「何でも震災のせいにしないで下さいね」海鳴りがきこえる Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
何でも震災のせいにしないで下さいね
心の病気を抱えて園児の息子に過保護な被災地出身の元カメラマンの主婦の話。
元カメラマンとなっているけれど、旦那の会社から仕事もらっている実は現役だったり、浩志さんが師匠だったり、一人暮らしのおばちゃんが母親だったり、その関係性だったり、そんな種々人物設定の背景がみえてくるのが展開に対して遅くて判りにくい。
そのせいか、最初は普通の主婦かと思ったら、旦那に触れられることすら嫌がったり、人の話しを聞く気はなくて、単に私が私がのすぐにキレるメンヘラキチ女という風ににみえてくる感じで、機微が正しく伝わって来ている気がしない。
その辺を保管しても、結局悲劇のヒロイン気取りな感じはどうしても残るし、最後は急に受け入れすぎて成長というより、ゲームの様にリセットしてもう一度にも見えてしまっていた気がする。
ドキュメンタリー監督のフィクション長編初作品ということなので次に期待します。
コメントする