ハピネスのレビュー・感想・評価
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ロリータ×恋愛映画
映画「ハピネス」を見てきました。
「四月になれば彼女は」の上映前の予告編を見て「どんな映画なんだろう…」ととても気になって観に行った映画です。
この映画には、ロリータファッションの要素がとても多く含まれていて、恋愛映画にその要素を含めてくることにとてもびっくりしました。多分今まで見てきた映画の中では考えられなかった組み合わせ。
特に心を掴まれたのは、最期の日の夜から朝にかけてのシーン。
ベッドで、主人公の「僕」に「彼女」が幸せを語りかけるところは、どんなに楽しいことがあっても終わりが来るということを悟ったんだろうなと感じていました。
中盤の彼女の本音のシーンもしっかりあって良かったです。周りよりも本人が一番辛いんだろうと感じました。
あと、個人的には僕の姉と彼女が2人で出会うシーンとかがあればもっと胸熱だったような気がします(2人ともロリータファッション)。
山崎まさよしさんが父親役で出てたのも良かった。葬儀屋との会話に感情移入してしまいました。
実は時間ギリギリで冒頭見れなかったので、もう一回だけ機会があれば見たいと思います。
元気そう
だったんですがね・・血色や肉付きも良かったのに、心臓ですからね、あまりやつれないんでしょうか?
家族に理解のあるロミジュリみたい、どこか散文的な印象を受けたのは、原作者の色でしょうか。あんな冷静に身繕い出来るとは思えません。橋本愛さんも良かったんですが、一度位は会ってほしかった、それに今回も特殊な役でしたね。
ロリータファッションとは無縁だった私も、偶然この映画に出会いました...
ロリータファッションとは無縁だった私も、偶然この映画に出会いました。「私あと1週間で死ぬの」というちょっと???(ハテナ)な衝撃的なセリフから始まる物語は、残された1週間を懸命に生きる少女と恋人の姿を描いています。娘を持つ親として、共感するところも多々ありました。
主人公・由茉が「死ぬことなんて、宝くじで3000円当たるくらいよくあること」というセリフや葬式に希望した赤とピンクのバラ、そして由茉自分自身が用意した可愛い紅茶が入っていたアムールとプシュケーが描かれた骨壺など固定概念を覆すインパクトがありました。
確かに葬式に決められた花や真っ白な骨壺を使う必要はありません。映画自体は睡魔が襲ってくることもありつつの2時間でした。
君が笑ってくれるなら。
付き合ってから7ヶ月の時に私は一週間後に死ぬと言われた彼氏と、余命一週間の時にローリタ・ファッションに目覚め好きな食べ物はカレーな彼女の話。
心臓に奇形があり…、余命一週間を共にし行きたい場所へ行き、食べたい物を食べ彼女ユマの死を看取るまでの雪夫のストーリー。
本作観ての感想はストーリーは悪くないと思うけど男性俳優陣、主演の彼とユマの父の棒読み感、間とかが妙に気になってしまい少し冷めてしまう、ヒロインの彼女と吉田羊さんは安定なんだけど。
窪塚洋介さんは好きだし、その息子の愛流君だから今後に期待!あと、ロリータファッションは全然ありだし可愛いと思う。何でもそうだけど自己満出来てればいいんじゃないと思う。
【“愛し合ったまま、引き裂かれる幸福。”高校生男女カップルの、ラストデイズを描いた作品。嶽本野ばらワールドを、どれだけ受け入れられるかで印象が変わるのかもしれないと思った作品でもある。】
◆感想
・最初は、余命僅かな由茉(藤田彩珠)の願ったロリータの衣装に可なり引いてしまった。だが、”余命僅かなんだよなと”思い直し、色眼鏡で見る事は止めにして鑑賞続行。
・由茉の願いを聞き、彼女が好きな服装をしたりして同級生から”恥ずかしくないのか?”と言われても顔色を変えない雪夫(窪塚愛流)に好感を持つ。
■由茉の重い心臓の病を知りながら、彼女の願いを聞く両親(吉田羊&山崎まさよし)にはやや”私だったら、独り暮らしのボーイフレンドの家に娘が泊まるのを許可するかなあ”とか、”倒れたばかりなのに、大阪に二人で行かせるかなあ。”とか考えてしまったが、世俗的な考えかな、と思い鑑賞続行。
そして、二人が行った”イノセントワールド”の大阪本店(本当にあるんだね。ビックリ!)や資生堂パーラーで”スペシャルカレー”(諭吉カレーだね!)を食べるシーンなどは楽しく鑑賞。
・だが、天の采配は厳しくて・・。
<由茉の葬儀は簡素だが、赤ピンクのバラに囲まれ骨壺は彼女の希望でブグローの絵が描かれた可愛い壺に収められる。
久しぶりに拝見した、藤田彩珠さんや橋本愛さんの姿が観れて、良かったなと思った作品である。>
本店でお姉さん登場のサプライズがなかったのが悲しい
2024.5.18 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(118分、G)
原作は嶽本野ばらの小説『ハピネス(小学館)』
余命1週間を宣告された女子高生が、大好きな人とやりたいことをする様子を描いたラブロマンス映画
監督は篠原哲雄
脚本は川崎いづみ
物語の舞台は、都内某所
高校生の国木田雪夫(窪塚愛流)は、彼女の山岸由茉(蒔田彩珠)から「あと1週間で死ぬ」といきなり言われてしまう
状況を飲み込めない雪夫は何度もそれを確認するために聞き返してしまうが、彼女は動揺した様子もなく、それを受け止めていた
由茉は、生まれた時から心臓が奇形状態で、いつ何が起きてもおかしくない身体だった
そして、とうとう心臓の病気が悪化し、それによって余命宣告をされてしまう
主治医(松坂龍)は「由茉の心臓は手術に耐えられない」と告げ、すがる父(山崎まさよし)と母(吉田羊)を根気よく説得した
由茉は雪夫と2年近い関係になっていて、身体の関係になったのも数ヶ月前のこと
だが、ずっと身体のことは黙っていたが、とうとう隠せなくなってしまった
それゆえに雪夫に告げることになるのだが、いきなり1週間後に死ぬと言われて理解できる高校生などいるはずもない
映画は、由茉のわがままに付き合うことになった雪夫が描かれ、両親公認の中として愛を育んでいく様子が描かれている
由茉は兼ねてから「ロリータファッション」に興味を持っていて、お気に入りの喫茶店でロリータファッションを着こなすことを至福としていた
そして、大阪にある本店にいくことが夢で、両親公認のもと、大阪への一泊旅行に行くことになった
だが、その直前のお泊まりにて由茉は倒れてしまい、雪夫は怖くなってしまう
と、難病系の映画であるものの、悲壮感はそこまでなく、ユーモアあふれ、死に対して能動的であるように描かれていく
だが、寸前になって「死の恐怖」に囚われてしまい、「死の意味」について深く考えざるを得なくなる
このあたりの死生観とか哲学的な部分は面白いのだが、高校生のマインドでは到達できないよね、という原作者の大人の部分が露出しているのは面白かった
ちなみに、雪夫の姉・月子(橋本愛)も登場するのだが、一度も由茉と絡まないのは不思議で仕方がなかった
月子にも出番があるものの、過去エピソードを語って雪夫をその気にさせる程度の出番なのは勿体無いと思う
Innocent Worldの本店で偶然会うぐらいのサプライズがあっても良かったのではないだろうか
いずれにせよ、冒頭の「え?」の聞き返しの部分が「いつまでやるんやろ」と思うぐらい長く、この演出で最後まで行ったらちゃんと終わるんだろうかと心配してしまった
途中からテンポが速くなるが、前半の雪夫が由茉の状況を理解するまでが相当長いので、そこを寝ずにクリアできたら完走できるかもしれない
生まれて良かったと思えるかどうかを考えるために死はある、という言葉は言い得て妙という感じで、メンタルが弱っている人には効きそうに思うが、やっぱり高校生の発想で出る言葉ではないかなと思った
余命もの。しかも1週間以内(未定)。ヒロインが自分をを支えてくれる彼がいるという幸福の奇跡に涙する。橋本愛さんが尊すぎる。
タイトルで「涙する」って書いたが、実は自分 泣いてないんだけどね。何となくゴロがイイから弾みで書いた。ゴメン。
見終わった直後は、見なくてもよかったかな ? 時間とお金をムダにしたかな ? とは思ったが、今思い返すとなかなかイイ映画だった。
泣くつもりで行っても泣けないんじゃないかな。余命1週間という設定は衝撃的で悲しいけど、話はワリと淡々と進む感じがした。最後のほうでおそらく1、2分ウトウトして気がついたらヒロインが亡くなってた。アレ?
ヒロインの由茉と家族のママとパパは、もうとっくに覚悟が出来ていて腹も座っていて何ら動ずることがない。もちろん娘の悲しい現実だから涙することもあるが、取り乱すようなことはない。ヒロインが死を恐れて泣き叫んだり、余命の短さに押し潰される描写もないから悲壮感はない。
由奈は死ぬまでの1週間でやりたいことを、彼の協力と共に実行していく。両親も、こんな状況でなければ絶対に許さない娘の願い、ワガママを優しく認めてくれる。
由茉は彼に出逢えた奇跡を口にしていたが、ホントにそうだと思った。由茉の最後の一週間に彼がいて、しかも行動を共にしてくれたことが、素晴らしい奇跡だと思った。由茉はどんなに心強かったことだろう。
こいいうお涙ちょうだい映画では、ヒロインがやりたかったことをイザやろうという実行直前に倒れるのが割とお決まりのパターンだ。
だから、イノセント・ワールドに入る直前にドアの前で倒れちゃうじゃないかと思ってヒヤヒヤした。カレーも食べる前に倒れちゃったらどうしようと思って見てた。僕が代わりに食べられないし。
だけど今回はイノセント・ワールド本店へも行けたし、スゲーおいしいカレーも食べられて一安心。オレにも食わせろ。
あと、ナント高校生のくせに両親公認で彼のウチにお泊まりしたぜい。
「高校生の不純異性交遊はいけまてん」 by 橋本愛 ( `Д´)/
突然の告白にアワくって翻弄されたのが雪夫。彼には同情を禁じ得ない。最終的に恋人も失ってしまうし。
突然 自分の彼女から余命を伝えられたら、さすがにショックは隠せない。なにせずっと付き合ってきた恋人から、余命がたった1週間だと告げられちゃうんだからね。冗談かよ。その後の日常生活などもフラフラして定まらない感じだ。
彼女が倒れて病院に運ばれた時は、授業なんか受けてるバアイじゃないだろと思ったし、やっぱ大阪には一緒に行けないなんて言い出した時は、なんで行ってやらないんだ、彼女の気持ちを考えてやれよとか思った。
だけど、雪夫にしたら彼女の告白を聞いてから心は揺れ続け、平常心で冷静な判断なんか出来るわけはないんだろうなと思った。
窪塚愛流さんの演技について他サイトのレビューで、今後に期待、ノビシロがあるというのがあって、ものは言いようだと思った。頑張って☆~(ほしー)というのもあった。
橋本愛さんが美しすぎる。出番も少ないし、物語にもヒロインにも大きく関わってないから最後になってしまったが、ホントは橋本愛さんのことを1番書きたかった。
ロリータファッションに身を包まれたお姿は、まさに尊い以外の何物でもない。
「ああ、橋本愛さまのためなら死ねる」。 ってアホかオレ。
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