「クォン・サンウのコメディは安定感がある」スイッチ 人生最高の贈り物 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
クォン・サンウのコメディは安定感がある
入れ替わりものって王道パターンを外すことは難しい。誰かと入れ替わることで、元の自分を振り返ることになるってやつ。そして入れ替わりによる変化はコメディ的に扱われることが多い。それは別の自分になったり、違う人になったり、パターンはいくつかあるが、どのパターンでも共通で見られるものだ。そういう意味で本作は王道の入れ替わりコメディと言える。
本作の面白さは子どもと妻とのかけあいにある気がする。目が覚めて、過去に別の選択をした自分になった後、結婚していた可愛い彼女はとても怖い鬼嫁になっていたという流れは、わかっていても笑える。いや、あの妻も怖いだけではないし、面倒そうに見えた子どもたちもなんだかんだでかわいくなっていく。あぁ、やはり王道の展開。でも、これが元に戻るということは…、なんてことを考えると切なくなるのだが、そこもうまいこと着地させた感があって安心した。
それにしてもクォン・サンウってこうしたラブコメやファミリーコメディが本当によく似合う。本作も観ようと思った動機の一番はクォン・サンウ主演のコメディだから。あんなに鍛え上げられた体なのにこんなコメディを演じる面白さもあったりして。
また、こんなクォン・サンウの主演作があったら観に行ってしまうのだろう。間違いない。
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