大室家 dear friendsのレビュー・感想・評価
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少女漫画だけど男子にも合うギャグマンガの映画化
少女漫画だってことを忘れてしまう。原作は読む気はないが、ゆりゆらはテレビの再放送で見て気にいっていた。同じ映画館で二本連続する時間にかかっていたのでとりあえず間に合ったdear friend を見た。ゆりゆらの本編と違い撫子、櫻子、花子がずっとでまくる。クスッと笑えるシーンが続く。dear friend は一年の後半部分らしい。冬のシーンで終わる。全体的にほのぼのしていい感じ。大笑いするシーンはないがほのぼのとする。花子が健気でよい。櫻子がもう少しでしゃばっても良かったと思う。音楽工夫して欲しかった。
オープニングの画像は良かった。
長女の恋人は…
ゆるゆりはアニメで視聴済み
大室家の原作は未読
劇場版の1つ前も未視聴
44分というありがたい長さで、わちゃわちゃとゆるさがあるアットホームコメディ。
サイゼリヤでグラスワインを飲んだ後に、リラクゼーションだと思って観に行った。
観に行った…ら…
いい意味で裏切られた。
わちゃわちゃとゆるさがあるアットホームコメディ…はじゅうぶん満たしつつ、
①姉の恋人は誰なのか(候補者3人)を視聴者が探る、ミステリ要素による引きの強さ
②他作で見ないほど、実在の範囲内だと感じる空気で同性カップルに向き合っている真摯さ
で、しっとりと仕上げられていた。
①について
事件だなんだと立て付けを組まずとも、「3人の中の誰なんだろう」と観客が思えば、それはもうミステリのフックがかかっている。『五等分の花嫁』が最初から最後までそれでやり通した傑作だが、本作も「撫子が密かに付き合っているのは、この3人の中の誰なんだろう…?」と、鑑賞者が推理したくなる構成になっている。ある意味、飛び道具を使ってくる昨今の本格ミステリよりずっと古き良き「読者への挑戦」をしており、楽しめた。
絞り込むためのヒントはちょこちょこあったと思う。たぶんあの人…と自分の中ではわかったつもり。目線がな。一つ前のdear sisterを観ればもっとヒントがあるのかもしれない。
②について
2010年ごろから、右も左もただのシスターフッド・女性同士の友人関係を「百合」と騒ぎ立てる作品ばかりで、正直食傷気味。ゆるゆりも確信的にその範疇を突く作品だったと思う(ただ、出自はそうであっても実際にゆるゆりがウケていたのは百合的な味付け以外の部分に思う。同時期に構築されたきららシステムと同じシルバニアファミリー感。シルバニアファミリーの商品性は百合ではない)
だが、本作では撫子には明確に「彼女・恋人」がいて、他の友人たちとは一線を引いた上で、カップルとしてお付き合いをしている。同性愛的な葛藤や強調は一切なく、櫻子も撫子に「恋人」がいるっぽいことには驚いているが、性別は気にしていない感じだ。隠しているのは高校生らしい初々しいカップルだからということで、同性愛だから的な感じではない。ついに週末来るらしいし。ま、真面目…なんて真面目なテンションの百合…
そんな感じで、気楽でありつつもわりとしっかりと観ることができた、非常に良コントロールの作品だった。
向日葵はいつ観ても可愛いですわ(いつもインターホンと同時に部屋に入ってくる遠慮の無さはややびびるのですわ。合鍵持ち?)
OPの実写の生活圏・通学路感はとても良かった。②でも触れた意外なリアリティの作品トーンの導入として、非常にマッチしていたと思う。大室家も向日葵家もまったく生活の悩みが無さそうなハイクラスな一軒家なのがちょっとびびるが、そこで所帯じみた感じ出されてもノイジーなので割りきりだろう。
次があるとしたら、ゆるゆりの4人ももっと絡んでほしい。劇場版続編希望。
ヒミツのカンケイは、ヒミツのままに。撫子お姉ちゃんの百合百合でミステリアスな日常!
なんだ、後編でもお姉ちゃんの「アレ」って明らかにならないのかよ!
けっこうびっくりしたわ(笑)。
前編『大室家 dear sisters』は、2月に視聴済み。
『ゆるゆり』はTV放送時にリアルタイム視聴済み。
原作は『大室家』に関しては未読。
この数週間、仕事が忙しすぎて土曜も日曜もなく働いていたが、日曜の朝1時間くらい、アニメを観ても罰は当たらないだろうと、久々に映画館に自転車で行ってきた。
いっときは深夜のテレビで「きららアニメ」が全盛だった時代もあったが、最近は飽きられてしまったんだか、とんと少なくなってしまった。
同じ女の子がワキャワキャするアニメでも、今期は『ユーフォ』とか『ガルクラ』とか『夜クラ』とか、やたらギスってるバンドものばっかりで、久々に「ほんわか」する時間を過ごせて、仕事に疲れた身としても本当に良かった!
作品のテイストとか方向性については、前編で書いた通りで、
●「線画としての美少女」を「とにかく可愛く動かす」ことに全集中した、最近珍しいくらいの「手描き作画」アニメとして、完成度が高くて素晴らしい。
●龍輪直征監督の継承した「シャフト」の遺伝子が、「百合系の美少女日常アニメ」にうまく接ぎ木され、適度にクセのある演出がなされていて素晴らしい。
●なもり原作の、「女の子どうしの若干ストレスフルなやり取りをちゃんと描きながら、最後は笑いに昇華して終わる」テイストを再現していて素晴らしい。
●ベテランの声優陣の安定感のある演技が素晴らしい。
以上の四点は、後編の本作でも変わることなく、十分に面白かった。
副題に『dear friends』とあるとおり、前作が「姉妹」の関係性中心だったとすると、今作はその周辺の友人関係が中心。といいつつ、三女の花子関連はほぼ前作でやり尽くしたようで、もっぱら長女・撫子と同級生の仲良し4人組、次女・櫻子と親友・ひまわりの関係性に重きを置いたつくりになっている。
今回とくに感心したのは、「立ち位置」や「顔の距離」の「近さ」で、「百合要素」を巧みに演出していたこと。
とにかく、いちいち友人との距離感が、身体的に近い(笑)。
立ったときに、常に相手のパーソナルスペース(対人距離)に踏み込んでいる。
しゃべるときの顔の位置がやたら接近している。
そして、ボディータッチや髪を触るといった、「ふつうなら友達どうしでも気兼ねする」行動をバンバンとることで、距離感を平気で詰めて来る。
きららっぽい日常系4コマ原作のフォーマットにのっかりつつ、キャラクターどうしの近づけ方と演出で、これが「コミック百合姫」関連原作であることを、しっかり強調してくる。
だから、ふつうのきらら系と比べると、作品のテイストが濃密で、生っぽく、いささかいかがわしい。
でも、ぎりぎりのラインはきちんと守っている。
毒気の無い、気楽な美少女アニメとしての安心感は担保されている。
そのあたりのセンスというか、バランス感覚が実に良い。
それにしても、前編でほのめかされたまま宙ぶらりんで後編に持ち越された重大な要素が、後編でも解決されないどころか、宙ぶらりんのまま終わってしまったのにはびっくりした。これって、もしかして原作でもまだ解決がついていない伏せネタなんだ??
いいように作り手に翻弄されている感じもあるけど(現状、誰でも良いようにわざと複数のフックが仕掛けてあるし、明らかに「ミステリー仕立て」を意識して趣向を凝らしてある)、お相手がわからないまま終わるのも、これはこれで謎めいていて、後味としては意外に悪くない。
「いったい誰なのか」を視聴者が考えながら、何度も本編を観直したり、ああでもないこうでもないと推理したり出来るように作ってあるってことなんだろうね。
それとも、ネックレスやキーホルダーといった重要なアイテムが一瞬映るとか、何か俺が見逃してる「ヒント」となる演出でも作中であったりしたのかな??
●本作のメイン・ヒロインは撫子。クーデレというか、冷静沈着なお姉さんキャラに見えて、水面下で焦ったり、落ち込んだり、喜んだりしている感情が「つい行動にあふれちゃう」あたりが萌えポイントか。斎藤千和は、『化物語』のひたぎにせよ、『まど★マギ』のほむらにせよ、その手の「クールに見えて一番内側では情熱的なのを隠している」役を器用にこなす声優さんだ。
●友人のクラスメイト三人組は、微妙に三人とも「撫子にときめいてる」らしいのが実に百合っぽくて良い。逆に撫子が三人全員とそういう関係性を築いてしまっているからこそ、一歩進んだ二人の特別な関係性は「どうしても秘密にしなければならない」んだろうな。
●それにしても、三人のうちの一人とは毎晩電話でラブラブトークしながら、クラスではそれをヒミツにして、ああやって全員を天秤にかけるみたいにふるまってるのって、かなり高度な「プレイ」だよなあ(笑)。撫子、あんまり浮かれて自分の魔性に酔ってると、そのうち痛い目見るよ。
●お互いの影響関係や親密さを表わす重要なキーアイテムとして、「髪を触る」「髪をいじる」「髪型を変える」「ヘアアクセを買う」といった「髪」が全編でクローズアップされてたのが印象的。まあ、髪は女の命だからね。命を触らせるのは、相手に心を開いてるってこと。
●今回、さくひま(櫻子×ひまわり)は間が悪くて会えない描写が多い分、相手がいないときのがっかり感が相互にすごく出ていて尊かった。
●櫻子、人の携帯勝手に見たりしてたら、いつか殺されるぞ(笑)。きっと、パスワードは撫子の誕生日じゃなくて、撫子のお相手の誕生日なのでは?
●三女・花子は、前作に比べると出番が限られるが、表情の変化やしぐさが可愛すぎる!! スタッフに愛され過ぎ。でも、みさきちとうまくいってるいってないの話って深掘りする前に終わっちゃったね。
●雪だるまの演出はうまい締めでした。
総じて、「値段の割に短すぎる」以外は、ほとんど不満のなかった前後編。
このまま終わってしまうのは、実に勿体ない。
ぜひ、OAVでもなんでも、続編を作ってくれるとありがたいです。
あ、別に『ゆるゆり』の番外編でもいいっすよ。
やっぱり毒にも薬にもならない、だが地味に面白いw
大室3姉妹の日常、2本目ですが、ナゼこのタイミングで劇場版が制作されたかは、引き続き不明です。そして1作目の姉妹中心から各キャラの『友人関係』に焦点が当たっていき、ここでアカリ・歳納京子・結衣・ちなつの毎度騒がしい4人が‥‥でて来ないンかい。あ、最後にチラッとw
長女の撫子、撫子と言えば個人的には “各務原” の方ですが(コッチはひらがな)、冷めた様な雰囲気ですがシッカリ妹思いな所もあり。単に振る舞いが大人なだけかもですが、ただ家の外の生活がイヤに謎が多いですね。交友関係も何ら変哲なさげですが、親作品のタイトルが『ゆるゆり』なので、多分その中の誰かと付き合ってる的な事情が含まれるんでしょう。
次女の櫻子が軸キャラなのでしょうが、ドコの兄弟姉妹も2番目が一番ハズレてますよねw かく言う自分も2番目です。いつもの様に子供らしい子供じみた騒がしい日常を展開。ただウザいレベルまでのしつこさがないのは、巧くキャラ設定や作話バランスが取れてるンだろなぁと。ただ姉妹とは言えオッ◯イ触ったり、報復でスリッパで殴られるかな?(←姉妹ならありそうw)
そしてコレまた世に良くある3番目はシッカリ者 or 要領が良い花子、でもチョッとシッカリし過ぎな印象なのは、2番目の櫻子がアホの子レベルに幼いせい?w
で、そんな3人の交友関係がメインになるかと思ったら、意外と広がりはありません。櫻子に至っては『ひま子』位しか。とは言え家の中まで普通に上っていく位の馴染なので、もはや本作ではメインキャラ。他には撫子の友人3人、意外にもミサキチやひま子の妹・楓などのサブキャラは登場しませんでした。実際原作の『大室家』にもその辺りはほとんど出てないのかな?(例によって原作未読)
そう言えば3姉妹の母親がチラッと出てきた?(鶏のパーカーが回ってきた人物)
と言う訳で45分の、本作も短尺。昨日の『ルックバック』と言い短尺作品が続きましたが、最近はこの尺も観やすいしイイかなと思う次第です。むしろ今後こう云う展開が増えてくる予感もしますし(興行収入という直接的な収益、ただし駄作を除くw)。アニメファンはとりあえず観とくのが吉かもな作品です。
中心に一本、立派な百合の花
三女の花子がメインだった前作に対して、今回は長女の撫子がメイン。
撫子は前作でもガチ百合を匂わせてましたが、本作ではそれをさらに一歩踏み込み。
とはいえそこはゆるゆり、世界観を壊さない程度の絶妙な踏み込み。
ガッチガチの百合も大好きだけど、これくらいの仄い塩梅の百合もまた良いものです。ごちそうさまでしたありがとう。
撫子がガチ百合とはいいつつ、全体的なほのぼのノリはいつものゆるゆりなので、シリーズファンも安心かと!
結局姉ちゃんの恋人は誰なんだ(笑)
前作も思ったんだけど
撫子姉ちゃんの恋人が誰なのかを
徹底的にぼやかしてるところがうまいところだなあと思う
「相手が誰なのかだれでもないのか」
あらゆる可能性があるような気になってきてしまう
櫻子サイドのわちゃわちゃとしたにぎやかさと
しっとりとした撫子と花子のパートの対比が楽しい
ちょっとハラハラさせつつ最後にほっとさせる作品だった
お馴染み大室家三姉妹の、かわいい ほっこり あったか もえ おもしろエピソード満載で、実に癒される…けど短か!
三姉妹の、かわいい ほっこり あったか もえ おもしろエピソード満載。
今回は長女・撫子の恋人、スマホの相手はだれ?のまき。
次々に繰り出されるエピソードに癒される至福のとき…けど短か!
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