Threads of Blue

劇場公開日:

解説

「フェイクプラスティックプラネット」の宗野賢一が監督・脚本・編集を手がけ、「架空OL日記」の佐藤玲が主演を務めたサイコスリラー。

薄暗いマンションの部屋で、白髪の老婆が炎上する車の絵を描いている。同じ頃、山道での交通事故で両親と弟を亡くす悪夢から目を覚ました縁(エン)は、数日後に予定している家族旅行の行き先が山であることに不吉な予感を覚える。エンは父に旅行を中止しようと訴えるが、聞き入れてもらえない。そんな中、同じマンションの住人である百合子は、エンが夢で見た交通事故は既に起こった出来事だと彼女に告げる。

エンの母・由美を筒井真理子、父・浩介を野村宏伸、弟・晃をNHK連続テレビ小説「おちょやん」の荒田陽向が演じる。

2023年製作/92分/G/日本
配給:シネメディア
劇場公開日:2023年9月15日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

3.0【”貴方は何処から来ましたか?そして、もつれた記憶の糸を辿る。”随所に張られた伏線や謎に翻弄されるサスペンススリラー。】

2024年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

<Caution!内容に触れています。>

◆感想

・冒頭に白髪の老婆が燃える車の絵を描き殴っている。
 そして、シーンは一変し、エン(佐藤玲)は山道で交通事故を起こし両親(野村宏伸&筒井真理子)と弟を失うという悪夢を見る。

・その後、エンの父は家族で草津温泉に行くための準備をしていて、いざ出発と言う時に、弟が発熱し、旅行は中止になる。

■と言う物語が進むのだが、その後、エンたちが本当の家族ではなく、自殺をした人たちが、被験者として集められた事が徐々に分かって来る。
 実験をする博士はエンの父親だった男である。
 マンションの人達は、皆手首に躊躇い傷がある・・。
 だーが、物語がポンポン飛んで、キーワードも断片的にしか出て来ないので、分かりにくい事はないのだが、何というかリアリティさに欠けるのであるなあ・・。
 悪いのは、私の脳か、脚本なのか?

<但し、色々と推測させる展開は面白くない事は無い。(どっちだ!)
 エンが絵を描くお婆ちゃんを呼びに行き、家族で食事を摂るシーンで、大体分かるけどね。>

コメントする (0件)
共感した! 2件)
NOBU

4.5やっぱり怖いのは人間

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品はサイコスリラーに端然としたSF要素が組み込まれていると思う。
中盤までホラーのように描かれているので、残念だが途中で見るのを止める人も一定数いると思われる。
しかしこの作品はSFサイコスリラーの要素を十分に備えているし、ホラーの要素もある。
中盤まで我慢できればこの作品の面白さを知ることができる。
さて、
このSF設定も面白い。
非常にクローズとされた場所 マンション 政府の自殺対策と脳科学による自殺の食い止め研究
背景が現代で、この実際の社会問題である自殺を何とかしようと思惑する政府と、脳科学者の岩波博士が開発した記憶の消去と記憶の移植
そしてありがちの天才による偏向思考
つまり博士による人体実験という研究へののめり込み
これが内部告発によってバレたことで研究は中止
しかし、
自殺ほう助サイトで人を集め、記憶を消して新しい記憶を移植、あるマンションだけで研究は続けられた。
博士も身分を隠すために別人に自分の記憶を移植していた。
このあたりの設定が面白かった。
主人公エン
彼女は同じような悪夢を見ることで、未来を予知しているのではないかと思うようになる。
となりに住むユリコ
被験者の監視役を司るが、被験者が元の記憶を幻想として見ることに混乱するのを知り、この研究は危険すぎると結論付ける。
何とかしたかった人物が脱走したことで自分自身の立場も危うくなっていた。
そして非常放送を流した元研究員の内部告発者
彼らによって岩波博士らの研究は終焉するかに思える。
しかしながら、最後に日本人特有の「情け」が仇となる。
天才岩波博士のした大逆転
すでに薬を服用させていたエンに、記憶の書き換えを行う。
フラッシュ装置のスイッチオン
この青い光の筋と脳のシナプスのモチーフが、このタイトルが示す「青い糸」なのかもしれない。
そして次のシーンは冒頭に出てくる老婆
すでに認知症が進んでしまっている。
この老婆にエンの記憶を、つまり彼女そのものにしてしまう。
肉体のエンには、アスカというまったく別人物の記憶が移植される。
こうして再び再利用された記憶と肉体によって、また新たな家族が構成されたのだ。
岩波博士はどこへ行ったのだろう?
このようにして恐ろしい研究は続けられるのだ。
マンションを変えてしまえば、自分の記憶も他人へ書き換えてしまえば、彼らの研究は誰にも気づかれないまま進行できる。
この恐ろしさ。
中々満足させてくれる作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
R41

1.0うーん((+_+))

2024年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

前半の映像や展開などは良くて「お!これは面白いかも」と期待が高まるも、話が二転三転していき、特に中盤から話がつまらなくて(中盤がその後の展開に重要なのは理解できた)もう帰ろうかな?と何度も席を立つ勢いでした。後半の展開もイマイチですし・・・多分同じ脚本でも監督が違っていたらめちゃくちゃ面白いテーマやストーリーなんだろうなと思いましたが私には全然合いませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つちや

2.5記憶

2023年12月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ミステリーっぽい出だしが面白い。次の展開を期待させる。
記憶に関する話で、自分の思い出や過去が真実なのか揺さぶられる。
それだけに、オチがわりと普通の映画になっていったのが残念。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
naichin

他のユーザーは「Threads of Blue」以外にこんな作品をCheck-inしています。