「Take it Easy」スイッチ 人生最高の贈り物 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Take it Easy
予告を見る機会が無かったので、あらすじをちょろっと読んでなんとなくで鑑賞しましたが、入れ替わりものかと思ったらちょっと違うテイストの作品でした。韓国コメディはこれまであんまり観てこなかったので、新鮮で楽しめました。特典はコースターでした。
彼女と別れて俳優の道を選び、トップスターの道を歩むものの、心のどこかでは後悔が残っていたパク。元俳優のマネージャーのチョを振り回し、現場では横暴な態度、スキャンダルまみれと中々にヤバい人物ですが、ところにタクシー運転手がもう一つの世界に連れて行ってくれて、目を覚ますとしがない俳優になっていたという一種の入れ替わりものだなと思いました。
最初は戸惑うし、家族も鬱陶しく思い、自分のキャリアが0から積み上げないといけないと不満だらけのパクですが、その生活の中で自分がやってきた行動の愚かさだったり、支える人の苦労を身をもって知っていくという流れが王道ながらも役者陣の奮闘もあり面白おかしく仕上がっていたのが好印象でした。
マネージャーとしてこき下ろしていたチョが名俳優になって大活躍している事に対しては恨めしい目で見つつも、祝福もしていますし、家族のためならば彼のマネージャーにもなって俳優復帰の見た他を見出すなどなど、違う人生だからこそ開拓できたものがあったのはとても良いなと思いました。
1年を通して人となりがガラッとパクの元にタクシー運転手がやってきて、この人生とのお別れの準備をしなければならなくなり、家族の前ではぽろっぼろ涙を流して別れを惜しみながらも、やってきた別れを受け入れての元の世界でスヒョンと出会い、思い出を自分の手で構築していくという終わり方はベタでしたが、ほっこりできてとても良かったです。
お金が大切、稼ぎが大切だとというのは生きるためには仕方ない事ですし、主人公含めそこに自然と執着してしまっていた感は否めませんが、そのお金で誰かを幸せにできるとなったらそうなるよなと共感もしてしまいました。
ハートウォーミングという言葉がピッタリな温かく、笑いと感動が共存していた作品でした。家族の良さと美しさを余す事なく描き切っていたなと思いました。ここまで血みどろと爆発まみれの映画の日3本目でやっとホッコリしました。緩急って大切。
鑑賞日 12/1
鑑賞時間 16:55〜18:55
座席 H-5