだが、フェルト製?のパペットは可愛らしく楽しい。
ムーミンパパが孤児院にいたりして、ストーリーの最初はちょっと暗めの出だしだが、あっという間に冒険に旅立つと、楽しいファンタジーになる。ひょっこりひょうたん島っぽい雰囲気。
シンプルなストーリーだが、含蓄のあるセリフがあったりする。小さな子供向けというよりは、ティーンネイジャー向けの作品。
もう一度くらいは劇場で観たい佳作です。
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