「死生観がある人は強い」ハピネス ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
死生観がある人は強い
由茉(蒔田彩珠)が死を悟ってからの物語だが、高校生にしてその達観ぶりが凄まじいと感じました。
生まれながらにして心臓に疾患を持つ彼女だが、医者から余命宣告をされたときはどんな思いになったのだろうか・・・
それは想像すらできない壮絶さだと思います。
ご両親もきっと葛藤しまくって、もう由茉に好きなことをさせたいという気持ちになっていますし、
由茉の好きな雪夫(窪塚愛流)にも信頼をおいていて、彼と一緒にすごいしたいという娘の思い通りにさせようとするのも
すごい決断だと思います。私なんぞが考えるのは、もう余命いくばくもない娘との貴重な時間は
家族と一緒にと思うからで、でも、ご両親にとって雪夫も家族に近い存在になっていたのかもしれないですね。
ミラクルは起きない物語ではあるものの、生きることの尊さに思いをあらためて馳せることができる映画でした。
ただ、気になるところもありました。
・世界観・・・クラシックロリータファッション好きの由茉と雪夫の姉
・役者の演技・・・吉田羊は圧倒的にうまい演技なのですが、主演の窪塚愛流のわざとらしい演技(そういう演出だと思います)が、私は好みではありませんでした。
上映時間もちょっと長く感じてしまい、半分くらいのところで、「まだ半分!?」と思ったほどです。
時間の流れが緩やかな映画だと感じましたが、後半30分はグッとくるところもありました。
私としては、蒔田彩珠の魅力をあらためて意識した作品でした。
今後も注目していきたい女優さんです。
トミーさん、共感&コメントありがとうございます。
蒔田さんの存在感は本当にすごいです。今作で強く認識しました。
心臓病を扱った映画、確かに目立ちしますね。
次は来月公開、大泉さん主演の『ディア・ファミリー』ですね。
共感ありがとうございます。
完全に蒔田さんに圧倒されてる感じでした。しかし最近、予告篇でまた心臓病を頻繁に見ますね。TOHOシネマズではシネマチャンネルに大泉が乱入してました。