「体の医療の進歩に対して、脳の退化に対する医療技術が追いついていない」大いなる不在 はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)
体の医療の進歩に対して、脳の退化に対する医療技術が追いついていない
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冒頭のシーンを見て、どんな映画なんだろうと混乱してしまった。
自動小銃(MP5)を持った特殊部隊が住宅に突入しようとする。
所轄の警察には存在しない特殊部隊、てっきり国家レベルでの何か事件の話なのかと思ってしまった。
話はアルツハイマーに侵される父親を取り巻く家族の話。
私の父もボケ始めているので身につまされる話だった。
アルツハイマーになってしまった父親と家族とのドラマが展開される。
他の認知症ものの映画と違って、ドラマチックな何かが起こる事はない。。
原日出子が演じる奥さんの行動には納得出来ない。。
逃げたくても逃げられないのが認知症介護。
でも逃げ出してしまう人って結構いるんでしょうか?
そうだとしたら、現実的な展開なのかもしれないけど。。
過去の記憶がなくなり、人間を壊してしまい、別人になってしまう。。
体の医療の進歩に対して、脳の退化に対する医療技術が追いついていない。
昔の人はボケる前に病気になって死んでいたんでしょう。
父が父でいる間に死んで欲しいと思う。
長生きはして欲しいけど、別人になった父親を長く面倒見る自信はない。
別人、動物のようになっていく父親を家族愛だけで面倒みるのは難しいと思う。
親子の無償の愛を持ってしても、別人→ただの動物になっていくのを面倒みるのは地獄だろうと思う。
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